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【米国株動向】ウォール街が20%以上の値上がりを予想する高配当株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021610日投稿記事より

投資において、大抵はキャピタルゲインかインカムゲインかのいずれかを狙い、他方をあきらめなければならないものですが、例外もあります。

以下では高配当の医薬品株ながら、ウォール街が今後12カ月に20%以上の上値余地を見込む3銘柄を紹介します(配当利回り、株価指標等は執筆時点)。

グラクソ・スミスクライン

グラクソ・スミスクライン(NYSE:GSK)の配当利回りは5.6%と極めて高い一方で、アナリストの平均目標株価は現在の株価を22%上回っています。

製品ラインナップには勢いに乗る新興医薬品が複数あり、慢性閉塞性肺疾患治療薬「トレレジーエリプタ」と気管支ぜん息治療薬「ヌーカラ」は力強く売上を伸ばしています。

HIV市場では「ドベイト」が加速し、全身性エリテマトーデス(SLE)治療薬「ベンリスタ」も売上好調です。

また、パイプラインにも恵まれ、世界初の長期作用型抗HIV薬「カベヌバ」を最近上市したほか、HIV治療での「ルコビア」の使用と子宮内膜癌治療での「イェンパーリ」の使用について当局の承認を得ました。

旧来の医薬品の一部が逆風下にあるものの、成長ドライバーが複数あるのに加え、来年までにコンシューマーヘルス部門を分社化する予定で、ウォール街は値上がりを期待しています。

メルク

同じく大手医薬品メーカーのメルク(NYSE:MRK)の配当利回りは約3.6%で、なおかつここ10年にわたりコンスタントに増配してきました。

アナリストは同社の見通しについて強気で、1年後目標株価のコンセンサスは現在の株価より29%以上高い水準です。

最大の買い材料は癌治療に使われる免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」で、昨年の売上は144億ドルに達しました。

同薬はここ数カ月で複数の重要な承認を得たほか、腎細胞癌治療の補助薬物としても後期臨床試験で非常に良い結果が出たと発表されており、勢いはまだ止まりそうにありません。

6月初旬にウィメンズヘルス事業、バイオシミラー事業、既存ブランド事業を分社化して「オルガノン」を設立しており、今後は成長路線をさらに加速させるかもしれません。

欧米ヘルスケア銘柄の最新業績(2021年Q1):アストラゼネカと高配当株メルク

バイアトリス

ファイザー(NYSE:PFE)のアップジョン部門とジェネリック医薬品のマイランが合併して2020年11月に誕生したばかりのバイアトリス(NASDAQ:VTRS)は、配当支払いを最近開始し、利回りは約2.9%となっています。

ここのところ話題に上がらず、年初には株価が30%以上下落しましたが、幾らか反発しており、ウォール街のアナリストは30%以上の上値余地を見込んでいます。

その予想の根拠として、予想株価収益率(PER)が5倍を割るなど、極めて割安になっていることが挙げられます。

大きな売上成長は当面期待できませんが、合併のシナジー効果で利益は改善する可能性があり、ウォール街の目標株価に達するにはそれだけで十分と言えるかもしれません。

【米国株動向】極めて割安に見える高配当株3銘柄

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Keith Speightsは、ファイザー株、バイアトリス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ファイザー株、グラクソ・スミスクライン株を保有し、推奨しています。
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