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資産運用方法のひとつとして注目されるか、「クラシックカー」投資

出典:Getty Images

オーストラリアのメディアがまだコロナウィルスの感染者やワクチンについての報道を多く取り入れている中、先日世間を驚かせるニュースがありました。

それはオーストラリアの田舎に住む男性が、過去に購入して何年も使わずにガレージに保存していた車をオークションに出品し、なんとその車が日本円にして約1億円で取引されたというニュースです。

この報道が世間を驚かせた理由は、1981年モデルの「Ford Falcon GT-HO」という車が、ガレージに何年もしまわれて使われず、ほこりと泥にまみれて保存されており、車の知識がない人が見ればがらくたにしか見えないものに、1億円の価格がついた事です。

この車がオークションに出された時、入札を提供していた会社のサイトが一時期ダウンするほど注目を浴びました。

このように、たとえ古くなっていたとしても、希少価値のある車や、何かをきっかけに人気になった車(例えば、トヨタ・スープラや日産スカイラインが、アメリカの人気映画シリーズ「ワイルドスピード」に使われた)は、価値が上昇し話題になることがあります。

欧米におけるクラシックカーは、絵画やワイン等と並び、確立された実物資産として広く利用されています。

「将来、価値が上がりそうなものを買う」、「昔、価値があったが、今安くなっていて、将来、再度上がるかもしれない」株の投資をやられているみなさんには、馴染みがある事と思います。

今回は、クラシックカーの購入がはたして、資産運用として成り立つかというお話をさせていただきます。

人気の高いクラシックカー

多くの高値がついているクラシックカーは、新車で販売されていた頃人気があり、10年以上たった現在でも人気がある車、生存している台数が減っている車、生産が中止された車、映画などで人気が出る車などがあります。

下記の車がその例です。

日産・スカイライン

通称”ハコスカ”と呼ばれるスカイライン3代目のモデルが人気で、1968年から1972年に生産された車種です。

その後のモデルもクラシックカーとしてではなく、若者に人気の車種です。

海外でも人気が高く、旧モデルの販売が無かったオーストラリアでは日本からの輸入車がとても人気です。

トヨタ・スープラ

1970年代にアメリカで人気があったダットサン・フェアレディ280Zの対抗馬として開発された車です。

上記のスカイライン同様、現在でも若者に人気の車種で、アメリカでは、映画「ワイルドスピード」の撮影に使われてから、スープラとスカイラインは一気に有名になりました。

その影響で、アメリカの中古車市場で、スープラは現在でも比較的高値で取引されています。

トヨタ・2000GT

1960年代当時、ライバルの日産やホンダがすでに生産していたスポーツカーに対抗する為に開発された車です。

1980年代には通常の装備となったDOHCエンジン、4輪ディスクブレーキ、リトラクダブル・ヘッドライトなど、当時としては珍しい装備を備え、最高性能のスポーツカーと言われていました。

この話題と生産台数の少なさから、現在でも中古車市場ではプレミアム価格が付く場合が多く、2013年に行われたオークションでは、日本車として最高額の約1億1,500万円で落札された事もあります。

ダットサン・フェアレディ280Z

北米市場をターゲットに開発され大ヒットし、スカイラインGT-Rと共に日本を代表するスポーツカーです。

スポーツカーでは、ポルシェ911と共にひとつの商品名で半世紀以上も継続して生産されている数少ない車です。

その後のモデルも北米を中心に大ヒットし、今でもクラシックカーコレクターには人気のモデルが多いです。

ちなみに、ダットサンは日産が設立された当時に社名使われていましたが、日産自動車になってからはブランド名として使われています。

シボレー・コルベット

アメリカを代表するスポーツカーのひとつです。

第二次世界大戦後に開催された自動車競技に出場しているヨーロッパ製のスポーツカーに影響を受け開発を始めた車です。

当時のアメリカの車市場は量産型のセダンタイプが多かったのですが、小型軽量のボディーにパワーがるエンジンを搭載するという衝撃的な発想だったようです。

後のアメリカンマッスルカーの由来ではないでしょうか。

フォード・マスタング

コルベットと同様、アメリカを代表するスポーツカーのひとつです。

第二次世界大戦後のベビーブーマー世代向けに開発された、スポーティーなデザインと多彩なオプションを付けた戦略が功を奏し、大ヒットとなりました。

その後も、コルベットと共にアメリカ人の若者を中心に人気車となっています。

ここに挙げた車はおそらく50代から60代の方々が若い頃に人気があった車もあり、馴染みがある車ではないでしょうか。

そして、スポーツカー好きの方々には良く知れた車種名でもあるでしょう。

クラシックカー信託

そして、なんとこのクラシックカーを基に信託を運営している金融機関があります。

三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC信託銀行は、スーパーカーやクラシックカーなど数千万から数億円の希少車や高級車を対象とする「高級車信託」を運営しています。

このサービスは、高級車を預かり、保管やメンテナンスから次世代への承継まで行っています。

三井住友ファイナンシャルグループ(東証1部:8316)

三井グループと住友グループの合併によりできた日本の大手金融機関です。

SMBC信託銀行は、三井住友銀行の100%子会社です。

日本のメガバンクで唯一グループ内に信託部門を持っていなかったSMBCグループが、2013年に設立した銀行です。

このように大手金融機関が信託を始めている事が、クラシックカーが投資として利用できる事を物語っているでしょう。

投資方法も株と相互する点が多いと思うので、車好きの皆さんには、やっていて楽しい資産運用かもしれません。

ただ難点なのは、株と違って仮に思ったほど価値が上がらずに”損切”をしたい場合、株の場合より手間暇が多くかかってしまう点でしょう。

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