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【米国株動向】今も成長を続けるフィンテック上位3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021715日投稿記事より

フィンテックの世界で注目を集めているのは大手決済企業ですが、カード発行企業マルケタやローンプラットフォームのアップスタート・ホールディングスなどの小規模のイノベーション企業に加えて、大手金融で新たなテクノロジーを取り入れているゴールドマン・サックスなどもこのセクターに含まれます。

デジタルの進化は消費者の購買方法や資金管理に変化をもたらし、投資家にチャンスが生まれています。

数あるフィンテック企業の中から、トップ3として、企業規模が大きいながら今も成長を続ける3銘柄を紹介します。

ペイパル

決済サービスの巨人、ペイパル・ホールディングス(NASDAQ:PYPL)は、決済プラットフォーム「ペイパル」と個人間送金のアプリ「ベンモ」が特に有名です。昨年の売上は210億ドルを超え、総決済額(TPV)は1兆ドルに迫るなど、フィンテック界のトップに悠然と君臨します。

未だ成長を続けており、今年第1四半期には過去最高の業績を残しました。

TPVは前年同期で50%増加し、ネットアクティブユーザー数は1400万人増えて米国人口を超える3億9200人に達しました。

この素晴らしい結果を受け、同社は第2四半期のガイダンス予想を上方修正し、TPVの増加率を30%、売上成長率を20%としました。

同社は、デジタル決済の変化に対応し、売上を伸ばすために、インフラその他に投資をしています。

最近では、小規模企業向けPOS(販売時点情報管理)システムを提供するZettleを立ち上げ、後述のスクエアの事業領域に参入しました。

昨年は仮想通貨にも事業を拡げ、ベンモ上での取引サービスを開始しました

ペイパルは大企業であると同時に、歴史が浅く大きな可能性を秘めたデジタル決済を手掛ける企業です。

同社は2025年までに獲得可能な最大市場規模が110兆ドルに、売上が2020年から倍増以上の500億ドルに達すると予測しています。

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スクエア

決済端末を提供するスクエア(NYSE:SQ)は、2010年に初のクレジットカード読み取り機を売り出し、その5年後に株式を上場しました。

その成長ストーリは今も続いています。

2020年の売上成長率は前年比101%、今年第1四半期は前年同期比266%と素晴らしい内容です。

業績はペイパルほど安定しておらず、2020年の第1および第2四半期には赤字を計上しました。

高成長企業にはよくあることですが、この時期は同社のセラー事業の顧客である小売店オーナーなど小規模企業がパンデミックにより大きな打撃を受けていました。

しかし経済活動の再開とともに業績も改善に転じ、直近3四半期は利益を出しています。

今年第1四半期の売上総利益は、前年同期比79%増となりました。

スクエアはセラー事業と個人間送金アプリ「Cash App」の異なる二つのエコシステムを有します。

同社の事業はどれも成長していますが、中でも牽引役はペイパルや傘下のベンモのサービスと競合するCash Appです。

最近の全社成長のうち、大部分はCash Appによるもので、Cash Appの成長うちの大部分は仮想通貨の売上によるものです。

仮想通貨を含めない2021年第1四半期の売上成長は44%でした。

Cash Appは粗利益についてもセラー事業の32%増に対し171%増と急増しました。

スクエアの仮想通貨への依存度は高く見えますが、筆者は懸念していません。

事業の2本柱は速いペースの成長を続けており、さらに今後の成長を予感させる新たな領域に参入する能力の高さも示しています。

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メルカドリブレ

メルカドリブレ(NASDAQ:MELI)の中核事業はeコマースです。

ラテン・アメリカ圏の18ヵ国でイーベイやアマゾン・ドット・コムに似たサイトを運営しており、2021年第1四半期の取引高は10億ドルに迫ります。

アルゼンチンに拠点を置く同社ですが、最大の取引市場はブラジルで、ブラジルにおける第1四半期の流通取引総額は92%増、売上商品数は2倍以上となりました。

同社はデジタル決済事業「MercadoPago」も展開しています。

第1四半期のフィンテック関連の売上は117%増の4億6500万ドルで、売上全体のおよそ3分の1を占めました。

スクエアの51億ドル、ペイパルの60億ドルからは大きく劣る水準ですが、拡大余地が十分あると見ることもできます。

第1四半期の決済総額(TPV、為替の影響未調整)は129%増の約150億ドル、支払い取引総額は116%増となりました。

「MercadoLibre」のプラットフォーム上の決済を除いたMercadoPagoの利用の成長率は、これらよりわずかに高い数字となりました。

南米はデジタル決済の普及が遅れていますが、成長率が高いのも事実です。

消費者の支払い方法が現金からデジタルにシフトするにつれて事業が成長できるという点で同社は最良の位置につけています。

メルカドリブレは、すべての市場でリーダー的存在であり、3桁台の成長を維持しながら、コマースとデジタル決済で巨大な機会を追求しています。

こうした成長への投資で最終損益がマイナスになることが多いですが、今年第1四半期末では現金残高が約20億ドルあり、消費者が新たなテクノロジーを受け入れる中、この資金は様々な市場でプレゼンスを高める目的に向けられています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jennifer Saibilは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、メルカドリブレ株、スクエア株、ペイパル・ホールディングス株、アップスタート・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、イーベイ株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(ペイパル・ホールディングス株の2022年1月の75ドルのロング・コール、イーベイ株の2021年10月の70ドルのショート・コール)。
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