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今からでも間に合う、6月権利落ち日の米国高配当銘柄2選

出典:Getty Images

本記事では6月に権利落ち日が設定されている米国高配当銘柄を2つ紹介します。

今回紹介する銘柄は、アイアン・マウンテン(NYSE:IRM)とフェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト(NYSE:FRT)です。

アイアン・マウンテン

企業概要

アイアン・マウンテンは、ボストンに本社を置くIT企業です。

北米を中心に、ヨーロッパやアジア・太平洋地域など世界各地で事業を展開しています。

事業内容は主に、金融、法律、保険、商業、医療、会計、エンターテインメント業界や政府機関に向けたストレージや情報管理サービスの提供です。

業績について

最新決算である2021年第1四半期決算について見ていきます。

  • 売上高…10.82億ドル(前年同期比1.2%増)
  • 営業収益…1.70億ドル(前年同期比23.9%増)
  • 純利益…0.45億ドル(前年同期比28.7%減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…0.16ドル(前年同期比27.3%減)

同社の売上高は前年同期から1.2%と小幅な増加、純利益は28.7%減少しており、業績面では冴えない結果となっています。

その一方で、アナリストらによる同社の業績予想を見てみると、売上高が10.7億ドル、non-GAAPベースのEPSの予想は0.29ドルとなっています。

同社の実際の業績では売上高が10.82億ドル、non-GAAPベースのEPS が0.32ドルとなっていることから、アナリストらによる事前予想を上回る業績を残すことができたと言えるでしょう。

売上高の増加幅に対して営業利益が大きく増加していますが、同社は現在、プロジェクト・サミットという効率化プロジェクトを進行中であり、これにより営業コストが抑えられています。

また、同プロジェクトに関わる投資など新規投資の増加が純利益の減少にかかわっていると考えられます。

同社CEOが決算短信で発表していたコメントは以下の通りです。

世界の多くの地域で様々なレベルのロックダウンの影響が続いているにもかかわらず、売上高、収益性ともに予想を上回り、好調なスタートを切ることができました。

今四半期の収益は、四半期ベースでは過去最高レベルのものとなっています。

いまだパンデミックによる影響は続いていますが、当社のコアビジネスが一貫して安定していることを誇りに思います。

私たちは、多様性に富んだ大規模なポートフォリオを持ち、幅広く深いサービスを提供しています。

新しい製品・サービスの開発にも投資を続けており、これらの結果が当四半期の記録的売り上げに結び付いたと考えています。

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

  • ストレージレンタル事業…7.08億ドル(前年同期比3.6%増)
  • サービス事業…3.73億ドル(前年同期比2.9%減)

ストレージレンタル事業では前年同期で増加、サービス事業では減少となっていますが、どちらも小幅な変化となっています。

配当実績について

続いて同社の配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/03/12…配当:0.6185ドル(配当利回り:6.21%)
  • 2020/12/13…配当:0.6185ドル(配当利回り:7.75%)
  • 2020/09/14…配当:0.6185ドル(配当利回り:9.06%)
  • 2020/06/12…配当:0.6185ドル(配当利回り:8.57%)
  • 2020/03/13…配当:0.6185ドル( 配当利回り:10.98%)

直近の配当利回りは1桁%台後半となっており、直近の増配は2019年12月権利確定分にて行われています。

同社株価は配当利回りが非常に高く、基本的に6%前後で推移しています。

コロナショック直後は株価下落の影響で一時利回りが10%を超えていましたが、現在、コロナショック以前の水準に戻っています。

昨年は行われていませんが、10年間増配を続けています。

また、最近は増配率が減少傾向にありましたが、この10年間で配当金額は3倍以上になっています。

売上高は比較的堅調に推移しており、コスト削減にも取り組んでいるため、今後も増配は続いていくものと思われます。

株価と今後について

執筆時時点での同社株価は40ドル前後です。

コロナショック直前における同社株価は30ドル台前半となっていましたので、コロナショック以前の株価水準は超えています。

現在の水準は過去最高水準となっており、しばらくはこのまま安定して推移すると思われます。

マイクロソフトのOne DriveやグーグルのGoogle Driveなどの競合が多いストレージサービスですが、同社はターゲットの方向性を変えることでうまく棲み分けをしています。

