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【米国株決算】ペプシコの2021年度第2四半期決算と今後の株価の推移について

出典:Getty Images

ペプシコ(NASDAQ:PEP)は、米国の大手食品・飲料メーカーです。

炭酸・非炭酸飲料やスナック菓子、朝食シリアルなどを全世界200ヵ国前後で販売する多国籍企業で世界第2位の食品会社です。

主なブランドとしては、ペプシやマウンテンデュー、ゲータレードなどの清涼飲料水、トロピカーナ・ジュース、オートミールのフリトレー、シリアルのライフなどが挙げられます。

本記事ではペプシコが発表した2021年第2四半期決算と株価の推移について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

決算発表前日である7/12における同社株価の始値は149.49ドル、終値は148.78ドルとなっています。

ペプシコの株価はナスダック銘柄らしい値動きをしており、一貫して成長を続けています。

上場以来上昇を続けており、コロナショック直前は150ドル弱で取引されていました。

コロナショックによって同社の株価は100ドル近くまで下落したものの、12月頃にはコロナパンデミック直前の株価を上回っています。

2021年2月から3月ごろは一時130ドルを割りましたが、現在は回復しておおむね140ドル台前半を推移しています。

ペプシコはS&P500の構成銘柄の一つとなっており、執筆時時点での同社時価総額は2,135億となっています。

続いてペプシコ社の配当実績について見ていきます。

同社の直近における配当実績は以下の通りです。

なお、日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/06/03…配当:1.075ドル(配当利回り:2.81%)
  • 2021/03/04…配当:1.0225ドル(配当利回り:2.84%)
  • 2020/12/03…配当:1.0225ドル(配当利回り:2.96%)
  • 2020/09/03…配当:1.0225ドル(配当利回り:2.85%)
  • 2020/06/04…配当:1.0225ドル(配当利回り:3.02%)

直近の配当利回りは3%前後となっており、49年連続の増配を実施しています。

四半期ごとの配当は1.0225ドルから1.075ドルにあがり、年間配当は4.3ドルとなります。

高配当銘柄と呼称するにはやや心もとない利回りですが、S&P500の平均配当利回りを上回っており、十分な水準にあります。

最新決算情報に関して

概要

2021年度第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…192.17億ドル(前年同期比21%増)
  • 営業利益…31.29億ドル(前年同期比35%増)
  • 純利益…23.58億ドル(前年同期比43%増)
  • 希薄化後EPS…1.70ドル(前年同期比44%増)

アナリスト予想は売上高が179.4億ドルとなっており、予想を上回る結果となりました。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます

  • 北アメリカにおけるフリトレー部門…45.52億ドル(前年同期比7%増)
  • 北アメリカにおけるクエーカーオーツカンパニー部門…5.75億ドル(前年同期比13%減)
  • 北アメリカにおけるペプシコ飲料部門…61.56億ドル(前年同期比24%増)
  • ラテンアメリカ地域部門…19.67億ドル(前年同期比26%増)
  • ヨーロッパ地域部門…32.86億ドル (前年同期比21%増)
  • アフリカおよび中東・南アジア地域部門…16.02億ドル(前年同期比63%増)
  • アジア太平洋および豪州、中国地域部門…10.79億ドル(前年同期比41%増)

フリトレーとはペプシコの菓子ブランド、クエーカーオーツカンパニーとはグラノーラや朝食シリアルの部門を指します。

北アメリカにおけるクエーカーオーツカンパニー部門を除くすべての部門で増収となりました。

クエーカーオーツカンパニー部門は、家庭用の朝食、スナック、食事のカテゴリーでシェアを拡大しましたが、前年に比べて消費者の需要が大幅に増加したことから、当四半期のオーガニック製品の売上は減少しました。

しかし、既存事業売上高は2年間で9%増加しました。

これは、ブランド、生産能力、サプライチェーンに対する継続的な投資を反映したものです。

売上高上で大きな割合を占める北アメリカにおけるペプシコ飲料部門において、前年同期比で24%の増加は注目に値します。

コロナウイルス感染症によるパンデミックでストレスのたまった消費者たちが、レストランやスタジアムでの飲料を求めたことで、収益が急伸したと考えられます。

特にワクチン接種を受けた人を中心に、外出欲求が爆発し、飲料の売り上げにつながったと同社CFOは述べています。

ただ、コロナウイルスの影響は消費者需要だけでなく、サプライチェーンの混乱を引き起こしており、原材料の価格が上昇し、同社に限らず、食品会社は値上げを余儀なくされています。

同社CFOは、米国経済の回復を利用するために第4四半期に30%増加した広告およびマーケティング費用の増加を相殺するためにこの値上げを利用するとしています。

アメリカ以外の地域においても増収が見られます。

各国際部門は既存事業売上を順調に伸ばしており、モビリティの向上にともない、国際飲料事業は加速し、既存事業売上高が22%増加し、国際スナック事業は11%増加しました。

また、同社は2019年に長期にわたる生産性向上計画を発表しました。

この計画では、新しいテクノロジーやビジネスモデルを活用して、プロセスのさらなる簡素化、調和、自動化を図り、各市場に適した自動化の展開を含む、Go-to-Marketおよび情報システムのリエンジニアリングを行い、組織を簡素化し、製造およびサプライチェーンのフットプリントを最適化します。

今回の決算において、同社はこのプログラムを2026年末まで拡大・延長することを発表しました。

少なくとも年間10億ドルの生産性向上を実現するという目標を2026年まで延長することになりました。

この取り組みに関連して、税引前費用として約31億5,000万ドルを見込んでいますが、前回は約25億ドルでした。

2021年6月12日までに8億7,400万ドルの税引前費用が発生しています。

2021年度見通し

同社は、為替換算や商品の時価評価による純影響など、報告されたGAAPベースの業績に含まれる特定の要素を予測することができないとし、Non-GAAPベースの見通しを発表しました。

2021年度の既存事業売上高の成長率を6%、コア恒常通貨ベースのEPS成長率を11%と見込んでいます。

また、配当金約58億ドル、自社株買い約1億600万ドルを含む、株主への現金還元総額約59億ドルを行います。

なお自社株買いはすでに終了しており、追加の自社株買いを行う予定はないとしています。

決算発表後における株価の推移

決算発表直後である7/13における同社株価の値動きについてみていきます。

前日終値である149,51ドルに対して13日の始値は151.15ドルと大きく上昇となりました。

その後、お昼頃に154ドルに迫りましたが下落し、終値は152.96ドルとなりました。

株価が上昇した要因としては、予想を上回る増収増益となったことが考えられます。

この第2四半期の売上高の伸びは過去10年で最大の伸びとなり、通期における利益見通しも押し上げました。

同社の今後についてですが、今回の発表を受けた後、株価は伸び続け、過去最高値を更新し、154ドル前後となっています。

コカ・コーラ社同様に、食品企業は常に一定の需要がある一方で、ハイテク銘柄のように突飛な動きも少ないことから、ディフェンシブセクターの代表株の一つとなっています。

とはいえ、景気に反応して上下しており、消費活動がこれから活発になるにつれて同社の業績も驀進していくと予想されます。

参考元:

PepsiCo Reports Second-Quarter 2021 Results; Raises Full-Year Guidance

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