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【米国株動向】市場のボラティリティが高い中で注目される高成長優良株2銘柄

DNA実験をする研究者
出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021523日投稿記事より

株価のボラティリティは、株式が他の資産よりも高いリターンを提供するために必要な対価と言われてきました。

だからと言って、下げ相場を乗り切るのは容易ではありません。

そのため、多くの人が、優良銘柄が下落したときに買えるように、現金を残しておくことを提案しています。

現在、筆者はオーストラリアのソフトウェア企業アトラシアン(NASDAQ:TEAM)と、米国の医療機器メーカー、イナリ・メディカル(NASDAQ:NARI)を買い増しています。

アトラシアン

企業は平均して288本のアプリケーション・ソフトウェアを使っています。

そのため組織内の各部門、さらには小さなグループのメンバー間に障壁ができることがあります。

アトラシアンは、その問題を解決するため、またチームの潜在能力を発揮させるためのプロジェクト管理ツールを構築しています。

同社の離職者は業界平均を40%下回り、フォーチュン誌が選ぶ「働きたい職場ベスト100ランキング」に2年連続で選ばれています。

アトラシアンはまずソフトウェア開発者に焦点をあて、組織内の他の機能と連携しながら製品を自然に普及させることで成功しました。

これまでに21万3,000件の顧客と1,500万人を超えるユーザーを獲得しています。

顧客件数は、新型コロナの感染拡大中も伸びが加速しました。

直接的な販売力を持たない同社が、内部的な成長を遂げたことで、素晴らしいユーザー数を記録しています

同社のカスタマイズ可能なクラウドベースのカンバンボード「トレロ」の月間アクティブユーザーは1,000万人を超え、プロジェクト管理ソフトウェアとしては市場で最大の製品となっています。

同社の最大の収益源であるプロジェクト管理ツール「ジャイラ」は、技術系と非技術系のユーザーが比較的均等に存在していますが、このことは、獲得可能な市場を拡大するという点で重要です。

経営陣は現時点の獲得可能な市場規模は240億ドルで、今後もさらに拡大するとみており、同社がサービスを提供する市場の合計支出額は年間1,260億ドルが見込まれます。

アトラシアンの過去12カ月間の売上高は、約20億ドルでした。

2021年3月を末とする四半期の売上高は前年同期を38%上回り、拡大ペースを持続しています。

他のハイテク企業と異なるのは、この成長が巨額の投資をともなっていないことです。

同社のキャッシュフローは2015年の上場以前も黒字でしたが、それ以降も営業キャッシュフローから成長のための投資キャッシュフローを控除したフリーキャッシュフローの伸び率は、増収率を約2対1で上回りました。

成長と収益性以上に、アトラシアンには長期的成長のために厳しい決断をするリーダーシップを備えています。

例えば、データセンター向け製品の販売を中止し、クラウドベースに商品を絞ったことで、短期間でバージョンアップの頻度を増やすことが可能となりました。

また企業向けチャットツールのスラック・テクノロジーズ(NYSE:WORK)との提携することで、スラックに顧客を引き継いでチャット事業から撤退しました。

それ以降両社は12本近い製品の統合を発表してきました。

株価は高値から14%下落していますが(執筆時点)、安心して保有できる銘柄と考えます。

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イナリ・メディカル

イナリ・メディカルは、昨年5月末頃に上場し、株価は1年で2倍超に上昇しました。

投資家は、リスクがあり値段も高い薬を使わずに血栓を除去する同社の開発したカテーテルを高く評価しています。

昨年は病院が新型コロナに集中したにもかかわらず、同社は驚異的な成長を維持しました。

2020年売上高が前年を173%上回る1億3,970万ドル、純利益は前年比2,200%増に跳ね上り、同社製品の急速な普及が注目を集めています。

同社の「フロートリーバー(FlowTriever)」「クロットトリーバー(ClotTriever)」は、血栓を除去するカテーテルで、操作も容易です。

現在最も一般的な血栓溶解薬による治療は、集中治療室での治療が必要で多量の出血を伴う場合もあります。

また、血栓溶解薬の使用が許されない患者も半数ほどに上ります。

同社のカテーテルは、この血栓溶解薬の代わりになることができます。

同製品は深部静脈血栓症(DVT)と、脚部にできた血栓が肺に移動して引き起こす肺塞栓(PE)を対象にしています。

経営陣は年間約66万8,000人がDVTを、同40万人がPEを発症すると推計しています。

両疾患は患者のライフスタイルに長期間影響しますが、PEは病院で回避可能な死亡要因の第3位でもあります。

そのためより効果的で、安価かつ安全な治療が注目されているのです。

イナリ・メディカルの3月期四半期売上高は前年同期を113%上回り、高成長と上場以来の黒字を維持しています。

株価は直近で32%下落しましたが(執筆時点)、ポートフォリオに入れておくべき銘柄と考えます。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jason Hawthorneは、イナリ・メディカル株、アトラシアン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アトラシアン株を保有し、推奨しています。
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