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【米国株決算】セールスフォース・ドットコムの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

セールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)は、クラウドコンピュータリング・サービスを提供する企業です。

提供するサービスとしては、販売、顧客サービス、マーケティング、クラウドプラットフォームなどや、クラウド型企業内コラボレーション支援ツールのほか、オンデマンド・アプリケーション共有サービスなどとなります。

簡単に述べると、業務を効率化して売り上げを上げるための仕組みをクラウド上で提供している企業です。

本記事ではセールスフォース・ドットコムの2022年第1四半期決算の情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータについて

決算発表直前である5/27における同社株価の始値は229.52ドルであり、その後日中を通して大きな値動きなどはなく、終値は225.83ドルとなっています。

上場以降、2018年頃までは上昇の一途をたどっていましたが、2018年の9月頃に160ドル弱の高値を記録して以降、横ばいでの推移をしていました。

2019年の終わりごろから再び上昇に転じており、コロナショックが発生する直前である2月中旬ごろには195ドル前後まで上昇していました。

しかしながらコロナショックの影響もあり、3月中旬には115ドル台で取引されるようになりました。

その後は順調に回復の一途をたどっていましたが、9月初頭に284ドルの高値を更新した後は下落傾向にあり、ここ数カ月は200ドルから240ドルの間で推移していました。

またセールスフォース・ドットコムはNYダウ工業株30種平均及びS&P500の構成銘柄のひとつとなっており、執筆時時点での同社時価総額は2,195.84億ドルとなっています。

最新決算情報について

概要

2022年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…59.63億ドル(前年同期比22.5%増)
  • 営業利益…3.54億ドル(前年同期比4.94億ドル増)
  • 純利益…4.69億ドル(前年同期比373.7%増)
  • 希薄化後一株当たり利益…0.50ドル(前年同期比354.5%増)

営業利益は前年度の△1.40億ドルから4.94億ドル増加し、3.54億ドルの黒字転換を達成しました。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が58.9億ドル、non-GAAPベースのEPSは0.884ドルとなっていました。

同社の実際の業績では、売上高が59.63億ドル、non-GAAPベースのEPSが1.21ドルとなっていましたので、アナリストの事前予想を上回る業績を残すことができていることが分かります。

同社のCEOであるマーク・ベニオフが決算のプレスリリースで発表したコメントは以下の通りです。

今四半期は当社史上最高の第1四半期となりました。

当社のカスタマー360プラットフォームがパンデミックからの脱却を加速する企業にとって最も適切なテクノロジーであることが証明されたと確信しています。

私たちのコアビジネス全体に素晴らしい勢いがあることから、今年度の通年事業ガイダンスを上方修正するとともに、2026年度に売上高500億ドルを達成するための道筋が見えてきました。

上記コメントで述べられた通年事業ガイダンスの上方修正に関して補足します。

売上高について、当初の予想から2億5,000万ドル増加した約260億ドルとなりました。

また、non-GAAPベースの営業利益率が当社の17.7%から18%へ引き上げられています。

なお、通年での売上高の予想には、来四半期に終了する予定のスラック・テクノロジーズの買収による、スラック・テクノロジーズに起因する約5億ドルの収益及び、当第1四半期に買収が完了したアキュメン・ソリューションズに起因する約1億9,000万ドルの収益が加算されています。

加えて、通年でのGAAPベースのEPSに関する予想は、前四半期に発表された△0.44ドル-△0.42ドルから0.22ドル-0.24ドルとなりました。

non-GAAPベースでは、3.39ドル-3.41ドルから3.79ドル-3.81ドルとなりました。

また、来四半期の業績予想としては、売上高が62.2憶ドル-62.3億ドルとなり、前年同期比で21%の増加が見込まれています。

詳細

続いて同社決算をより詳細に見ていきます。

売上高の内訳は以下の通りです。

売上高…59.63億ドル(前年同期比22.5%増)

サブスクリプション及びサポート…55.36億ドル(前年同期比21.0%増)

プロフェッショナルサービス及びその他…4.27億ドル(前年同期比47.2%増)

続いて地域別の売上高について見ていきます。

  • アメリカ地域…40.94億ドル(前年同期比21.4%増)
  • ヨーロッパ地域…13.02億ドル(前年同期比25.9%増)
  • アジア・太平洋地域…5.67億ドル(前年同期比22.9%増)

各地域ともに大幅な売上高の増加を記録しています。

次にサブスクリプション売上高をセグメント別に分類して見ていきます。

  • セールス・クラウド…13.88億ドル(前年同期比11.4%増)
  • サービス・クラウド…15.06億ドル(前年同期比20.2%増)
  • セールスフォース・プラットフォーム…17.47億ドル(前年同期比28.0%増)
  • マーケティング及びコマース・クラウド…8.95億ドル(前年同期比25.3%増)

各部門ともに大幅な売上高の増加を記録しています。堅調な成長を見ることができます。

決算発表後における株価の推移

決算発表翌日である5/28における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である225.83ドルに対して5/28における同社株価の始値は239.22ドルであり、約6%の高値となっています。

その後の同社株価は横ばいでの推移をしたため、終値は238.10ドルと、前日終値から5%強の高値となりました。

同社株価が大きく上昇した原因は、まさしく好調な業績があげられるでしょう。

セグメント・地域ごとの売り上げに関してもほぼ全てで前年度比20%以上の増加を見せており、営業利益は黒字転換、純利益は400%近い増加を記録しました。

また、今年度の通年営業ガイダンスも上方修正され、2026年度の売上高500億ドルを視野に入れるなど、まさに波に乗っている状況です。

最後に、今後の同社株価の値動きについて考察します。

昨年9月以降下降トレンドの続いていた同社株価ですが、今回大きな上昇を見せたことで、ひとまずそこからの脱却の兆しが見えてきています。

もっとも、スラック・テクノロジーズの買収による今後の影響などはっきりしない部分もあるため、あまりに楽観的になるのは禁物かもしれません。

同社がスラック・テクノロジーズの買収を発表した際は、株価が大きく下落しています。

買収価格が割高だとの声が多数囁かれたことなどが原因です。

今回の決算内容はいたって順調ではありますが、買収による影響に関しては、今後、注意して追っていく必要があるでしょう。

とはいえ、今回の決算内容及び発表後の同社株価の値動きなどを見る限りでは、買収が完了する翌第2四半期までは、しばらくは堅調に推移していくのではないでしょうか。

参考元:

Salesforce Announces Strong First Quarter Fiscal 2022 Results Raises FY22 Revenue Guidance to $25.9 Billion to $26.0 Billion

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