ニッチな需要である分今後の大きな株価上昇はあまり期待できませんが、高い配当利回りと安定した増配実績を考慮すると、インカムゲイン目的での投資先として一考の価値があるのではないでしょうか。

フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト

企業概要

フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラストは、アメリカの自社管理型不動産投資信託会社です。

米国東北地域や中部太平洋地域、カリフォルニアなどを中心に、住宅隣接型ショッピングセンターや複合施設の所有、管理、開発、再開発を行っています。

業績について

同社の最新決算である2021年第1四半期決算について見ていきます。

  • 総売上高…21.81億ドル(前年同期比5%減)
  • 営業利益…8.27億ドル(前年同期比5%減)
  • 株主に帰属する純利益…4.62億ドル(前年同期比12%減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…0.60ドル(前年同期比14%減)

第1四半期における同社の業績は上記の通りであり、前年同期で業績は悪化していますが、アナリストらによる事前予想のリース契約部門売上高20.71億ドル、EPS0.20ドルをそれぞれ21.71億ドル、0.60ドルで大きく上回りました。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

今四半期は、すべての面において好調な四半期となりました。

市場は回復傾向にあります。

2021年第1四半期のリース需要は、過去10年間の第1四半期の平均値を37%以上上回り、高品質なテナントからの強いリース需要が引き続き見られました。

当社の高品質なショッピングセンターや複合施設は、テナントが移転や不動産の拡大を検討する際の候補の最上位に位置しています。

セグメント別における同社売上高は以下の通りです。

  • リース契約収入…21.71億ドル(前年同期比6%減)
  • 金利収入…0.10億ドル(前年同期比35%増)

同社売上のほとんどを賄っているリース契約収入は前年同期比で6%の減少となっています。

金利収入では大きな増加を見せていますが、全体でみると減少となっています。

ショッピングセンターや複合施設を主な対象とする同社はパンデミック下で大きな打撃を受けていますが、徐々に回復傾向にあり、今後が期待されます。

配当実績について

同社の配当実績は以下の通りです。

  • 2021/03/15…配当:1.06ドル(配当利回り:3.77%)
  • 2020/12/31…配当:1.06ドル(配当利回り:4.69%)
  • 2020/09/21…配当:1.06ドル(配当利回り:5.90%)
  • 2020/06/19…配当:1.05ドル(配当利回り:5.48%)
  • 2020/03/13…配当:1.05ドル(配当利回り:5.44%)

同社の連続増配年数は52年となっています。

パンデミック下でも増配が行われており、今後も安定した増配が期待できます。

パンデミック下での株価下落に伴い配当利回りがやや高くなっていましたが、現在は落ち着きつつあります。

以前は3%台で安定していたので、ほとんど元の水準に戻ったと言えるでしょう。

過去5年間における平均増配率は2.14%となっており、やや低い水準となっています。

しかし、高い配当利回りと連続増配年数を考慮すると、気にするほどのものでもないと考えられます。

株価と今後について

執筆時時点での同社株価は110ドル台前半となっています。

昨年一年を通じて株価が低迷した同社ですが、2021年に入って以降は上昇に転じており、コロナショック直前における同社株価と同水準近くまで株価が回復しています。

ワクチン拡大などにより人々の移動やレジャーが活発化していく中で、同社株価は今後堅調に推移していくことが予想されます。

厳しいパンデミック下でも増配を行った同社ですので、このまま業績が回復していけば、おそらく、また増配はなされるものと考えて大丈夫でしょう。

その意味では、まだ株価がパンデミック以前の水準に戻り切っていない今は、同社株を割安に購入できるチャンスといえるのではないでしょうか。

参考元:

Iron Mountain Reports First Quarter Results

Federal Realty Investment Trust Announces First Quarter 2021 Operating Results

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配当利回りが高く安定した値動きの株は、安定した配当収入をもたらし、株価の乱高下からストレスを受けずに、株を保有し続けることができます。また、多くの米国株は四半期毎に配当を支払うので、リタイヤ層に向いています。

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