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【米国株決算】ファイザーの2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について

出典:Getty Images

ファイザー(NYSE:PFE)は、米国の大手医薬品メーカーです。

環器系、中枢神経系、鎮痛・抗炎症系、筋骨格系、感染症、泌尿器系、眼科系、ガン、内分泌系、ワクチンの薬剤などの研究開発や、製造及び販売を行っています。

近年では、ドイツのバイオンテック社と供に、新型コロナウイルスのワクチンを早期開発し、世界中に供給を開始したことで非常に注目を集めています。

本記事では、ファイザーの最新の決算情報である、2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について見たいと思います。

株価について

決算発表直前である7月27日の始値は41.82ドルであり、終値は42.10ドルとなりました。

1996年頃に1桁ドル台であった株価は、2000年頃まで大きく上昇しています。

2000年7月には50ドル近い値で高値を記録しています。

その後は乱高下を繰り返しながらも、2009年頃に10ドル台まで徐々に下落します。

近年では2018年45ドルの高値を記録しており、2020年の12月にはそれに迫る43ドルをつけましたが、その後は軟調し34ドル前後で推移しました。

2021年の2月から上昇トレンドとなり現在は40ドル前後で推移しています。

ファイザーはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点における同社時価総額は2,432億ドルとなっていました

続いて、同社の配当実績について確認したいと思います。

直近の配当実績は以下の通りです。日付は権利落ち日となっています。

  • 2021年07月29日…配当:0.39ドル(配当利回り:3.71%)
  • 2021年05月06日…配当:0.39ドル(配当利回り:3.94%)
  • 2021年01月28日…配当:0.39ドル(配当利回り:4.00%)
  • 2020年11月05日…配当:0.38ドル(配当利回り:3.88%)
  • 2020年07月30日…配当:0.38ドル (配当利回り:4.19%)

同社は12年連続で増配を行っています。

昨年からの増配率は2.6%と高くないものの、配当利回りは4%前後と高水準な配当銘柄と言えます。

近年では連続で増配を行っている同社ですが、今後も増配余力があり、なおかつ株主への還元も評価できると思います。

最新決算情報

2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…189.77億ドル (前年同期比92%増)
  • 純利益…55.63億ドル(前年同期比59%増)
  • 希薄化後EPS…1.07ドル(前年同期比73%増)

アナリストらによる事前予想は、売上高が187.9億ドル、希薄化後EPSが0.99ドルとなっていました。

同社の実際の魚須恵器は売上高が189.77億ドル、希薄化後EPSが1.07ドルとなっていましたので、どちらも予想を上回った結果になります。

同社CEOが決算発表に際し発表したコメントは以下の通りです。

第2四半期は様々な意味で注目に値する結果となりました。

最も顕著なのは、COVID-19に対するワクチン接種を支援するためのバイオンテック社との取り組みのスピードと効率が前例のないものであり、全世界で10億回以上のBNT162b2の投与が行われたことです

また、BNT162b2を除く事業の第2四半期の業績は、事業収益が10%増加したことを誇りに思っています。

今後も、2025年まで年平均6%以上の成長率を達成することができると確信しており、科学的根拠に基づき、社員を信頼し、患者さんのために画期的な新薬を提供することに集中することで、これまでの成功をさらに発展させていきたいと考えています。

ファイザー社の第2四半期の業績は、複数の製品およびカテゴリーから一貫して堅調な成長を遂げており、当社事業の底力を改めて浮き彫りにしました。

BNT162b2を除く事業の売上高が前年同期比10%増となったのは、前年同期の同種の事業の売上高が6%増であったことに加えてのことであることを指摘しておきます。

BNT162b2を含む、または含まない当社の事業に対する予想を更新した結果、当社は2021年の売上高および調整後の希薄化後1株当たり利益のガイダンス範囲を2四半期連続で拡大します。

詳細情報

セグメント別の業績について確認します。

  • ワクチン…92.34億ドル(前年同期比-比較なし)
  • 腫瘍…31.45億ドル(前年同期比19%増)
  • 内科…24.03億ドル(前年同期比5%増)
  • 病院…22.59億ドル(前年同期比21%増)
  • 炎症と免疫…10.41億ドル(前年同期比9%減)
  • 気象疾患…8.95億ドル(前年同期比32%増)
  • 総売上…189.77億ドル

