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【米国株動向】今が買いどきのナスダック上場3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021624日投稿記事より

投資に適した株式は、多くの場合、事業内容に優れ、成長途上の業界に属し、バリュエーション上の魅力を有するという、3つの特徴を備えています。

最初の2つの点については、優れた企業は多数ありますが、バリュエーションが魅力的な銘柄はほとんどありません。

バリュエーション指標の1つである株価収益率(PER)を例にとれば、ちょうど5年前、S&P500指数のPERは約24倍でしたが、本稿執筆時点では40倍になっています。

したがって、市場は5年前に比べて67%割高であると言っても良いでしょう。

これは多くの個別銘柄にも当てはまります。バリュエーションの高さに見合うような高成長が見込まれる企業は存在しますが、どう考えてもお買い得とは言えません。

ナスダック市場に上場している銘柄でいえば、トラクター・サプライ(NASDAQ:TSCO)、ペロトン・インタラクティブ(NASDAQ:PTON)、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)は、上記の3つの特徴を備えていると考えます。

トラクター・サプライ

トラクター・サプライは、自社を「米国最大の田舎ライフスタイルの小売業者」と表現しています。

田舎のライフスタイルの人気が高まっていることを考えると、これは重要な意味を持ちます。

不動産会社レッドフィンの1月のレポートによると、人々が大挙して都市部を離れたため、田舎の住宅物件の供給は2021年初頭に前年同期比で44%の減少を記録しました。

レッドフィンのチーフ・エコノミストは、「引き続きパンデミックと遠隔勤務が動機となって、住宅購入者が通勤時間や都市生活の利便性よりも住宅内部や屋外スペースの広さを優先していることから、田舎と郊外の住宅物件の人気は続いている」と述べています。

この全般的な屋外スペース優先の動きにより新しい潜在的な顧客層が拡大し、トラクター・サプライの事業には何年かにわたる追い風が吹く可能性があります。

もっとも、この銘柄は、既存の顧客基盤の長年のロイヤリティーに支えられ、これまでも市場をアウトパフォームしてきました。

2020年には、同社のロイヤリティー・プログラムである「ネイバーズ・クラブ」の会員による売上が総売上高の約60%を占めました。

そして、同プログラムの2021年第1四半期時点の会員数は2,000万人を超えています。

同社の第1四半期売上高は前年同期比42.5%の増加となり、1株当たり利益(EPS)は2倍以上に増加しました。

PERはちょうど25倍(執筆時点)であり、特に同社の素晴らしい成長率を考えれば、この株は間違いなくお買い得であるように思われます。

しかし、おそらく投資家は、この1年間の成長の大部分は景気刺激策による結果ではないかと懸念しているのではないでしょうか。

同社経営陣の推定では、既存店の第1四半期売上高の増加分のうち景気刺激策の効果は3分の1に過ぎず、ほとんどが内部成長によるものであることから、成長は持続可能なものであると考えていいでしょう。

トラクター・サプライは、田舎におけるポジショニング、忠実な顧客基盤、および魅力的なバリュエーションから、現在ナスダック上場銘柄で最もお買い得な銘柄の1つであると考えます。

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ペロトン

フィットネス大手ペロトンの事業が強力である要因は3つあります。

まず、顧客継続率の高さです。直近四半期時点の12カ月継続率は92%でした。

そして、これまで90%を下回ったことはありません。

次に、新規顧客の獲得に長けていることがあります。

同社のユーザー基盤は4年足らずで約10倍に拡大し、現在は200万人を超えています。

最後に、同社の運動器具の利用頻度は高く、現在平均的な顧客のワークアウト回数は1カ月当たり26回(ほぼ毎日)です。

つまり、新規顧客の開拓、顧客の継続率、顧客の利用率のすべてが高い水準にあるのです。

在宅フィットネス市場全体の事業機会は、特に魅力的というわけではなさそうです。フォーチュン・ビジネス・インサイトによると、同業界の北米における2020年の売上高は約36億ドルにすぎません。

そして、世界市場全体の2028年までの予想成長率は年率で5%を下回っています。

しかし、ペロトンは市場シェアを拡大していく態勢を整えつつあり、同社の見通しははるかに魅力的です。

同社が、ジムやウェルネスセンターなどの商業スペースにフィットネス機器を設置するプレコアを買収したことはまだ過小評価されていますが、ペロトンは商業スペースに事業を展開する機会を得たことで市場シェアの拡大が可能になります。

また、経営陣は、商業スペース向けの機器が在宅フィットネス用の機器の売上高をけん引すると考えています。

実際、同社のジル・ウッドワース最高財務責任者(CFO)は最近、商業スペースに新しいマシンを1台設置するごとに、在宅フィットネス機器7台の売上につながると述べています。

2020年に同社の株価が高値を付けた時点の12カ月実績ベースの株価売上高倍率(PSR)は20倍超と高い水準にありました。

しかし、現在のPSRは約9倍であり、約56%割安となっています。

2021年度(2020年7月-2021年6月)の予想売上高が前年比120%増の40億ドルであるなどの同社の成長力を考えれば、このバリュエーションは魅力的だと思います。

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アマゾン

アマゾンはeコマースにおいてはすでに普遍的な存在です。

2021年の現時点ではeコマースはすでに過去のトレンドにみえるかもしれませんが、実際には、私たちはまだeコマース革命の初期の段階にいるのかもしれません。

米国勢調査局によると、eコマースの小売売上高は2021年第1四半期に前年同期比で39%増加しましたが、それでも同売上高は小売売上高総額の13.4%にすぎず、大きな成長余地が残されています。

アマゾンは小売事業だけではありません。

アマゾンウェブサービス(AWS)は、世界中の企業にクラウドコンピューティングサービスを提供しています。

同サービスは、現在、世界の25の異なる地域に開設された80のアベイラビリティーゾーン(AZ)で利用可能です。

同社は、まもなく15のAZを新たに開設する予定です。

また、既存インフラに関連する契約だけでも、AWSは529億ドル相当の膨大な案件を抱えています。

2021年第1四半期の時点で、AWSはアマゾンの売上高の13%を占めているにすぎませんが、営業利益の47%を占めています。

したがって、AWSが成長するにつれ、売上高にはそれほど寄与しなくとも、利益は急拡大する可能性があります。

12カ月実績ベースPERは約66倍であり、この10年間で最も低い水準にあります。

AWSがそれほど成長しなくても、バリュエーションは割安ですが、既にAWSの成長が見込まれることを考えると、アマゾン株はこれまで以上に魅力的に見えます。

上記3社には懸念材料もあります。

しかし、それはすべての株式について言えることで、市場のボラティリティ、極端なバリュエーション、競合リスクなどの要因は常に存在します。

これら3つの銘柄が短期的にどのような株価になるかはわかりません。

しかし、5年以上先を見据えれば、投資家は今投資をしておいて良かったと思うことになるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jon Quastは、ナスダック、ペロトン・インタラクティブ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、ペロトン・インタラクティブ株、レッドフィン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、トラクター・サプライ株、ナスダックを推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(レッドフィン株の2021年8月の65ドルのショート・プット、アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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