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【米国個別株動向】コカ・コーラ、さえない2019年見通しで株価下落

-予想外に横ばいの2019年予想で、投資家は神経質になっています-

モトリーフール米国本社、2019年2月14日

コカ・コーラ(ティッカー:KO)は14日、2018年第4四半期の良好な収益を発表しましたが、2019年の見通しが弱かったため、株価は最大7%下落しました。

以下で決算内容を詳しく見ていきます。(以下の説明では、比較可能な数値はすべて、前年同期の2017年第4四半期です)

コカ・コーラの2018年第4四半期決算

財務指標 2018年第4四半期 2017年第4四半期 前年同期比
売上高 70億6,000万ドル 75億1,000万ドル -6%
純利益(または純損失) 8億7,000万ドル -27億5,000万ドル N/A
希薄化後1株当たり利益(または損失) 0.20ドル -0.65ドル N/A

出典:コカ・コーラ

第4四半期決算の内容

前年同期のボトリング事業の再フランチャイズ化の影響および外貨換算の影響により、売上高は減少しました。

これらの要素を除くと、本源的売上高は5%増加しました。

地域別セグメントでは、ラテンアメリカとアジア太平洋地域の両地域で本源的売上高は7%増となり、ヨーロッパ、中東、およびアフリカ(EMEA)は5%増でした。

これらのセグメントは、北米セグメントにおける本源的収益のゼロ成長を相殺しました。

営業利益率は515ベーシスポイント上昇して23.2%となりました。

これは、主にボトリング事業の処分によるものですが、ある程度は継続的な生産性の向上も貢献しています。

2018年と2017年の純利益の大きな差は、米税制改正による2017年第4四半期における約28億ドルの一時的な税支払いによるものです。

比較可能な希薄化後1株当たり利益(EPS)は、前年同期比9%増の0.43ドルでした。

問題の多い2019年の見通し

投資家は、コカ・コーラの2018年の力強い営業利益の改善を無視し、2019年の業績予想のみに注目しています。

経営陣は2019年の本源的売上高の4%成長を予想していますが、これは2018年のそれを1%ポイント下回るものです。

また同社は、2019年に比較可能な為替中立営業利益の10-11%成長を予想していますが、これは2018年の成長率と同様です。

また、2.08ドルの希薄化後比較可能EPSの予想も、2018年の数値とほぼ同様です。

投資家の懸念も、理解できないことはありません。

株主は、コカ・コーラに対して、2018年と同様に2019年も本源的売上高の5%成長を予想していました。

しかし、2019年の4%成長も悪い数字ではありません。

それに、本源的売上高の4%成長があれば、営業利益および希薄化後EPSの上昇が望めます。

注意すべきことは、経営陣は、利益水準を維持しつつ緩やかな売上高拡大を意図していることです。

つまり、値上げおよびパッケージ変更により、数量低下の影響を最大限吸収しようとしているのです。

株主は、コカ・コーラの2019年の資本計画にも不満なようです。

資本計画には自社株買いが含まれますが、従業員向け株式報酬プログラムから生じる株式希薄化の影響相殺に必要な分のみとなります。

私は、個人的には、この資本計画は慎重なものと考えています。

最近の一連の買収が示すように、コカ・コーラには現金を活用できるところがあるからです。

しかし株主は、過去数年にわたる数十億ドルにおよぶ大規模な自社株買いに慣れきっていたため、自社株買いの縮小にも懸念を示しています。

広い視野で見た場合、経営陣は、糖分を多く含む炭酸飲料の数量減少に対処するため、製品ポートフォリオの再構築を続けています。

2018年には、コカ・コーラは500の新製品を投入し、一方で低迷している製品を縮小させています。

それでも、飲料は一時的に低迷しています。

2018年において、今後の成長を牽引すべきカテゴリー(お茶、水、エネルギー飲料等)の数量は、激しい競争に直面したため、1桁台前半の伸びにとどまっています。

ジュースや乳飲料の数量は、アフリカおよび東南アジアでの製品ラインナップの変更により、1%ポイント減少しました。

しかし、こういった分野の数量は拡大するとみられ、今後数四半期においては収益予想の上振れ要因になる可能性があります。

長期投資家にとっては、市場の反応は、コカ・コーラの変革に対する珍しく明確な不満と見ることができます。

なお、コカ・コーラ株の購入を長期的に検討してきた投資家にとっては、今回の株価下落は、待ちに待った良い参入機会になるかもしれません。


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