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【米国株動向】今注目すべき、ウルトラ・ハイイールド配当銘柄4選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年7月4日投稿記事より

株式市場で富を築く方法はいくつもありますが、世界で最も成功しているマネーマネジャーたちは、ほぼ一貫して配当銘柄を選好しています。

配当銘柄は概ね利益を上げており、実績のある経営モデルを持っています。

さらに、長期で見ると明らかに高いパフォーマンスを上げています。

JPモルガン・アセット・マネジメントの調査によると、1972年〜2012年の40年間で配当銘柄と無配銘柄を比べた場合、配当銘柄の年平均リターン(9.5%)は無配銘柄の年平均リターン(1.6%)を大きく上回っていました。

インカム投資家は、あわよくば低いリスクで高い配当利回りを得たいと考えています。

しかしデータによると、配当利回りが高いほど、リスクが高くリターンが低いことが分かります。

ですが、ウルトラ・ハイイールド(配当利回りが非常に高い)銘柄がすべて高リスク低リターンだとは限りません。

次に紹介する4銘柄は、現在7.5%以上の配当利回りとなっていますが、安心して購入することが可能です。

アナリー・キャピタル・マネジメント:配当利回り9%(執筆時点)

ウルトラ・ハイーイールドの配当銘柄で、最も安全だとされているのは、モーゲージ型不動産投資信託(REIT)のアナリー・キャピタル・マネジメント (NYSE:NLY)です。

同社は過去20年間、約10%の配当利回りを実施しており、上場以来合計で200億ドル以上の配当を支払っています。

モーゲージ型REITは簡単に言うと、金利が比較的低い短期借入で資金を調達し、長期利回りの比較的高いモーゲージ担保証券(MBS:住宅ローンを証券化したもの)に投資をしています。

ですから、モーゲージ型REITにとって、イールドカーブの平坦化は逆風になります。逆に、イールドカーブのスティープ化は追い風です。

現在のところ、米国経済は回復途上でありながら短期金利である政策金利は据え置かれているためイールドカーブはスティープ化しており、同社にとって追い風となっています(執筆時点)。

アナリーの資産ポートフォリオの大半が、エージェンシー証券(政府機関系の発行体が発行したモーゲージ担保証券)であることも重要です(総資産1004億ドルのうち、エージェンシー証券は926億ドル)。

エージェンシー証券は、債務不履行の際に連邦政府による保証の対象となっています。

この保証があることで、同社はレバレッジを巧みに利用して利益を追求することが可能となっています。

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 エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ:配当利回り5%(執筆時点)

中流事業を行うガス会社のエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ (NYSE:EPD)は、5万マイルにおよぶパイプラインと140億立方フィートにおよぶ天然ガス貯蔵キャパシティを有しています。

2020年にはコロナ禍で原油価格が下落しまし、上流事業を扱う企業が影響を受けましたが、エンタープライズのような中流事業を行う企業はさほど影響を受けていません。

中流事業は通常、すでに交わされている契約や手数料ベースで売上を確保しています。

つまり、向こう1〜2年のキャッシュフローは予想可能であり、設備投資の見通しが立てやすいという利点があります。

分配可能なキャッシュフローを、株主に還元した金額で割ったディストリビューション・カバレッジ・レシオは常に1.6倍以上であり、現在は1.8倍です。年間配当額は22年連続で上昇しています。

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モバイル・テレシステムズ:配当利回り7%(執筆時点)

ロシア最大の携帯電話会社モバイル・テレシステムズ (NYSE:MBT)の配当利回りは8.7%です。つまり購入から8年強で、投資額が倍になる計算になります。

同社の主な事業は、ロシア全土でのワイヤレス・サービスの提供です。

ロシアでのワイヤレス市場は飽和状態にありますが、同社には5Gの展開というチャンスがあります。

都市部における5Gインフラのアップグレード、および周辺地域での4Gカバレッジの拡大というテクノロジー・アップグレード・サイクルには数年かかるとされますが、それによりデータ消費量は上昇するはずです。

データ使用による収益の利益率は高く、このトレンドはMTSの内部成長率に好影響を与えるでしょう。

モバイル・テレシステムズは、複合企業として成長を目指しています。

現在、MTS銀行、有料テレビ・サービス、クラウド・ソリューションといった事業も展開しています。

2021年第1四半期は、クラウド・デジタル・ソリューション事業の売上が28%増、MTS銀行の個人向けローンのポートフォリオは35%拡大しています。

これらコア以外の事業も利益率の拡大と今後の成長を強化するものです。

【米国株動向】配当利回りが5%以上のハイテク株5銘柄

AGNCインベストメント:配当利回り5%(執筆時点)

REITであるAGNCインベストメント (NASDAQ:AGNC)は、現在利回り8.5%の配当を実施しています。上場以来約13年間の配当利回りは、平均すると2桁となっています。

アナリー同様、AGNCにも追い風が吹いています。

イールドカーブは、先月には平坦化しましたが年初と比べると明らかにスティープ化しています。

同社が購入する長期MBSの利回りも総合すると上昇すると考えられます。

2020年第1四半期の調達金利と購入モーゲージ担保証券との金利スプレッドは1.3%でしたが、2021年第1四半期のこの利ざやは70ベーシス・ポイント上昇の2%となっています。

同社もアナリー同様、エージェンシー・アセット(政府系機関の発行するモーゲージ担保証券)に比重を置いています。

さらに同社は、毎月配当を実施しています(1月あたり12セント)。

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連続増配を継続する銘柄では株価が割高な水準にあることが多いです。ここではやや割高で、配当利回りが高くなくても、増配も含めた今後の成長性を評価できる銘柄を紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Sean Williamsは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株を推奨しています。
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