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【米国株動向】再び記録的な決算を発表したエッツィの株価が冴えない理由

クラフトをする女性
出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021513日投稿記事より

エッツィ(NASDAQ:ETSY)は、ハンドメイド商品の作り手と数百万人にも上る消費者を結びつけるオンライン・マーケットプレイスを運営しており、パンデミックの最大の勝ち組の1社となりました。

2020年の株価上昇率は300%を超え、今年も5月5日に2021年第1四半期決算を発表するまでは同様の上昇軌道をたどっていました。

決算発表以降の下落率は13%弱(本稿執筆時点)ですが、問題は下落した理由です。

1四半期も業績は絶好調

売上高と流通取引総額(GMS)は今年第1四半期まで、3四半期連続で前年同期比3桁増のペースで成長し、そのペースは四半期ごとに加速しました。

2021年第1四半期のGMSは前年同期比132%増の31億ドル、売上高は同142%増の5億5,000万ドルとなりました。

純利益は1,000%以上増加して1億4,400万ドルとなり、取引に対して請求する手数料率(総売上高をGMSで割って算出した比率)は17.5%に上昇しました。

新規または再び活動を始めたアクティブバイヤーの数は1,600万人に上り、総数は前年同期比91%増の9,000万人となりました。

投資家が問題視したのは業績見通し

決算の内容にかかわらず株価が下落した理由は、第2四半期の業績ガイダンスが市場予想を下回ったためです。

具体的には、第2四半期の増収率を前年同期比15~25%、GMSの伸び率を5~15%、調整後EBITDAを前年同期比減の1億2,900万~1億4,400万ドルと予想しています。

また、新規顧客獲得ペースの鈍化も見込んでいます。

同社は消費者が小売以外に支出を振り向け始めたことによる逆風に直面しています。

また、第1四半期に売上の増加を促した給付金の恩恵(第1四半期のGMSの8%を占めました)は第2四半期には消滅すると考えられます。

将来に向けた明るい兆候もある

エッツィで最も急成長している客層は固定的なバイヤーであり、200%以上増加して800万人になりましたが、同社はより多くの買い物客を固定客に変えようと取り組んでいます。

これは、新規顧客数が減速することが予想される中、特に重要です。

同社は、検索結果を改善したり、顧客が閲覧した商品が発売されたときのアラートを表示したりするなど、新しいアイデアを戦略的に活用しています。

また、顧客からより多くの価値を引き出すためのカギを握るユーザー体験の向上に注力しています。

最高経営責任者(CEO)のジョシュ・シルバーマン氏は、月間ユニークビジター数は、オンライン家具小売業者のウェイフェアと同程度だが、エッツィ並みの幅広い商品の選択肢を持つイーベイに比べれば3分の1にすぎないと指摘しました。

エッツィには、成長に欠かせない課題がまだあります。

とはいえ、将来に関して楽観的になる理由もあります。

小売業の減速にもかかわらず、eコマースはパンデミック後も当初の予想を上回る勢いで普及しています。

例えばペイパル・ホールディングスは、第1四半期のガイダンスを上回り、業績見通しを上方修正しました。

押し目買いの好機が到来

筆者はエッツィにはまだ多くの可能性があると考えています。

今回の株価下落は実際の業績ではなく将来の業績へ信頼が低下したことによるものであり、こうした要因はしばしば短期的な株価を左右することがあります。

しかし、たとえ成長が鈍化したとしても、長期的には多くの機会があります。

年初来の株価下落は買いの好機をもたらしています。

【米国株動向】株価急落後もエッツィの勢いは続くのか?

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jennifer Saibilは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、エッツィ株、ペイパル・ホールディングス株、ウェイフェア株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、イーベイ株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のに関するオプションを推奨しています(ペイパル・ホールディングス株の2022年1月の75ドルのロング・コール、イーベイ株の2021年6月の65ドルのロング・コール)。
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