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2024年に世界最大の人口大国となるインドの株式に注目すべき理由

出典:Getty Images

新興国投資でインドが再び注目を集めています。

これまでは日本からの新興国投資といえば中国株に注目が集まっていました。

主要ネット証券でも中国株を取り扱っているところが多いのは、過去に日本で中国株ブームがあったからです。

しかしすでに中国は新興国の域を超えて、GDPでは世界第2位となっています。

他の新興国はどうでしょうか。

ジム・ロジャースが推していた世界最後のフロンティアと呼ばれたミャンマーは政情が不安定です。

ASEAN諸国では、タイやマレーシアなどは中所得国となり、経済成長するには一段、イノベーションが必要な状況です。

2021年現在、新興国投資ではインドが話題です。

2024年には中国の人口を抜き、世界最大の人口を有する国になるという予測もあります。

GDPの世界ランキングでも順位をじわじわとあげてきています。

反面、過去にはインフラが不十分で投資先として注目はされていたものの「まだ投資には早すぎる」という評価もありました。

そんな注目のインドは今後、投資先として選択肢に入るのでしょうか。

好調なインドの株価指数

2020年6月から2021年6月までの1年間の指数の上昇率を比較したグラフです。

青はインドのS&P BSE SENSEX指数、水色は日経平均、黄色は米国のS&P500です。

1年間の期間だけで比べてみると、インドのパフォーマンスは日米を超えています。

世の投資家がインドに注目するのもうなずける話です。

インドはインデックスでも60%も上昇。

一方、日米は40%程度です。

では今後もインドは魅力的な投資先となるのでしょうか。

GDPの成長も著しいインド

インドの投資でよく話にあがるのはGDPです。

2020年のインドのGDPは6位です。

実はインドのGDPは少しずつあがってきています。

2010年の順位は9位、2005年の順位は13位でした。

インドはGDPでは元宗主国だったイギリスに次ぐ国となっています。

またIMFはインドを世界最速の成長見通しの国だとしています。

2030年には世界3位、2050年には米国をぬくという予測すらあるほどです。

インドの成長性には世界中から関心が集まっています。

GDPの成長率が株価と相関するとは限りませんが、それでもGDPの推移は一定の目安になるのではないでしょうか。

インドの3つの強み

インドの今後の経済成長を支える3つの強みをご紹介します。

  • 英語とIT(人材)
  • 労働人口と巨大な消費市場
  • 進む経済改革

まずインドは英語圏です。

英語圏であることから、インドは米国のIT企業のオフショアや、サポートセンターなどの役割を果たしてきました。

Googleがインドに、日本円にして1兆円投資する動きもありました。

インドは教育格差があるものの、一部の教育レベルはとても高く、イノベーティブな企業やビジネスが生まれるポテンシャルも十分にあります。

労働人口と巨大な消費市場もインドの強みです。

冒頭にも紹介した通り、インドは人口大国ですが、中国と異なり、若い世代の割合が高いところが特徴です。

しかも前述の通り、2024年には人口世界第1位となる見込みです。

経済成長には十分な人口と現役世代の厚みが欠かせません。

米国が先進国でありながら力強い経済成長をしているのは、他の先進国と異なり、現役世代が多く、人口も十分にあるのも理由の一つです。

またインドは経済改革も進んでいます。

モディ首相の経済政策は通称「モディノミクス」と呼ばれています。

外資系企業の誘致、高速道路、鉄道、空港などのインフラ整備などの経済成長を主眼においた政策が現在、進められています。

かつてのインドは、外国企業が参入するには法やインフラが十分に整備されていませんでした。

成長性が高そうな国とはいえ、とてもビジネスのしづらい国という一面がありました。

しかし、かつてのインドの弱点だったソフト面・ハード面のインフラの整備は今後のインドの経済発展にはプラスに働くと考えられます。

注目のIPO「フリップカート」

インドの有望な企業のIPOも、投資家がインドに注目する理由の一つです。

例えば米国のウォルマート傘下の「フリップカート」は、インド国内で大きなシェアをもつECサービスです。

2021年の下旬にアメリカでのIPOを目指すという報道が流れています。

中国でいうアリババのような立ち位置の企業で、2018年にウォルマートとAmazonが買収に動き、ウォルマートが勝利しました。

フリップカートのような有望な企業のIPOがインド株投資の火付け役となる可能性も十分にあるのではないでしょうか。

他にも2021年には料理宅配のZomato Pvt.LtdやGrofers India Pvt.Ltd.などインドのユニコーン企業が相次いで上場する見込みです。

フリップカートのように米国上場ではなく、直接投資は難しいかもしれません。

しかし、新しい企業のインド市場でのIPOが今後インド全体の株価を牽引していくこともあるでしょう。

インド市場に資金が流れるきっかけとなりそうなイベントには注目しておいてもよいのではないでしょうか。

インド株投資は小さいポジションからはじめるのがおすすめ

インドには投資先としての魅力やポテンシャルがありますが、新興国投資は何が起きるか分かりません。

冒頭にも挙げましたが、ミャンマーは新興国投資家の間で注目されていましたが、現在、政治的なカントリーリスクが発生し、投資をするには慎重にならないといけない状況となってしまいました。

長期投資といっても、ずっと先のことは分からないため、インドに投資妙味を感じるなら、小さめのポジションではじめてみるのがおすすめです。

日本からのインド投資はADRか投資信託

インドは日本人が直接株式市場に投資をするのが難しい国です。

インド政府の外国人投資家に対する規制の壁が高く、インド市場の個別株に直接投資をすることは今のところ出来ません。

しかしインドの成長の恩恵を受けることはできます。

例えば、米国で上場されているインド株のADRに投資をする方法があります。

ADRとは米国預託証券のことで、米国以外の企業を米国で上場するための仕組みのことです。

ADR(米国預託証券)とはどんな投資なのか?仕組み・メリット・注意点を解説

インドのIT企業「インフォシス」や、車メーカー「タタ・モータース」など、ADRとして投資できる企業もあります。

またETFを買うのもおすすめです。

日本に上場されている「NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)」は、日本円建てでもインドに投資できます。

米国にもウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)のような、インド企業全般に投資できるETFがあります。

インドの成長力の恩恵を受けたいと考える投資家には、難しい個別株よりも、むしろ便利な投資先です。

少なくとも新興国投資をポートフォリオに組み入れる際に、インドは無視できない存在になるのではないでしょうか。

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