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【米国株動向】今エネルギー株を買うなら、「川中」分野のこの3銘柄に注目

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021610日投稿記事より

原油価格がほぼコロナ禍前の水準まで戻すにつれて、石油掘削業者の株価は大きく押し上げられています。

しかし、エネルギー・セクターのいわゆる「川中」(精製、備蓄、輸送)分野ではまだ出遅れている銘柄があります。

以下、検討してみるべき銘柄を3つ取り上げます。

大手の多角経営企業

カナダを拠点とするエンブリッジ(NYSE:ENB)は北米の大手川中企業で、原油パイプライン(EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の54%を占める)、天然ガス・パイプライン(同29%)、天然ガスの公益事業(同14%)、再生可能エネルギー(同3%)という4つの事業を柱に据えています

重要な点として、同社は低炭素社会の到来に備えて、移行期の燃料とみなされている天然ガスに軸足を移すとともに、再生可能エネルギー部門では欧州で多数の大型洋上風力発電プロジェクトを進めており、成長は当面続く見通しです。

株価は2020年のピークを8%下回ったままですが(執筆時点)、その要因は石油パイプライン事業の2つの主要プロジェクトが地方自治体や環境保護団体からの反対に遭っていることにあります。

こうした中、25年以上増配を続けてきた同社の配当利回りは7%と過去最高近辺にあります(執筆時点)。

実際に事業のリスクはあるものの、プロジェクトは同社がサービスを提供している地域にとって不可欠なものであるため、逆風の中でも進行していくでしょう。

ヘッドライン・リスクに対処できる投資家にとって、同社はエネルギー・セクターの中でなお割安な選択肢と言えます。

【米国株動向】配当利回り5%以上の配当銘柄3選

高配当利回りの手堅いMLP

マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP、エネルギー関連事業を主な収益源とする共同投資事業体)の形態を取るエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(NYSE:EPD)もエンブリッジと同様に、北米の大手「川中」企業です。

同社の利回りも7.3%と過去最高に近い水準にあり、株価は2019年のピークから約19%下げています(執筆時点)。

同社では公益事業部門や再生可能エネルギー事業部門は抱えていませんが、天然ガスに焦点を当てており、主力の手数料事業は発展し続けています。

バランスシートは極めて強固で、2020年には1.6倍の配当カバレッジ比率(EPSを1株当たり配当金(DPS)で除した数値)を確保しました。

2021年第1四半期の配当は前年同期を1.1%上回るにとどまったものの、歴史的に見ると配当利回りは高水準で推移しています。

バリュー志向でインカム重視の投資家にとって、高い配当利回りと財務面の強みを兼ね備えているこの銘柄は、検討する価値があります。

【米国株動向】割安に見える高配当エネルギー株3銘柄

高配当利回りの手堅いパイプライン・サービス大手

天然ガスに特化したパイプライン・サービス大手のワンオーク(NYSE:OKE)も約6.9%という高い配当利回りを実現しています(執筆時点)。

天然ガス・パイプライン事業を主力としているため、投資家の間では掘削活動の低下が同社の事業に重大な影響を与えるのではないかとの懸念があります。

しかし、同社の堅固なバランスシートは柔軟性に富み、配当カバレッジ比率はコロナ禍の初期には落ち込んだものの、2020年通期と2021年第1四半期はそれぞれ1.17倍と1.59倍を確保しました。

天然ガスは、石炭など環境への負荷の大きい燃料からの転換に大きな役割を果たすと期待されており、ワンオークの事業の迅速な立ち直りは大きな安心材料となっています。

また、同社は通常の企業形態を取っているため、パートナーシップ株や外国株の購入に伴う税務上の複雑な問題を回避することができます。

リスクとリターンの比較

「川中」セクターは、保有資産が炭素系燃料に関連しているという点でリスクがないとは言えず、多くの投資家はこうした「川中」企業を、石油や天然ガスが突然廃れるかのように取り扱っています。

しかしながら、これは非現実的な考えと言わざるを得ません。

クリーンエネルギーの流れに少しでも対抗したいのであれば、この3銘柄は割安で、検討してみる価値のある銘柄と言えます。

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連続増配を継続する銘柄では株価が割高な水準にあることが多いです。ここではやや割高で、配当利回りが高くなくても、増配も含めた今後の成長性を評価できる銘柄を紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Reuben Gregg Brewerは、エンブリッジ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、エンブリッジ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株、ワンオーク株を推奨しています。
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