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【米国株動向】グーグルが独占禁止法の影響で広告ビジネスを大きく変更する

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年6月9日投稿記事より

アルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)の子会社であるグーグルは、独占禁止訴訟の和解の一環として、フランスの規制当局に2億2,000万ユーロを支払うことに合意しました。

2億2,000万ユーロ (約2億6,800万ドル) は、第1四半期だけで164億ドルの営業利益を生み出したアルファベットにとっては、ほんの一握りの額かもしれません。

より大きなペナルティは、グーグルが広告ビジネスを行う方法について合意した変更点です。

投資家が知っておくべきことは次のとおりです。

データの制御

フランス当局によって提起された独占禁止法違反の訴訟では、グーグルが独自の広告購入ツールであるGoogle AdXとDoubleClick for Publishersの2つのサービス間でより自由にデータをやり取りできるようにすることで、特権を与えたと主張しています。

広告主がウェブサイトで広告をかけようとした場合、サプライサイドプラットフォームを利用して、アドエクスチェンジ全体でオークションにかけます。

広告の購入者は、ウェブサイトとサイトユーザーの情報に基づいて、アドエクスチェンジに入札できます。

広告サーバーは複数のアドエクスチェンジの入札を収集し、連携するすべてのアドエクスチェンジの最高入札者の広告をウェブサイトに出稿します。

DoubleClick for Publishersと呼ばれているグーグルのサーバーは、サイト運営者の間で最も人気のあるサーバーの1つです。

また、グーグルはアドエクスチェンジであるAdXも運営しています。

グーグルの広告サーバーは、落札価格など他のアドエクスチェンジで見たデータを収集でき、それらのデータをAdX入札者と共有できます。

AdXはグーグル独自の広告サーバーではうまく機能していますが、競合する広告サーバーではあまり機能しておらず、ウェブサイト運営者の間ではDoubleClick for Publishersがより使用されています。

データや他の広告ツールの使用を制限しながら、グーグルの製品間でデータを自由に交換することは広告提供者を動揺させたとして、規制当局に行動を起こさせました。

変更点

グーグルは、この訴訟で提起された問題の解決策をいくつか開発する予定です。

まず、他のアドエクスチェンジの入札者も広告サーバーのデータにアクセスできるようにしようとしています。

これには、AdXを優遇していたオークションに勝つための最低入札額を提示することも含まれています。

同社は、入札がグーグルの広告プラットフォーム外で行われる場合、技術面で課題に直面する可能性があると述べましたが、可能な限り多くのデータを提供するよう努めるようです。

さらに、グーグルは「広告マネージャーとサードパーティの広告サーバー間の相互運用性を改善する製品の変更を行う」と述べています。

つまり、パブリッシャーがアドエクスチェンジで広告主にアクセスするために、独自の広告サーバーを使用することを強制しないということです。

それに加えて、同社は、競合が再現できない方法で、他のサプライサイドプラットフォームからのデータを自社のアドエクスチェンジで使用しないという制約を再確認しました。

重要なことは、この変更点がフランス以外でも施行される可能性があることです。

同社は「これらの変更を今後数か月にわたってテストおよび開発し、一部をグローバルに展開する予定である」と述べています。

グーグルは、世界中で独占禁止法による告発の脅威に直面しているため、先制的に変更を加える可能性があり、これは将来的に発生しうる罰金を軽減するかもしれません。

投資家にとって何を意味するのか

グーグルのアドマネージャーは、アルファベットのグーグルネットワークセグメントの一部です。

2019年と2020年に、グーグルネットワークの広告売上高は、グーグルの総広告売上高の16%近くを占めました。

このセグメントは、ユーチューブ以外のグーグル独自のプロパティからの広告収入と同じように成長しています。

上記の変更を世界中で適用すれば、セグメントの売上高成長にマイナスの影響を与える可能性があります。

さらに、これらの変更をもってしても、グーグルは独占禁止法規制当局の目を免れているわけではなく、世界中で独占禁止法が適用されるケースが増えれば、売上高にさらに影響を与える可能性があると認めています。

規制強化の脅威は、アルファベットに投資する際に大きなリスクとなっていました。

リスクに慣れている投資家にとっては、フランスでの和解に関するニュースが確認できたことから、逆にアルファベット株に魅力を感じるかもしれません。

【米国株動向】アルファベットについて、あなたが知らない5つのこと

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Adam Levyは、アルファベット(C株)を保有しています。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)を保有し、推奨しています。

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