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【米国個別株動向】エヌビディアの四半期決算は予想通りの落ち込み。しかし、市場は今後の見通しに安堵

モトリーフール米国本社、2019年2月16日投稿記事より

NVIDIA(エヌビディア、ティッカー:NVDA)は14日、2019年度第4四半期(2018年11月~2019年1月)および通期(2019年1月期)の決算を発表しました。

第4四半期の売上高は24%減、1株当たり利益は48%減、そして1株当たり利益(EPS)は一時的な要因により53%減と大幅に低下しました。

エヌビディアは、世界(特に中国)の景気減速等の理由により1月28日に第4四半期見通しの下方修正を行っており、投資家は既に決算数字が極めて良くないものになるであろうことは知っていました。

エヌビディアの株式は翌15日に1.8%上昇して週を終えました。

決算発表後にわずかながらも上昇したということは、悪いニュースの大半は既に株価に織り込み済みと考えられます。

1月28日に見通しの下方修正を発表した際は約14%下落しました。

結局、調整後EPSは1月に発表された修正見通しよりもやや高く、2020年度の見通しも一部で予想されていたほど悪くはなかったのです。

エヌビディアの株価は、年初来から15日までで17.9%上昇していますが、過去1年間では35%近く下落しました。 S&P 500指数は、同期間にそれぞれ11%、4.9%上昇しています。

【米国個別株動向】エヌビディアの短期的な懸念点と長期的な収益機会

決算の主要指標

財務指標 2019年度第4四半期(2018年11月~2019年1月) 2018年度第4四半期(2017年11月~2018年1月) 前年同期比
売上高 22.1億ドル 29.1億ドル -24%
営業利益 2億9,400万ドル 1億700万ドル -73%
純利益 5億6,700万ドル 11億2,000万ドル -49%
GAAPベースの1株当たり利益(EPS) 0.92ドル 1.78ドル -48%
調整後EPS 0.80ドル 1.72ドル -53%

出典:エヌビディアの四半期決算発表資料

第4四半期のGAAPベースの売上総利益率は54.7%で、前年同期の61.9%から低下しました。

調整後売上総利益率は56%で、前年同期の62%から減少しました。

2019年度通期の売上高は前年同期比21%増の117億2,000万ドル、GAAPベースのEPSは38%増の6.63ドル、調整後EPSは35%増の6.64ドルでした。

エヌビディアは当初、2019年第4四半期の売上高見通しを27億ドル(プラスマイナス2%)としていました。

しかし、1月28日にはそれを22億ドル(プラスマイナス2%)に引き下げていました。

実際の数字は修正見通し内に収まるものでした。

同社は収益見通しを公表していませんが、公表されていた修正指標を使って計算した場合、調整後EPSは約0.77ドルだったので、発表された数字はそれを若干上回っています。

ゲーム部門の大幅減収が全体を押し下げる

プラットフォーム 2019年第4四半期売上高 前年同期比 前四半期比
ゲーム 9億5,400万ドル -45% -46%
データセンター 6億7,900万ドル +12% -14%
プロ向け映像関連製品 2億9,300万ドル +15% -4%
自動車 1億6,300万ドル +23% -5%
OEMおよびIP* 1億1,600万ドル -36% -22%
合計 22億1,000万ドル -24% -31%

出典:エヌビディア決算発表資料 * OEM(相手先ブランドによる生産)、IP(知的財産権)

エヌビディアの4つの主要プラットフォームのうち3つ(データセンター、プロ向け映像関連製品、および自動車)は、前四半期比では減少しているものの、前年同期比では増加しています。

それでも前年同期比において、ゲーム部門の落ち込みを補うことは出来ませんでした。

決算発表の電話会議でCFOのコレット・クレス氏は、ゲーム部門の不調の原因について、仮想通貨のバブル崩壊に伴うGPU在庫の影響、マクロ経済情勢の悪化(特に中国)、ハイエンドGPUの売上低迷を挙げています。

見通し

2020年度第1四半期(2019年2月~4月)についてエヌビディアは、前年同期比31%減の22億ドル(プラスマイナス2%)の売上高を見込んでいて、これは2019年度第4四半期から横ばいの水準です。

2020年度通期(2020年1月期)の売上高は、前年比で「横ばいか若干の減少」を予想しています。

今回の決算発表で、エヌビディアCEOのジェンスン・ファン氏は第4四半期を総括し、「素晴らしい1年になるはずが、混乱で幕を閉じました」と述べました。

マクロ経済状況の悪化など、いくつかの要因は同社のコントロール外にありますが、それでも経営陣は、会社の苦痛を増すいくつかの問題を引き起こしたことも確かです。

エヌビディアの状況は、当面は多少不安定になる可能性がありますが、同社の長期的な展望は依然として魅力的です。

これは、2019年第3四半期(2018年8月~10月)決算発表時に私が言及していたように、ゲーム市場の良好な長期成長予想や、ゲーム愛好者へのグラフィックカードの主要サプライヤーとしてのエヌビディアの立場は何も変わっていないためです。

さらに、AIと自動運転車に関する同社の成長機会は依然として良好です。

【米国個別株動向】エヌビディアの新しい自動運転技術は、インテルに対抗することができるのか?


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