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【米国株動向】「ゲノムの時代」に賭けるARKゲノミック・レボリューションETFの5年後は?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020710日投稿記事より

キャシー・ウッド氏と同氏が率いるARKインベストメント・マネジメントは、破壊的イノベーションをもたらす企業への投資に特化しています。

同社が運用するARKゲノミック・レボリューションETF(NYSEMKT:ARKG)は、CRISPR(遺伝子編集技術)や標的治療、分子診断、ヘルスケア・イノベーションなどを実現・主導し、その恩恵を享受する企業に投資しています。

歴史は繰り返さないが、韻を踏む

ゲノム関連企業の比較対象として、FAANG(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベットの子会社))を例に取ると、これらは今や世界で最も成功を収めた代表的な大企業ですが、どの企業も過去20年余りにわたる半導体、パソコン、ネットワーク、オペレーティングシステム(OS)、ブラウザなどの技術発展の基盤なしには存在し得なかったでしょう。

これと同様に、ゲノム産業も過去20年余りの間に主要分野の基盤を構築しており、今後5年間で飛躍的な成長と市場での機会がもたらされる見込みです。

1)シーケンシング(DNAの塩基配列決定)を手掛ける企業は、ゲノム研究にとってエンジンのような役割を担います。パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア(NASDAQ:PACB)などのシーケンシング企業は、ロングリード・シーケンシングを用いてシーケンシングの精度を高め、より多くのバリアント(変異)を特定することを目指しています。コスト削減と精度の向上によって、シーケンシング量は今後3年間で10倍以上に増加すると予想されています。

2)診断企業はシーケンシング・データと人工知能(AI)を利用して特定の遺伝的状態を特定します。インビタエ(NYSE:NVTA)はパネル検査1件につき250ドル未満の費用で数千もの遺伝子変異を特定する検査プラットフォームを構築しています。イグザクト・サイエンシズ(NASDAQ:EXAS)は複数の癌のスクリーニングを通じて癌の早期発見につなげる製品を開発しています。こうした新しい検査の利便性や費用低下によって、米国の遺伝性癌の検査市場は1,500億ドルを突破する可能性があります。

3)治療関連企業は診断データを利用して臨床治療法を開発しています。インテリア・セラピューティクス(NASDAQ:NTLA)などの企業は、体内でのCRISPR遺伝子編集によって深刻な慢性疾患を治療することで話題を集めています。単一遺伝子疾患の治療市場は年間750億ドルに達する可能性があります。

2020年末までに米食品医薬品局(FDA)が承認した遺伝子治療薬はわずか10種類でしたが、現時点で合計712種類の治療薬が開発中であり、今後10年間に何百もの新遺伝子治療薬が承認段階に達する見通しです。

投資資金を2倍にする

ARKゲノミック・レボリューションETFは年間15%以上の株価上昇が見込まれる企業、つまり、投資資金が実質的に5年毎に倍増する可能性のある企業に投資しています。

市場は巨大な規模になるとみられ、時価総額が1兆ドル規模の企業が出現する可能性もあります。

同ETFの株価は、パンデミック後のセクター・ローテーションを背景に52週高値から23%下げていますが(執筆時点)、高い潜在力を踏まえると、長期志向の投資家は、現在の株価でゲノム革命の恩恵を大きく享受できるチャンスがあるとみなすべきです。

ゲノム編集技術や遺伝子組み換え技術で注目しておきたい米国株2銘柄とARKゲノミック・レボリューションETF【第1回】

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Steve Dittoは、ARKゲノミック・レボリューションETF株、アルファベット(C株)、アマゾン株、アップル株、イグザクト・サイエンシズ株、ネットフリックス株、インテリア・セラピューティクス株、パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、ネットフリックス株、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、インテリア・セラピューティクス株、アップル株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月120ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月130ドルのショート・コール)。
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