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将来の投資家心理を表す指標である「恐怖指数」とは?

投資家の不安心理を表す指標である恐怖指数。

とはいえ

  • 実際、投資に活用することができるのか?
  • どのような動き方をするのか?

という疑問をお持ちの投資家の皆様も多いかと思います。

そこでこの記事ではそんな疑問をお持ちの投資家の皆様の疑問にお答えします。

具体的には、

  • 恐怖指数とは?
  • 恐怖指数はどのように読み解けばいい?
  • 恐怖指数に連動したETFは存在する?
  • まとめ

の順番に重要なポイントのみをご紹介いたします。

恐怖指数とは?

恐怖指数とは「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」VIX指数の別名です。

アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が、アメリカの主要株価指数「S&P500」を対象とするオプション取引の値動きを元に算出・公表しています。

恐怖指数は将来の相場に対して、投資家の不安心理を数値化した指数になります。

恐怖指数を理解する上でのポイントは大きく分けて2点あります。

ボラティリティとの相関関係

恐怖指数はボラティリティと相関関係にあります。

ボラティリティとは価格の変動幅の大きさを示す指標です。

ボラティリティとは?ボラティリティの高い金融商品や取引する際の注意点を解説

株価の値動きが大きく動くほどボラティリティも大きくなり、株価の値動きが小さくなればなるほどボラティリティも小さくなります。

ボラティリティは相場へ大きな変動要因が起こった場合に大きくなる傾向にあります。

リーマンショックなどのような相場の大きな不安定材料が起こるとボラティリティも急激に大きくなり、逆に相場が安定しているとボラティリティは小さくなります。

ボラティリティと恐怖指数の関係性では、ボラティリティが大きくなると恐怖指数の値も大きくなります。

ボラティリティが大きくなるのがどのような場面かというと、株価が暴落する場面です。株価が大きく下がり始めると損失に恐怖を抱き、売り圧力が高くなります。

すると、さらに株価が値を下げ投資家の恐怖が大きくなることで株価がどんどん値を下げるメカニズムに陥ります。

そのような不安心理が大きくなることで恐怖指数は大きくなります。

S&P500とは逆相関の関係

恐怖指数はボラティリティとは相関関係にありますが、S&P500の指数とは逆相関の関係にあります。

恐怖指数とはアメリカの株式相場を代表する指数であるS&P500のボラティリティ指数です。

そのため、S&P500の指数が何らかの変動要因により暴落した場合、逆相関の関係にある恐怖指数は大きく上昇します。

S&P500が下落することで市場参加者に大きな不安心理が働くことで、ボラティリティが生まれ、恐怖指数の値が大きくなります。

株式相場が比較的平穏な場合は恐怖指数の動きも穏やかで10ポイント-20ポイントあたりでの動きになります。

しかし、何らかの相場の変動要因が起こり、相場が急落すると恐怖指数は跳ね上がります。

普段は10ポイント-20ポイントのあたりで推移している恐怖指数ですが、ボラティリティの大きい場面である、

  • アメリカ同時多発テロ時 43.74ポイント
  • リーマンショック時 89.52ポイント

まで大きく上昇しました。

このように何らかの出来事で、市場参加者が不安に包まれると、その動揺に応じて数値が上がることから恐怖指数といわれています。

恐怖指数はどのように読み解けばいい?

恐怖指数から相場を読み解くうえで重要なポイントを2つ紹介します。

1つ目は株式相場を読み解くうえで重要な需給を把握するための指標として活用することができるという点です。

株式市場の株価は主に需要と供給のバランスにより決まります。

現在の市場は、

買われすぎの状態なのか、売られすぎの状態にあるのか、

また投資家は

現在の相場状況を楽観視しているのか、不安に思っているのか

などの需給を読み解くうえで、恐怖指数の数値を参考に把握することができます。

恐怖指数の数値が高くなりすぎているということは現在の相場に過度な警戒感が強い状態にあることを表し、反対に恐怖指数の数値が低いということは投資家が楽観視している状態にあることを示します。

2つ目に恐怖指数の上昇は基本的に長くは続かないということです。

恐怖指数は通常1年を通じてほとんどが平穏な状態にあります。

過去の恐怖指数の状態を見ても約80%は平穏な状態が続き、恐怖指数が高くなっている期間は20%にも満たないことが多くなります。

株式市場は人の感情も大きく影響します。

人間の感じる恐怖と同じように一度高くなった恐怖指数が基本的には長くは続かず、緩やかに元の水準に戻ります。

マーケットに長期にわたる悪材料が出た場合であっても不安心理に大衆が慣れていくことなどがこの恐怖指数で把握することが可能になります。

恐怖指数が高くなりすぎた場合は、過度に不安心理が高まっている状態にあることから買い戻しが起こりやすくなります。

以上2点は恐怖指数を活用し、相場を読み解くうえで重要なポイントになりますので覚えておいてください。

恐怖指数に連動したETFは存在する?

分散投資のできる人気の金融商品であるETF(上場投資信託)。

今では国内で150本以上が上場しており、様々な種類のものがあります。

その中で恐怖指数に連動するETF

  • 「1552 国際のETF VIX短期先物指数」
  • 「1561 国際のETF VIX中期先物指数」

がこれに該当します。

この2本のETFの特徴は、

  • 長期投資には不向きであること
  • 為替相場の影響を受けるということ
  • 値動きの大きさは新興国株並みの大きさであること

恐怖指数に連動したETFは通常のETFとは仕組みが異なります。

VIX短期指数ETFやVIX中期先物指数ETFはただ安いからという値をみて購入するのではなく、市場の警戒心が高まりそうな場面で買うということが基本的な投資手法になります。

また、S&P500VIX先物指数(円換算)に連動することから長期での運用向きではありません。

本来、分散投資で比較的リスクの低いETFが多いのですが、VIX短期先物指数ETFは新興国株式よりもハイリスクで、中期先物指数ETFも新興国株式並みになります。

為替の影響も受けることから、マーケットの変動により急激な円高が起こった場合、その分の値上がり幅が抑えられることがありますので警戒が必要です。

まとめ

投資家の不安心理を数値化した指数である恐怖指数。

世の中の投資家が現在の相場をどのように見ているのかを確認するひとつの指数として活用することができる貴重な指数になります。

また、機関投資家などの大口投資家は恐怖指数をもとにリスク管理をしています。

相場の心理状態、リスク管理を行う上で、重要な指標が恐怖指数になりますので、この記事を見て頂いた投資家の皆様はぜひ投資の参考にしてみてください。


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