セグメント別の売上に関して、以前より大幅に増加したワクチンのセグメントでは前年との比較は行われておりません。

コロナウイルスのデルタ株が世界的に猛威をふるっており、感染拡大が再び拡大する中でワクチン接種の重要性が認識され、ワクチン需要が急増しました。

同社は今までに10億回分を供給しており、2021年7月中旬までに21億回分の供給が予定されていることから、今年は30億回分のワクチンを製造する予定です。

2020年第4四半期にアップジョン事業のスピンオフが完了した後、ファイザーは世界中でバイオ医薬品の発見、開発、製造、マーケティング、販売、流通に従事する革新的なバイオ医薬品企業として事業を展開しています。

2020年第1四半期および第2四半期のアップジョン事業に関連する収益および費用は、非継続事業に再分類され、調整後の業績から除外されています。

エピペンなどの自動注射器を製造するファイザーの子会社メリディアンは、2020年第1~3四半期はアップジョン事業の業績に含まれていましたが、現在は表示されているすべての期間において病院の治療領域に含まれています。

続いて同社が公表している通年の業績ガイダンスについて確認します。

  • 売上高…780億ドル-800億ドル(前回発表705億ドル-725億ドル)
  • 調整後希薄化後EPS…3.95-4.05ドル(前回発表3.55ドル-3.65ドル)

新型コロナウイルスに対するワクチン接種を受ける人口が増え、2021年を通して世界のマクロ経済および医療活動が継続的に回復することを前提に、2021年の通年売上高見通しを780億ドルから800億ドルに引き上げました。

調整後希薄化後EPSについても大きく上方修正しました。

決算発表を受けて

2021年第2四半期決算発表では大幅な増益を達成し、今後の見通しについてもワクチンの売上予想を大きく引き上げるなど、好調な決算結果となりました。

決算発表後の07月28日の株価について確認します。

7月28日の始値は42.35ドルと前日終値である42.10ドルからわずかに上昇してはじまりました。

日中を通して上昇を続けて、終値は43.45ドルとなりました。

株価上昇の要因としては、やはり新型コロナウイルスワクチンの販売による増収増益が考えられます。

現在は30億回分のワクチンを製造する予定ですが、今後追加の契約が締結されればさらに同社業績は押し上げられます。

今回同社は新型コロナウイルスワクチンの通年見通しを従来の260億ドルから上方修正し、335億ドルとしました。

同社と同じようにワクチンを供給している他社のひとつであるジョンソン・エンド・ジョンソンは、ワクチンの通年売上高を25億ドルと予想しており、モデルナは192億ドルとしています。

これらからもファイザーのワクチン売上の影響が大きいことがわかります。

また、デルタ株に効果のある新たなワクチンの開発も行っており、承認を得次第臨床試験を開始する見込みです。

現在は新型コロナウイルスに対する効果を高めるためにワクチンを2度接種することになっていますが、さらなる免疫強化のために3度目の追加接種が必要になる可能性が高いとし、当局と協議したうえで、早ければ8月にもブースター接種の緊急使用許可を申請する可能性を示唆しました。

ただ、米疾病対策予防センターとFDAは追加接種について現在は不要としています。

最後に同社の今後についてです。

新型コロナウイルスワクチンの接種が広まる一方で、いまだに感染拡大が続いており当初危惧されていた、ひととおり接種が広まるとワクチン需要が激減し、売上の低迷を引き起こすという事態はしばらくなさそうです。

むしろ、ワクチンの効果が6カ月程度ともいわれていることから、医療従事者を中心に再度接種する可能性があります。

そうなればワクチンの需要が持続し同社の業績を押し上げ続けることになるでしょう。

また、ワクチン以外のセグメントにおいても前年同期比で10%程度成長していることから、ワクチン需要の低減が起きても問題はないでしょう。

ただ、現在ホットなのはコロナワクチンであり、ワクチンに関するニュースなどで同社株価は大きく変動する可能性があるため、注意が必要です。

参考:

PFIZER REPORTS STRONG SECOND-QUARTER 2021 RESULTS

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