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【米国株動向】「配当貴族」になる前に購入したい銘柄

配当
出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021513日投稿記事より

インカム投資家は、市場サイクルに関係なく増配が期待できるビジネスモデルを持つ安定した企業に投資したいと考えています。

その中でも特に優れているのは、25年以上にわたり増配を続けてきた配当貴族ですが、現時点では数十銘柄しかありません。

一方、CMEグループ(NASDAQ:CME)のように、これから配当貴族になる企業は他にも数多くあります。

こうした銘柄は優れた配当株であるだけでなく、長期的なリターンを生み出す可能性があります。

11年連続で増配

CMEグループは世界有数のデリバティブ取引所を運営しています。

前身はシカゴ・マーカンタイル取引所で、2006年にシカゴ商品取引所と合併した後、2008年にコモディティー取引所を所有するニューヨーク・マーカンタイル取引所を買収しました。

現在、これら4つの取引所はいずれもCMEグループの傘下にあります。

2012年、CMEは配当方法を変更し、四半期配当に加えて年末に変動型の年間配当を設定しました。

この年間配当は、毎年末に配当可能な余剰現金の額に基づいて増減させるというものです。

最初に実施したのは2013年で、四半期配当は1株当たり0.45ドル、特別年間配当は2.60ドルでした。

それ以来、四半期配当は毎年増えており、2021年は2013年の2倍となる1株当たり0.90ドルが支払われました。

特別年間配当金はこれまで同1.75ドルから3.50ドルの範囲で支払われており、2020年は前年と同じ2.50ドルでした。

配当方法を変更する前の2011年と2012年にも増配を実施したので、増配は今年で11年連続となります。

CMEの四半期配当の利回りは約1.7%(本稿執筆時点)で、S&P 500構成銘柄の平均をやや上回る程度ですが、ここ数年はこの水準で推移しています。

配当性向は、この1年が同社にとって困難な年だったことを反映して53%とやや高めですが、収益の改善が見込まれることから今後は低下すると思われます。

増配が今後も続くと考えられる理由

CMEが今後も増配を続けると考えられる理由はいくつかあります。

まず、同社は世界で数少ないデリバティブ取引所の中でも最大規模であり、その優れた競争優位性は今後も変わらないでしょう。

もう一つの理由は、同社の収入源が取引手数料であるため売上高が安定していることです。

同社にとってボラティリティはあまり問題ではありません。

むしろ、ボラティリティが上昇すればするほど、取引活動が活発化するので有利となります。

ただし、パンデミックが勃発してボラティリティが急上昇した2020年第1四半期以降の3四半期は、特にCMEの取引所の出来高の大部分を占める金利商品の取引活動が急激に落ち込みました。

背景には、FRBがフェデラルファンド金利をゼロに引き下げて債券市場を支えたため、金利商品への需要が後退したことがあります。

しかし、2021年第1四半期の金利商品の1日平均出来高(ADV)は前四半期の630万件から急増し、1,030万件に達しました。要因の1つは長期金利の上昇です。

GDPの成長が続けば、金利は上昇し続けるので、CMEにとって良い兆候です。

また、CMEは間接費用が比較的少ないのも特徴で、これが安定的な手数料収入と相まって利益率を高めています。営業利益率は53%で、現在は約10億ドルの現金を手元に保有しています。

こうした現金は配当を通じて株主に還元されます。

株価は年初来で約17%上昇しており、過去10年間のリターンは年率約15%です。

CMEが配当貴族になっても特別なことはありませんが、投資家は何年にもわたって安定したリターンと増配を得ることがでみます。

【米国株動向】CMEグループとナスダックの比較

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Dave Kovaleskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、CMEグループ株を保有し、推奨しています。

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