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ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガー、投資と富の賢者の知恵に学ぶ

出典:Motley Fool

投資と富の賢者とは誰か?おそらく、多くの皆さんはすぐに気づくでしょう。

それは、ウォーレン・バフェットとその相棒であるチャーリー・マンガーのことです。

二人とも90歳を超えているものの、現役を続けビジネスと投資を成功させているスーパー投資家&ビジネス成功者です。

今年3月に米国の投資専門チャンネルのCNBCが二人を単独インタビューしたものを録音で聞くチャンスがありました。

これをベースに、彼らの知恵から我々が学べるものをピックアップしていきたいと思います。

バフェットとマンガーの関係

バフェットがあれほどまでの成功を投資において達成しえた要因はなんであったのか?

その一つの重要な要因として、チャーリーとの関係があると言われています。

同郷でありながらほとんど接点の無かったチャーリー・マンガーとは、バフェットに運用を委託していたデービス夫妻からの紹介で出会っています。

マンガーはバフェットにとてもよく似た人という紹介を受けていたようです。

そして実際に、お互いに自分にとてもよく似ていると感じ、付き合い始めたのが1959年です。それから62年の付き合いです。

二人の性格は似ていて、お金に対する姿勢もとてもよく似ています。

二人とも超がつくほどの資産家ですが、初めて購入した家に60年以上住み続けています。

特に目立った贅沢をするわけでもなく、そして、ともかく二人とも投資というビジネスが大好きです

そして二人とも、過去に関わった投資案件に関してかなり細かい点まで鮮明に記憶しています。

その記憶力と知識の深さは、関わった人を驚かせると言います。

非常に細かい点までこだわって投資をしますが、投資した後(買収した後)は、あまり細かいことは言わずに経営者に任せるというスタイルは、二人に共通しているようです。

ここから学べること

  • リサーチの段階ではともかく詳細にこだわって、ビジネスを理解する(全ての株の裏側にはリアルなビジネスがあります)
  • 投資をしたら、細かいことにはこだわらず、経営陣に任せる
  • もちろん、期待通りに働かなければ売却も冷徹に行う

彼らの最初の関係は、バフェットが80%所有していたDiversified Retailing Company(DRC)にチャーリーが10%の出資を行ったところから始まっています。

この会社はボルチモアのデパートを買収するための会社でした。

2流のデパートを3流の値段で買おうとしたものです。

バフェットしては、非常に珍しいことですが(おそらくこれが唯一?)、この買収資金に銀行から600万ドルの借り入れを行っています。

この時、非常に低金利であったため、買収したデパートが収益を上げて成長していけば、返済に関しても問題ないと考えてのことでした。

細かいいきさつは省略しますが、結果としてこの投資は失敗に終わっています。

バフェット自身もチャーリーもこれは失敗であったと認めています。

バークシャーの買収は失敗だった?

バフェットは、同時期にバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)を買収しています。

バークシャーは、もともと綿紡績事業をする会社でした。

斜陽産業であったものの、割安であったことで、1962年にバフェットが株を買い集め、支配権を握っています。

その投資は、まさに彼の恩師ベンジャミン・グレアムの教えに従うものでしたが、彼が斜陽産業の最後の燃えカスのような会社を超割安で買うことの問題を感じた投資でもありました。

バフェット自身、このバークシャー・ハサウェイの買収を失敗として位置付けています。

業態を変えることで今のバークシャーがありますが、自分の失敗を戒めとして忘れないように、バークシャー・ハサウェイの名前を敢えて残しています。

バフェット・パートナーシップ(バークシャー・ハサウェイで投資をする前の彼の投資ビークル)では、DRCとバークシャーを完全にコントロールしていました。

皮肉なことに、この二つは、彼にとって失敗の投資でした。

その処理はどちらもうまかったです。

DRCの売却処理も何とか出来ましたし、バークシャーは業態を変えることで今や米国有数の巨大企業になっています。

DRCを売った資金は、彼の投資スタンスを現在により近い形へと変貌していくきっかけとなった「ブルーチップ・スタンプ」の購入資金へと使われたようです。

何が、このブルーチップ・スタンプの購入で変わったのでしょうか?

まあまあの会社、もしくは、今一つの会社だが、非常に割安の株を買うのはもう止めました。

ただ安く、安全マージンが非常に厚いというだけでは買わないようになったのです。

単に割安というのではなく、より良いビジネスであることをまず考え、それをより割安で買うというスタンスに変貌するきっかけになっています。

そして、もう一つこの投資で重要な点は、ブルーチップ・スタンプで、その後の保険会社投資の基礎となる資金の使い方を学んだことかと思います。

ブルーチップ・スタンプは、現在で言うならば、共通ポイントプログラムのようなものです。

参加店舗で購入する顧客は、購入金額に応じてスタンプが付与されます。

そのスタンプを台紙に貼り、そのスタンプの量に応じて商品と引き換えが出来る仕組みです。

参加店からは、スタンプの発行量に応じた金額を徴収し(スタンプの引き換え商品購入のため)、顧客からの請求があったら、その商品を購入して、顧客に送るという仕組みです。

参加店舗から資金を徴収し、それが商品購入代金として出ていくまでに、タイムラグがあること、そして、全てのスタンプが商品に交換される訳ではないこと、などから、大量の資金滞留(フロート)が発生します。これが投資資金になります。

ブルーチップ・スタンプは、このフロートの仕組みをバフェットに教える投資でした。

ここから、バフェットは保険というビジネスの魅力を認識したと考えられます。

バフェットもマンガーも、このブルーチップ・スタンプのフロートの重要性をとても驚いたことを告白しています。

そしてこの経験がGEICO(保険会社)の買収へとつながっていきます。

今回の教訓

  • 全ての株の裏側にはリアルのビジネスがある。細かい点にこだわってリサーチをしてビジネスを理解する。そして投資したら、経営者を信じて任せる。
  • 失敗だと認識したら、早くそれを何とかすること。放置はしない。
  • 価格が元に戻るまで待つのは、時間の浪費である。損切をしてもより効率的に資金を活用できるところに投資をした方が良い。

「塩漬け」というのは、精神的な逃げでしかなく、効率的な資金運用ではありません。

損切して、より確度の高い投資先に投資した方が、戻りを待つよりも、早く効率的に資金を成長させる可能性が高くなります。

失敗を認めるのは、誰しもあまりしたくないことです。

しかし、素直にしっかりとそれを認め、そこから学ぶようにしていけば、失敗も学びの経験になっていきます。

世界一の投資家は、そうした失敗からの学びを積み上げて、今に至っています。

生活の態度も含めて謙虚であることは重要なようです。

インタビューで語られたことをそのままお伝えした部分と、補足説明を加えてより分かり易くお伝えしている部分で構成されています。

インタビューの内容はまだまだ続きます。続きは次回以降にお伝えします。

ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガー、投資と富の賢者の知恵に学ぶ【第2回】

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