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【米国株決算】バンク・オブ・アメリカの2021年第2四半期決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)は、米国の大手銀行・金融持株会社です。

全米と世界の40ヵ国以上の国々で事業を展開しています。

提供しているサービスとしては、預金口座、貸付、クレジットカード、証券仲介、保険と投資信託の販売のほか、加盟店向けカード決済サービス、企業・機関向け株式、債券引受、資産運用・管理、合併・買収アドバイスなどが挙げられます。

本記事では同社の最新決算情報である2021年第2四半期決算情報と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価および配当について

2000年以降、同社株価は大きく上昇しており、2007年頃には55ドル前後の高値を記録していましたが、サブプライムローン問題やリーマンショックにより大幅に下落し、一時3ドル台にまで落ち込みました。

その後からコロナショック直前まで緩やかに上昇し、コロナショック以前の高値は35ドル前後となっていました。

コロナショックにより一時10ドル台まで下落しています。

その後は力強く伸びており、2020年末には30ドルを超えました。

2021年に入っても変わらず、6月に43ドルをつけ、最高値を更新しました。

ただ、その後は下落傾向にあり、現在は38ドル前後で推移しています。

バンク・オブ・アメリカはS&P500の構成銘柄の一つであり、1月20日時点での時価総額は3,330億となっています。

ここで同社の配当利回りについて見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021年06月03日…配当:0.18ドル(配当利回り:1.81%)
  • 2021年03月04日…配当:0.18ドル(配当利回り:1.86%)
  • 2020年12月03日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.12%)
  • 2020年09月03日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.97%)
  • 2020年06月04日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.93%)

直近の配当利回り実績は2%弱となっており、その他の米国大手銀行と比較するとその水準はやや低いと言えるでしょう。

しかしながら米国の大手銀行は配当銘柄として非常に魅力的になる傾向があります。

新型コロナウイルスの収束とともに配当金も年々増加していくと予想されるため、今後の配当に期待しましょう。

最新決算情報について

概要

2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 総売上高…214.66億ドル(前年同期比4%減)
  • 純利益…92.24億ドル(前年同期比161%増)
  • 希薄化後一株当たり利益…1.03ドル(前年同期比178%増)

希薄化後一株当たり利益は1.03ドルとなっており、アナリスト予想平均の0.77ドルを上回りました。

純利息収入は前年同期比で6%減少した102億ドル、非金利収入は2%減の112億ドルとなっています。

ただ、16億ドルに及ぶ貸倒引当金の繰り入れや英国における繰延税金資産の再評価に関連する20億ドルの税効果調整が同社の利益を押し上げました。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

当社のビルやオフィスの85%以上が営業を開始しており、チームメンバーの復帰を歓迎しています。

これは、直接会って話をする機会が増えることを意味しており、消費者向け商品の販売拡大や、ウェルスマネジメントにおける世帯数の増加、コマーシャルバンキングにおける見込み客への電話対応の増加に貢献しています。

個人消費は流行前の水準を大幅に上回り、預金残高は堅調に増加し、ローン残高も増加に転じています。

また、CFOが発表したコメントは以下の通りです。

低金利が続く中、当社の8つの事業分野の多様性とリーダーシップにより、当四半期はより早い景気回復の恩恵を受けることができました。

また、顧客の選択と責任ある成長に引き続き注力したことが、当社の地位を高めたと考えています。

過去25年間で最も低い貸し倒れ率を記録したにもかかわらず、総貸付残高は2020年の第1四半期以来の増加となりました。

同時に、大幅な余剰資本を示した直近のストレステストにおける当社のパフォーマンスに裏付けられているように、当社のバランスシートは依然として強みの源泉となっています。

当四半期には、普通配当と自社株買いで約60億ドルを還元しました。

今後の四半期にはさらに高額の還元を見込んでおり、お客様や地域社会に貢献していきます。

詳細

続いてコンシューマー・バンキング部門の業績について見ていきます。

  • 総売上高…81.86億ドル(前年同期比4%増)
  • 貸倒引当金…(6.97)億ドル(前年同期比123%減)
  • 純利益…30.38億ドル(前年同期比29.60億ドル増)

売上高は、カード収入および預金残高の増加に牽引されました。

純利益に関しては、収益の増加に加え貸倒引当金の繰り入れを反映し、大幅な増益となりました。

コロナウイルス感染症の動向から以前積み上げた貸倒引当金が37億ドル改善したことで、今回は6.97ドルの利益となりました。

続いてグローバル・ウェルス&インベストメント・マネジメント部門の業績について見ていきます。

  • 総売上高…50.65億ドル(前年同期比14%増)
  • 貸倒引当金…(0.62)億ドル(前年同期比146%増)
  • 純利益…9.91億ドル(前年同期比59%増)

6.56億ドルの資産運用報酬の増加により過去最高の売上高となりました。

続いてグローバル・バンキング部門の業績について見ていきます。

  • 総売上高…50.89億ドル(前年同期比-)
  • 貸倒引当金…(8.31)億ドル(前年同期比144%減)
  • 純利益…24.24億ドル(前年同期比233%増)

リース関連収入およびトレジャリー費用の増加により、前年同期から横ばいで50.89億ドル、純利益は233%増加した24.24億ドルとなっています。

続いてグローバル・マーケッツ部門の業績について見ていきます。

  • 総売上高…47.54億ドル(前年同期比15%減)
  • 純利益…9.34億ドル(前年同期比55%減)

総売上高は好調だった前年同期に比べ、セールスおよびトレーディングが減少したことにより、前年同期から15%減少した47.54億ドルとなっています。

第2四半期決算発表を受けて

第2四半期決算発表前日にあたる13日の始値は40.48ドルで、日中大きく値をさげ、終値は39.58ドルとなりました。

決算後にあたる14日の始値は前日比で1%程下落した39.11ドルとなりました。

午前中は値を大きくさげ、正午には37,86ドルを付けました。

その後は上昇し終値は377,79ドルとなりました。

株価が下がった要因としては、本業における減収が考えられます。

純金利収入は103億ドルと、アナリスト予想である105億ドルと下回りました。

コロナウイルスによる低迷から景気が回復しつつあり、消費者支出や融資需要は伸びているが低金利政策が続いており、金利収入に影響が出ています。

同社の利益が伸びているのは、貸倒引当金の戻し入れによるもので、本業による収入が落ちている中での利益の数字が伸びていることはむしろ悪い印象を与えています。

同社の業績は金利に大きく影響を受けることから、金利の上昇が待たれます。

同社の今後についてですが、テーパリングが噂されるなど、コロナウイルス感染症により打撃を受けた経済が回復しつつあり、金利についても改善がなされるのは時間の問題と考えられます。

金利収入に大きく依存する同社は、金利の上昇とともに業績は上向くと予想できます。

ただ、しばらく変化はないと思われるので、同社の業績についても大きな動きはないと思われます。

現状、同社株価は下落傾向にあるため、目立った動きが起きにくい状態であることもふまえ、流れに沿った行動が求められると思われます。

参考元:

Bank of America earnings release Q2

免責事項と開示事項 記事の作者、白紙は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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