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8月の米国マーケット見通しと注目ETF

ETF
出典:Getty Images

8月も米国経済には強気のスタンスを維持し、S&P500の8月のターゲットを4500とします。

その根拠となるのが、7月27、28日に行われた直近のFOMC(連邦公開市場委員会)です。

この場においてFRBが改めて現行の政策金利0%〜0.25%を維持することと、債権買い入れプログラムを守ることを正式に発表しました。

言い換えれば、米国経済はコロナ禍においても順調に成長しているものの、政府の後ろ盾を縮小するにはまだ早い段階であると、パウエル議長が判断したということです。

これによって期間投資家や個人投資家の間に安心感が広がったことで、今後資金がマーケットに集まる流れが加速すると考えられます。

それはつまり当初予想されていた8月末に開催されるジャクソンホール会議において、金融緩和政策の縮小を意味する「テーパリングの宣言」の可能性が後退したことを意味します。

また現状、米国10年債利回りも1.2%を切る低水準であることと、米国企業の四半期決算においても好決算の企業が多いことから、8月は強気継続の月になると予想しています。

今回の企業業績の注意点

今回、好決算を出す企業が多く、執筆時点において四半期決算を発表した企業全体の85%以上がEPS予想を大きく上回っています。

しかし、ここに注意点があると考えるべきです。

なぜなら、昨年の第2四半期決算はコロナが直撃したことで、ハイテクセクターを除くほぼ全ての業種の四半期決算は悪化しました。

従来の前年同期比による比較とは異なる特殊要因が昨年のコロナによって発生しており、今回は経済回復期であるため好結果になるのが事前に予想されていました。

つまり今後の前年同期比は経済が上向いた前年比との比較になることから、次第に予想を上回ることが難しくなるはずです。

また現在の経済状況は昨年のコロナ禍からの回復期においては一つのピークといえるほど絶好調であり、いずれやってくるテーパリングなどの金融引き締め策によって、ある程度の経済減速が起こると予想されます。

経済や株価が絶好調の今こそマーケットを警戒すべき時期に突入していると筆者は考えます。

景気のシグナルとなるアマゾンの四半期決算

7月29日に発表されたアマゾンの第2四半期決算はアナリスト予想を下回り、第3四半期決算に向けたガイダンスの見通しも良くありませんでした。

決算を受けて、アマゾンの株価は急落しました。

このような結果となった要因は、ネットでの買い物からリアルな場所でのショッピングを再開する動きが活発しているからです。

アマゾンが悪化するということは、宅配業やペイパルなどの決済事業者にも少なからず影響が出るはずです。

反対にアマゾンのような影響を受けていない企業が、グーグルやフェイスブックなどの法人向けの広告事業を展開する会社です。

つまりトレンドはネット通販ではなくネット広告に流れています。

今後さらに人が街へ集まることに比例して、ネット広告の需要が高まる流れはしばらく続いて行くことが予想されます。

特にグーグルはネット広告の恩恵を最も受ける企業となるため、株価の更なるアップサイドにも注目です。

注目のETF

今月はテーパリングの可能性が低く、アマゾン以外のGAFAMの四半期決算が好調であることから、8月に限っていえば米国マーケットは強気相場が続くと考えられます。

そして注目のETFは以下の通りです。

バンガード・S&P 500ETF(NYSEMKT:VOO)

米国の大型株で構成されたS&P500指数に連動するETFです。

特にGAFAMやテスラの割合が高い為、大型株が順調に伸びることでVOOの最高値更新が期待されます。

執筆時点の株価402.33ドル。配当利回り1.31%。

インベスコQQQ 信託シリーズ1(NASDAQ:QQQ)

GAFAMなどのハイテクメジャー株やペイパル、エヌビディアなど、NASDAQに上場する上位100銘柄で構成された株価指数である「NASDAQ100」に連動するETFです。

アマゾンを除くGAFAMが好調であることから8月は期待できると考えています。

執筆時点の株価364.60ドル。配当利回り0.47%。

バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(NYSEMKT:VHT)

上場している米国ヘルスケア企業全体に投資できるETFです。

現在のような金利が低い状態である時、ハイテク株と同じく期待できるのがヘルスケアセクターです。

今のような相場環境で恩恵を受けやすいETFとして選びました。

執筆時点の株価256.66ドル。配当利回り1.11%。

おわりに

コロナ禍からの急回復において、米国経済は1つのピークを迎えつつあることから、8月以降の相場は大きなポジションを継続せずに、ある程度分散投資することを心がけた方が資産防衛や資産形成に繋がると筆者は考えます。

誰もが強気スタンスになった時こそ冷静な投資をすべきなのです。

特に個別株においては「早乗り早降り」を意識した投資をする姿勢が必要だと考えます。

以上、8月の米国マーケット見通しと注目ETFでした。

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