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外国株や暗号資産にも投資できるCFDの税金について

出典:Getty Images

CFD(Contract for Difference)とは差金決済取引のことで、ある商品の取引の開始時点と終了時点の差額の金額を決済する取引のことを指します。

CFDと信用取引との違いとは?

株式取引であれば、株式を購入してからしばらくすると株式の受け渡しが発生しますが、CFDにおいては金融商品の受け渡しはなく、取引の差額のみを決済する仕組みです。

CFDでは株価指数や、外国株、ビットコインなどの暗号資産、金や原油などのコモディティにも投資が可能です。

特に外国株にレバレッジをかけ、売りポジションを建てることができるのは2021年時点ではCFDのみとなります。

様々な投資対象に投資できるCFDですが、税金の区分はどのようになっているのでしょうか?

この記事ではCFDの税金について損益通算ができる投資も含めて紹介していきます。

CFDにかかる税金について

投資にかかる税金は金融商品ごとに定められています。

例えば、上場株式の利益であれば20.315%の源泉分離課税または申告分離課税を選択可能です。

ただし、非上場株式の配当金は20.42%の所得税が源泉徴収され、総合課税として所得と合算して税率が確定します。

暗号資産の利益は総合課税の対象であり、コモディティなどの金融類似商品の税金は20.315%の源泉分離課税が適応されることが多いです。

このように金融商品に関する税金は種類ごとに規定されています。

様々な金融商品に対して投資できるCFDですが、税金はどのようにかかるのでしょうか。

CFDにかかる税金は投資対象によって異ならず、すべて20.315%の申告分離課税となります。

源泉分離課税の場合は自動的に税金が差し引かれるので確定申告が不要ですが、申告分離課税の場合は確定申告をして利益に対して20.315%の税金を納める必要があるのです。

CFDは株の利益と損益通算可能か?

損益通算は赤字の所得から他の所得を引くことを指し、利益から損失を差し引くことで課税対象金額を減らす節税方法です。

例えば、A社の株式で50万円の損失が発生した際に、B社の株式の利益の150万円から損失の50万円を差し引くことで、課税対象金額を100万円にできます。

CFDで外国株を取引した場合、株式と同様に20.315%の分離課税となるので損益通算ができると思う方もいるかもしれません。

しかし、損益通算ができるかどうかは税金の区分が問題になります。

上場株式の売買によって得られた利益の税金区分は「上場株式等の譲渡所得等」に該当し、CFDは「先物取引に係る雑所得等」に該当します。

同じ申告分離課税であっても、税金の区分が異なれば損益通算はできません。

CFDと損益通算できる投資とは?

CFDは株式と損益通算が不可能ですが、株式は株式を投資対象にした投資信託であれば同様の税金区分になるため損益通算できます。

基本的に商品性が近くなければ税金区分が異なるため、同じ税率であっても損益通算ができるとは考えないほうがよいです。

また、暗号資産やソーシャルレンディングのような近年になって新しく生まれた投資方法は税制が整備されておらず、所得と合算して税率を決定する総合課税となっていることが多いです。

しかし、CFDと損益通算できる有名な投資にはFXが存在します。

FXの税金区分も先物取引に係る雑所得等であるため、CFDと損益通算が可能です。

その理由はそもそもFX自体がCFDの一種であり、通常の為替や外貨預金とは異なり為替をおこなった通貨の受け渡しがなく、差金を決済する形を取っているからです。

よって、CFDとFXは非常に近い投資方法であるため、税金区分も同一となっています。

まとめ

CFDは投資のコンビニと呼ばれ、あらゆる投資対象に投資できることからGMOクリック証券などを筆頭に注目を集めている投資方法です。

2021年現在では日本において外国株にレバレッジをかける唯一の手段であるため、信用取引をする中で気になった方もいるかもしれません。

しかし、CFDを通して外国株に投資をしたときに損失を出したとしても日本株の信用取引の利益と損益通算するのは不可能です。

税金の観点から考えればCFDはFXに投資をしている人にメリットがあり、株式にのみ投資をしている投資家にはメリットがありません。

ただし、2022年を目途に外国株の信用取引を解禁する動きが金融庁にあるので、外国株にレバレッジや売りポジションを建てる方法がCFDのみではなくなる可能性があります。

外国株の信用取引が解禁されれば、その他の株式取引との損益通算もできる可能性が高いです。

少しでも節税をして利益を増やすために、税金の区分にも気を配りながら投資を選択してみてはいかがでしょうか。

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