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成果報酬型のおまかせ資産運用サービス「SUSTEN」とは

出典:Getty Images

投資信託のインデックスファンドとアクティブファンド、ロボアドバイザー、ファンドラップ、ヘッジファンドなど投資初心者でもプロに運用を任せられる商品は年々増え続けていますが、このような特徴の商品を選ぶ上で重要なのは運用を委託するコストです。

投資信託でいえば信託報酬になりますが、この運用を任せる上で必要なコストがどれだけ安いのかによって長期投資におけるリターンは大きく変わってしまいます。

2021年2月16日、日本初の完全成果報酬型のおまかせ資産運用サービス「SUSTEN(サステン)」が誕生しました。

運用コストは基本的に運用商品に損失が出ているときにも支払う必要がありますが、成果報酬型では損失が発生している場合はコストを支払う必要がありません。

この記事では2021年に始まった新たな資産運用サービスのSUSTENについて解説していきます。

おまかせ資産運用サービスSUSTENとは

SUSTENは株式会社sustenキャピタル・マネジメントが運営する資産運用サービスのことです。

2019年に7月に設立された同社は、東京都の日本橋兜町にオフィスを構えており、個人及び機関投資家向け投資運用サービスの提供を事業としています。

一般社団法人の投資信託協会、日本投資顧問業協会に加入しており、金融商品取引業者として関東財務局長から第3201号の登録を受けている企業です。

SUSTENもsustenキャピタル・マネジメントもまだ始まって間もないですが、その中で成果報酬型という手数料システムを取ったのは運用成果を出せるという自信の表れとも考えられます。

SUSTENの成果報酬の仕組み

それでは、SUSTENの成果報酬の仕組みを明らかにしていきましょう。

まずは、手数料が発生するタイミングですが、投資の利益が過去最高額に達した月のみ手数料が発生する仕組みです。

通常の運用委託型の資産運用サービスでは4月に最高益を更新し、5月には損失が発生し先月よりも評価額が下がった場合でもどちらの月にも手数料が発生します。

しかし、SUSTENでは最高益を更新した月にのみ手数料が発生し、利益が出ていない月には手数料が発生しません。

また、利益に対してかかる手数料は利益の6分の1~9分の1になります。

成果報酬の料率は投資額によって変化しますが、具体的な料率は下記の通りです。

投資額 料率(税別)
80万円未満 6分の1
80万円以上200万円未満 7分の1
200万円以上500万円未満 8分の1
500万円以上 9分の1

SUSTENの最低投資額は10万円となっており、追加投資は1万円以上です。

仮に100万円を投資して、最高益を3万円更新した場合は利益の7分の1である約4,300円の手数料がかかることになります。

額だけを聞くと高いと感じるかもしれませんが、最高益を更新しない限りは今後手数料が発生しません。

また、成果報酬以外の入金手数料、為替手数料、売買手数料、リバランス手数料は無料です。出金手数料のみ一律して440円(税込)がかかるようになっています。

SUSTENの運用戦略について

SUSTENの具体的な運用戦略ですが、基本的にはロボアドバイザーと同様にAIが自動で最適化した運用をおこなう点は同じです。

よって、SUSTENの資産運用サービスはウェルスナビを始めとするロボアドバイザー投資に該当します。

SUSTENと他のロボアドバイザーの違いは成果報酬型にすることによって、他のロボアドバイザーと比較しても手数料が安くなりやすいことと、独自の最新の金融工学理論を反映した運用戦略を実装している点です。

また、他のロボアドバイザーと同様に投資家一人一人に合わせてポートフォリオを構築する仕組みを取っています。

SUSTENでは金融商品を3原色で捉えておりリスクに合わせて色分けをしています。

  • 赤:世界の経済成長の恩恵を享受しやすいタイプ
  • 緑:景気に連動しにくい絶対収益型のタイプ
  • 青:リスクの低い守りに徹したタイプ

つまり、赤がハイリスク、緑がミドルリスク、青がローリスクということです。

この3原色の考え方に基づいて顧客それぞれのポートフォリオの色を決めていくことになります。

総合的に判断するとインデックスファンドのほうが手数料は安い

成果報酬型のロボアドバイザーのSUSTENですが、総合的に判断するとインデックスファンドと比較して手数料が魅力的とは言い難いです。

インデックスファンドの信託報酬は競争が激化していることもあり、0.1%を切るものもあります。

信託報酬0.1%で100万円を運用すると運用手数料は年間で1,000円です。

1年間まったく成果が出なかったのであれば話は変わってきますが、成果が出た月だけ手数料が発生したとしてもインデックスファンドよりも手数料が安くなることは考えにくいです。

また、SUSTENではsustenキャピタル・マネジメントに支払う手数料は成果報酬と出金手数料のみとなっていますが、投資資産を保全する信託銀行に払う報酬、投資信託の経費を支払う必要があります。

その額は投資金額に対して年率0.022~0.099%(税込)程度となっており、高くはありませんが、成果報酬以外の手数料がかからないわけではありません。

まとめ

成果報酬型の資産運用サービスのSUSTENですが、信託報酬をとにかく安くするのであればインデックスファンドのほうが優秀であるという結果になりました。

しかし、SUSTENはインデックスファンドに信託報酬で勝つというスタンスではなく、アクティブファンドよりも安い手数料で、インデックスファンドよりも高い成績を目指すという目標で運用をしているようです。

アクティブファンドの手数料は高く2~3%の信託報酬の商品も多いです。

アクティブファンドよりも安い手数料でインデックスファンドよりも高い成績を目指せるならSUSTENは総合的に考えて魅力的な投資先といえます。

ただし、手数料は比較できても運用成績に関しては始まったばかりのサービスであるため、具体的な判断材料がまったくありません。

成果報酬型である以上、利益を出せなければ報酬が得られないので運用システムに自信があると考えられますが、運用成績を出せないことが会社の損失に直結するシステムであるため破綻しやすいとも考えられます。

現時点では判断材料が少ないので、魅力的な投資先となるかどうかは今後の運用成績次第といえるでしょう。

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