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【2021年下半期版】米国市場でも買える優良中国株5選

出典:Getty Images

2021年の下半期の中国ADRの動向を見てみると、個人情報や金融に関係するIT企業に逆風が吹いています。

例えば、ECを中心に日本でもよく知られるアリババ傘下のアントグループのIPOは急遽延期となりました。

7月にIPOされたばかりの配車アプリのDiDiは、当局にダウンロード処分の決定が下されました。

中国のADRでIT企業は投資家からの期待の大きい分野でしたが、中国当局の締めつけが株価をおさえてつけています。

中国企業は高いポテンシャルがある反面、政治的なリスクや粉飾決算が明るみになった事例もあります。

しかし、それでも完全に投資対象から外すには惜しい投資対象でもあります。

2021年下半期に投資対象として値崩れしておらず魅力的な成長株をご紹介します。

中国当局によるIT企業への締めつけには警戒

中国当局の近年の動向は「締めつけ、管理の強化」と形容できそうです。

イノベーションや民主化によって中国にも新しい企業が生まれ力をつけてきました。

しかし、中国当局はアリババ、DiDiなどのIT企業に圧力をかける方向に動いています。

中国株で投資をする際に一般の株投資で注意することに加えて、当局が管理を強化したい分野のビジネスを展開している企業には警戒する視点はもっておきましょう。

NIO

ニーオ(NYSE:NIO)は中国の電気自動車メーカーです。

中国では2035年を目処に新車販売の全てを環境対応車、EV車とハイブリッド車・燃料電池車にする政府の方針があります。

そのためEV関連は中国政府の政策とも相性がよく、今後伸びしろもある分野といえます。

特にニーオは画期的なBaaS(Battery as a Service)というバッテリーのレンタルサービスが注目されています。

消費者目線から見ると、技術革新のスピードがはやい燃料電池を交換時に新しいものと取り替えることができる、さらにBaaSモデルを選ぶと初期の購入費用を下げることができるというメリットがあります。

一方、NIO側は最初に安値で車を販売することで顧客を増やし、さらに後から安定的に燃料電池のサブスクリプションで安定的なキャッシュフローを確保できます。

またニーオは中・高級車向けのセグメントで中国の富裕層向けに高い利益率で車を販売できる強みもあります。

中国政府の政策と合致しており、且つイノベーティブなジャンルのEV関連は中国ADRの中でも現在、特に注目されている投資テーマです。

【米国株動向】6月に注目のロビンフッド株3銘柄

ニウ・テクノロジーズ

ニウ・テクノロジーズ(NASDAQ:NIU)は、中国の電動二輪車メーカーです。

EVは中国ADRでも注目のテーマですが、電動二輪車はEVに比べると現在は競合が少ない分野です。

EVと同様、中国当局の政策にも合った銘柄です。

その代わり比較的、新規参入しやすい分野のため今後、競争にまきこまれる可能性は否定できません。

しかしIT関連・金融関連のように中国当局から圧力を受けるセクターではなく売上も毎年、上昇し続けています。

360ディギテック

360ディギテック(NASDAQ:QFIN)、は簡単にいえば中国の消費者金融の会社です。

インターネットセキュリティ企業のQIFU360のグループ企業でもあります。

モバイルアプリからの申請でお金を借りることができます。

360グループの顧客の囲いこみ、銀行などに比べ広範な消費者層を対象にできるところに強みがあります。

また独自のリスク管理システムに基づいた融資に特徴があります。

2017年から2020年までの年間の売上高、利益の上昇が綺麗な右肩上がりで中国の消費者金融の需要の高さが伺えます。

ただし金融関係は当局から規制されやすい分野であることは念頭に入れておいた方が良さそうです。

ビリビリ

ビリビリ (NASDAQ:BILI)は中国のオンラインエンターテイメント企業です。

中核は動画共有サービスで、そこからブログ、漫画などのジャンルに派生したサービス展開をしています。

日本でも有名な画面上にコメントを表示できるニコニコ動画と同じシステムを採用しています。

実はビリビリは日本との関係が深く、もともとボーカロイドの初音ミクから命名された「Mikufans」が前身。

現在のビリビリも日本のライトノベル「とある科学の超電磁砲」(レールガン)の主人公の愛称から名付けられています。

日本のスマホゲームがビリビリ経由で配信されることもあり、日本のアニメ・ゲーム業界と中国を繋ぐ窓口のような役割も果たしています。

日本のサブカルチャーやアニメが好きな人にとっては興味深い企業ではないでしょうか。

売上、利益は共に年々、上昇しており注目の成長株の一つです。

特にマルチメディアからのEC販売が現在、好調です。

【米国株動向】注目の中国ハイテク株3銘柄

フツ・ホールディングス

フツ(NASDAQ:FUTU)は中国のオンライン証券の会社です。

テンセント出身のCEOがリーダーシップをもって経営してきた会社で、テンセントから出資を受けています。

米国で若者が株や暗号通貨のトレードに熱中し、取引アプリのロビンフッドが注目されました。

それと同じことが中国でも起きています。

低い取引手数料、中国株だけでなく米国株や香港株も取引できる選択肢の豊富さ、ユーザー同士が交流できるオンラインコミュニティなどに強みがあります。

FUTUも毎年、右肩上がりで売上と利益が伸びている成長銘柄ですが、コロナウイルス感染拡大の影響で活発にトレードする人が増加。

特に2020年に売上・利益が大きく伸びました。

分散投資をするなら中国株ETFもおすすめ

中国の個別株はDiDiが当局から圧力を受けたように、投資家には予測が難しいリスクがあります。

そこで活用できるのがETFです。

例えばウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファン(CXSE)ならテンセント、アリババ、JDドットコム、ニーオなど中国でも成長性の高い銘柄をバスケットで購入できます。

最初から分散投資をしておけば、今回のDiDiのような当局の動きで株価が大きく下がるリスクを緩和できます。

中国のADRには魅力的な企業は多いものの、米国株に比べ中国ならではの政治的なリスクや粉飾決算、米中の関係など注意しなければいけないことが増えてきました。

そのためポートフォリオ全体の中でも、少し冒険しても良い、リスクを積極的にとっても良い範囲内で購入する方が無難かもしれません。

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免責事項と開示事項 記事の作者、田守正彦は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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