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【米国株動向】割安感があり注目のエネルギー銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202177日投稿記事より

2021年上半期にエネルギー銘柄の株価は好調に推移し、S&Pエネルギー・セレクト・セクター指数は年初来で44%上昇しています(執筆時点)。

7月5日の石油輸出国機構(OPEC)会合は、7月の増産をめぐり合意に至らずに中止となったため、少なくとも8月の次回会合まで増産はないとみられます。これは原油価格やエネルギー株にとっては好材料です。

全体的に上昇しているエネルギーセクターですが、中には割安とみられる銘柄もあり、これらは今が買い時かもしれません。

エクソンモービル

エクソンモービル(NYSE:XOM)にとって2020年は厳しい年でした。

新型コロナウイルスの感染拡大で石油需要は落ち込み、大規模な設備投資計画は縮小を余儀なくされました。また過剰供給により原油価格が急落し、石油市場の悪化を受けて同社はダウ工業株30種平均の構成銘柄から除外されました。

しかし、その後に原油価格が反発した結果、エクソンモービルは第1四半期に27億ドルの黒字を達成しました。

株価は年初来で53%上昇していますが、依然として2年前の水準を下回っており、そのおかげで配当利回りは過去10年の平均と比べて160bp高い水準にあります(執筆時点)。

株価フリーキャッシュフロー倍率は約69倍で、競合のシェブロン(NYSE:CVX)の79倍を下回ります。

過去を見ると、エクソンモービルはシェブロンに対してプレミアムで取引される傾向があります。

2020年は投下資本利益率(ROIC)の低下や債務の増加が株価の重石となりましたが、事業や負債水準が元に戻れば、株価のバリュエーションも上昇が見込まれます。

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エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ

エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(NYSE:EPD)の配当利回りも7.3%と、過去10年平均の5.9%はもちろんのこと、エンブリッジ、ワンオーク、キンダー・モルガン(NYSE:KMI)といった同業他社の多くを上回っています(執筆時点)。

バイデン政権が提案する税制改革に伴うマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)への影響をめぐる不確実性が、株価の重石になっていると思われます。

しかし、MLPに対してCコーポレーション(一般的な株式会社)として課税するという税制改革はまだ提案段階で、具体的な内容や発効時期は不透明です。

また、税制改革によりCコーポレーションに転換すれば、より大きな資金プールにアクセスできるようになるといったメリットもあり、同社にとってはプラス材料となり得ます。

堅実な経営、強固なバランスシート、手数料を主体とした分散化された収益源、盤石な販売ネットワークなど、魅力的な選好理由がそろっています。

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キンダー・モルガン

キンダー・モルガンも配当利回りは5.7%で(執筆時点)、長期投資家に適したインカム銘柄です。

コモディティー価格の変動にもかかわらず、手数料を主体とした契約構造により、同社は安定して利益を生み出しています。

不評だった2014年の減配以降は債務を削減していることに加え、株価フリーキャッシュフロー倍率は10倍と、同業他社の中でも最低水準にあります。

2023年にかけては14億ドル相当のプロジェクトを受注済みです。

また、同社は買収を通じて成長しており、最近ではコンソリデーテッド・エジソンとクレストウッド・エクイティ・パートナーズが共同所有していた天然ガスおよびパイプライン資産を12億ドルで買収しました。

低炭素エネルギー分野でのビジネスチャンス獲得にも積極的で、この分野に集中して取り組む専属チームを作っています。

業界全体がクリーンなエネルギー源を模索する中、低炭素エネルギーはキンダー・モルガンが長期的に成長する大きな原動力になるとみられます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Rekha Khandelwalは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、エンブリッジ株、キンダー・モルガン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株、ONEOK株を推奨しています。
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