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【米国株動向】新たな新型コロナワクチンメーカーとなる見通しのノババックスの株式は買い?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021726日投稿記事より

ポイント

  • 一部の向きは、ノババックス(NASDAQ:NVAX)の業績見通しは既に株価に織り込まれていると主張するかもしれません。新型コロナウイルスワクチン市場は既に他社によって支配されているからです。
  • ところが、ノババックスが緊急使用許可を申請する見込みの新型コロナウイルスワクチンの予想売上高に基づくと、同社のバリュエーションは依然として低い水準にあります。
  • 同社は、新型コロナウイルスワクチンの製品化が他のいくつかのワクチンメーカーより遅かったにもかかわらず、新型コロナウイルスワクチン市場で一定のシェアを獲得できると予想されます。

新型コロナウイルスワクチンのメーカーの中で2020年の年初来の株価上昇率が最も大きいのは、ファイザー(NYSE:PFE)でも、ビオンテック(NASDAQ:BNTX)でも、モデルナ(NASDAQ:MRNA)でもなく、ノババックスです。

しかも、上昇率は4,900%超と群を抜いています。

とはいえ、ノババックスは新型コロナウイルスワクチンをまだ製品化していません。

そんな会社の株式を購入するのはリスクが高いことかもしれません。

今からノババックスの株式を購入するのは無謀でしょうか。

上値余地は小さい?

まず、ノババックスの株価が過去19ヵ月で途方もないリターンを獲得した後ではもはや上値余地はほとんどないのではないか、という疑問に答えましょう。

この疑問は、同社の予想売上高の大半が既に株価に織り込まれているという仮定に基づいており、この仮定が有効かどうかを考える必要があります。

同社の2022年コンセンサス予想売上高は52億ドル強です。

一方、時価総額は148億ドル近くに達しています(本稿執筆時点)。

これに基づく予想株価売上高倍率(PSR)は2.84倍です。

一方、ビオンテクとモデルナの現在の予想PSRはそれぞれ5.4倍、8.6倍です。

つまり、ノババックスの予想PSRは、新型コロナウイルスワクチンの販売に完全に依存しているこれらの2つのバイオテク企業を大きく下回っています。

要するに、バリュエーションに基づけば、ノババックスには十分な上値余地があります。

もちろんこの主張には、アナリストの売上高予想が下方修正されないというもう一つの重要な仮定に基づいています。

緊急使用承認取得の可能性は高く、大規模供給契約を締結済み

ノババックスが新型コロナウイルスワクチンNVX-CoV2373の緊急使用許可(EUA)を取得しない場合、アナリストの予想売上高が未達となるのは明白です。

しかし、後期の臨床試験結果に基づけば、EUAを取得する可能性はかなり高そうです。

では、市場への投入時期が遅すぎるかもしれないとする懸念についてはどうでしょうか。

米国、欧州連合、その他の主要国は既にファイザー(およびビオンテック)とモデルナとの間で大規模な供給契約を締結しています。

しかし、ノババックスも供給契約を締結済みであることを覚えておくことが重要です。

それには、開発途上国で使用するためのCOVAXファシリティ(新型コロナウイルスワクチンを複数国で共同購入して公平に分配するための国際的枠組み)に11億回分を供給することが含まれています。

別の供給契約の締結も時間の問題でしょう。

例えば同社が提携する武田薬品工業は1億5,000万回分のワクチン供給について日本政府と協議中です。

つまり、2022年の売上高を52億ドルとしているコンセンサス予想は過度に強気なものではありません。

答えは簡単

筆者の考えでは、ノババックスの株式を今購入するのは無謀ではありません。

確かに、今後の株価上昇率が2020年の初めからの上昇率に近いものになるとは考えていません。

しかし、米国や他の国でEUAを獲得すれば、大きな上値余地が生まれるはずです。

また、パンデミックが終わった後の新型コロナウイルスワクチン市場で同社が長期にわたり有力メーカーとなる可能性があると筆者は予想しています。

新型コロナ感染症とインフルエンザの両方を対象としたコンボワクチンの開発において同社は現時点で間違いなくリーダーであり、後期臨床試験段階の有望なコンボワクチンを持つのは同社だけです。

同社が勝ち組となり続けないと考える理由はありません。

【米国株動向】キャシー・ウッド氏のお墨付きを得た高配当株3銘柄

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Keith Speightsは、ファイザー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、モデルナ株を推奨しています。
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