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【米国株動向】中国版ティンダーへの投資機会は?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021613日投稿記事より

中国を代表する2つの出会い系アプリ、モモとタンタンを保有する中国テクノロジー企業のモモ(陌陌)(NASDAQ:MOMO)は、最近、第1四半期決算を発表しました。

同社の売上高は前年比3.4%減の34.7億元(5億2,970万ドル)となり、事前予想を310万ドル下回りました。

調整後純利益は14%減の6億3,400万元(9,670万ドル)となりましたが、これは事前予想を上回りました。

モモは第2四半期売上高が4.3~6.9%減少すると予想しています。

それに対し、アナリストは4%減となると予想しています。

モモの成長率は低く見えますが、利益が予想を上回ったことで、決算発表後に株価が上昇しています。

また、モモの株価は過去3年で70%も下落しており、予想PER(株価収益率)は7.7倍と低い状態にあります。

モモ株は、再生銘柄として実際に購入する価値があるのか、それとも、投資家は購入を避けるべきでしょうか。

勢いを失ったモモ

過去5年のモモの減速ぶりを見ると、株価が急落した理由が明らかになります。

成長率 (前年比) 2016 2017 2018 2019 2020
売上高 313% 138% 51% 27% (12%)
純利益* 469% 108% 39% 30% (36%)

出典:モモ。*非GAAP。

モモが2014年下期に上場したとき、アプリのサブスクリプション料金から売上高の60%以上を生み出していました。

モモのアプリを使えば、ユーザーは自分のプロフィールと場所に近い友達を見つけることができます。

そして、有料ユーザーはより多くの機能と特典を利用できるようになります。

モモは出会い系アプリとして宣伝されてはいませんでしたが、一般的には出会い目的で広く使われていました。

モモのその他の売上高は、広告や小さなモバイルゲーム事業によるものでした。

しかし、モモが中核アプリ用にライブビデオストリーミングプラットフォームを立ち上げた2015年第3四半期以降、すべてが変わりました。

この新機能を使うことで、お気に入りの配信者にギフトを送ることができるようになり、売上高と利益の成長は2016年を通じて大幅に加速しました。

モモは、その年にライブストリーミングビジネスから売上高の79%を生み出し、2017年も成長を続けました。

しかし、2018年から2020年の間に、3つの大きな問題が生じました。

まず、中国のライブビデオストリーミング市場は、新しい競合他社の誕生で飽和状態になりました。

さらに、中国の規制当局は、ライブビデオストリームを十分に検閲できないことを懸念し、活況を呈している業界を取り締まり、多くの配信チャンネルを禁止しました。

この取り締まりにより、モモとタンタンは、2019年に数か月間もサービスを停止することを余儀なくされました。

これに加え、2020年の新型コロナパンデミック時には、人々はバーチャルギフトやプレミアムサブスクリプションに費やすお金が少なくなり、モモの売上も激減しました。

モモは復活できるのか

明るい面として、中核アプリのモモの月間アクティブユーザーは、2021年第1四半期に前年比7%、前四半期比1%増の1億1,530万人になりました。

カンファレンスコールにおいて、CEOのリー・ワンはこの成長に関して「力強い回復傾向」が見られると述べました。

ただし、モモとタンタン全体の有料ユーザーの合計は、重複しているアカウントを除くと前年同期の1,280万人から1,260万人に減少しました。

この中で、タンタンの有料ユーザーは前年比17%減となっており、前四半期から8%減の350万人になりました。

ワンCEOは、タンタンが依然としてユーザー獲得の効率が悪いことに苦しんでおり、マーケティングコストを削減したことでユーザー数の成長が抑制されたことを認めています。

一方、モモのライブストリーミング売上高は、第1四半期に16%減となりましたが、それでも売上高の57%を占めています。

この苦戦しているビジネスは、当面の間、モモのその他の有料機能の成長に影響を与え続ける可能性があります。

ワンは、モモが2021年に「まともなスタート」を切ったと主張しましたが、長期的な逆風に直面していることは認めざるを得ません。

12億人の月間アクティブユーザーを誇る中国トップのモバイルメッセージングアプリであるテンセントのWeChatは、オンラインデートにおける挑戦者であり続けています。

テンセントは最近、いくつかの出会い系アプリとライブストリーミングアプリをリリースしています。

明らかな理由で安い

モモ株はお買い得に思えるかもしれませんが、株価が上昇するには、このような困難な課題を克服しなければなりません。

アナリストは、調整後売上高が18%減となるため、2021年の売上高はほぼ横ばいであることを予想しています。

他の多くの米国上場の中国株と同様、モモも新しい監査基準に準拠していない場合、数年で上場廃止の脅威に直面する可能性があります。

これらのことを考えると、モモ株への投資は見送った方がよいかもしれません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、マッチ・グループ株、テンセント・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、モモ株を推奨しています。

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