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【米国株動向】いま投資をするとしたらディズニーとペロトンのどちらを選ぶべきか

出典:ペロトン

モトリーフール米国本社、2021520日投稿記事より

エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)とフィットネス大手のペロトン・インタラクティブ(NASDAQ:PTON)は、事業内容は違いますが、少なくとも1つ共通点があります。

ディズニーの株価は、主力製品である動画配信サービスDisney+(ディズニー・プラス)の成長が鈍化していると同社が発表したあと下落しており、一方、ペロトンの株価も大規模な製品リコールの結果、下落しています(執筆時点)。

もちろん、両銘柄とも昨年の急上昇を経て今年初めに高値をつけたあと、すでに反落していました。

下落局面での投資には不安があるものの、賢明な投資家はこうした株価の調整が買い場であることを知っています。

両社はそれぞれの業界で最も有名なブランドであり、現在の逆風を確実に乗り切ることでしょう。

どちらに投資をしても問題はありませんが、いま1つを選ぶとすれば、それはディズニーといえます。

なぜペロトンではないのか

誤解はしないでください。もしあなたがペロトン株を保有していて、1月の高値から44%の下落を経験済みであれば(執筆時点)、最悪期は脱しています。

ペロトンは依然としてリスクの高い銘柄ですが、ここから先の潜在的なリターンはディズニーを上回ります。

確かに、パンデミックは収束しつつあるかもしれませんが、家庭用高級エクササイズ機器の需要は続いています。

新型コロナウイルスのパンデミックが始まってからほぼ一年が経過しましたが、ペロトンの2021年1-3月期の売上高は前年同期比で141%増加しています。

定額料金サービスの売上高も急増し、仮想インストラクターによる基本的なワークアウトの定額料金契約件数は前年同期から400%以上増加しています。

よりレベルの高い指導を受けられるコネクテッド・フィットネスの契約件数は前年同期比135%増の208万件(前四半期は167万件)に達しました。

さらに良いことに、前四半期のコネクテッド・フィットネス契約の継続率は92%と素晴らしく、顧客が同社のフィットネスサービスに満足していることがわかります。

とはいえ、投資候補先をウォルト・ディズニーおよびペロトンなど数社に絞り込むのであれば、ペロトンに投資するのはまだ難しい状況です。

同社の最大の問題は、明らかにリコール問題です。

数人のユーザーがけがをし、幼児が1人死亡したことを受け、同社の2つのランニングマシン(TreadとTread +)の設計が安全ではないと判断されました。

同社のジョン・フォリー最高経営責任者(CEO)は、売上への影響は限定的で、本来約11億ドルと予想される今四半期の売上高が約1億6,500万ドル減少するにとどまると述べています。

しかし、代替品が簡単に手に入る状況で、昨年10月以来2回目となるリコールによる風評への影響をペロトンが実際に回避できるかどうかはまだわかりません。

いまや、トーナル、エシュロン、テンポ、ノルディック・トラックといったブランドのフィットネス機器を使って、ペロトンと同様のインストラクターによるワークアウト・レッスンを自宅で直接受けることができるようになっています。

不確実性が株価にプラスになることは決してありません。

なぜウォルト・ディズニーか

ディズニーにも確かに固有の問題があります。

動画配信最優先の企業となってわずか数カ月後の2021年1-3月期、同社のDisney+動画配信サービスの新規加入者数はわずか870万人でした。

すでに1億360万人もの加入者がいるとはいえ、これは2019年11月に同サービスの提供が始まって以降で最も成長の遅い四半期であり、2024年までに加入者数を2億3,000万人〜2億6,000万人にするという社内目標の達成は怪しくなっています。

一方で、映画館業界の将来は不透明であり、テーマパークはようやく再開しつつありますが、多くの消費者が人出の多いところへ行くことには慎重です。

しかし、パンデミックが収束するにつれ、こうした逆風はやがて弱まるでしょう。

コンサルティング会社マッキンゼーの調査によれば、食料品のオンラインショッピングや遠隔診療は普及が続く一方で、バーチャルではないエンターテインメントやレジャー目的の空の旅は確かに復活する見通しです。ただし、こうした活動がパンデミック前の水準に戻ることはなく、完全に回復するには2024年までかかると思われます。

しかし、サブプライム危機、2003年のSARSウイルスの流行、1930年代の大恐慌、2001年の米同時多発テロ、日本のいわゆる「失われた10年」、1918年のスペイン風邪のパンデミック、チェルノブイリ原発事故、その他、その当時は克服できないと思われた数十の災難のような過去の世界的な出来事と同様に、消費者は今回の景気後退も乗り越えることでしょう。

そして、あらゆる課題にもかかわらず、アナリストは依然としてディズニーを困難な環境下での勝ち組とみています。

昨年度は6%の減収となりましたが、今年度は26%の増収が見込まれ、2025年度の売上高は1,090億ドルに達すると予想されます。

世界がパンデミック後の正常な状態に戻るにつれ、利益はさらに強力な成長を遂げると予想されます。

こうした見通しよりも重要なのは、ウォルト・ディズニーが確立されたブランドであり、他に類を見ない存在であるということです。

同社は、楽しさを求めてお金を費やしてくれる顧客を集めることに専念しており、あらゆる環境においてこれを実現できることを証明してきました。

同じことは、少なくとも現時点ではペロトンには当てはまりません。

現在は非常時であることを考えれば、より投機性の低い銘柄を選ぶべきだというのが結論です。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ペロトン・インタラクティブ株、ウォルト・ディズニー株を保有し、推奨しています。

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