The Motley Fool

【米国株決算】アップルの2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について

出典:アップル

アップル(NASDAQ:AAPL)は、iPhoneやMac、iPadなどの製品や、これらデバイスのオペレーティングシステムであるmacOS、iOS、iPadOS、などのサービスの開発・販売を行う企業です。

またこれらの製品を中心に利用されているAppleMusicやiCloudなどの開発、運営及びサービスの提供を行っています。

本記事では、アップルの最新の決算情報である、2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について見たいと思います。

最強企業アップルの買収戦略を考察する

株価について

決算発表直前の同日の株価について確認します。

4月28日の始値は134.37ドルであり、終値は133.58ドルとなりました。

同社の株価は2006年以降上昇傾向にありました。

2012年、2015年、2018年などは株価が一時的に突出しその後下落しています。

2018年7月には57ドルの高値を記録し、その後株価が下落した2018年12月には一時40ドルを下回っています。

以降は新型コロナウイルスのパンデミック時など一時的に大きな下落が見られますが、大幅に株価が上昇し2020年8月には130前後まで伸びています。

その後乱高下を繰り返し2021年1月下旬は143ドルと突出していますが、110ドルから130ドル台で推移しています。

アップルはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時の時価総額は2.24兆ドルとなっています。

最新決算情報

同社が発表した2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…895.84億ドル(前年同期比54%増)
  • プロダクト…726.83億ドル(前年同期比62%増)
  • サービス…169.01億ドル(前年同期比27%増)
  • 営業利益…275.03億ドル(前年同期比114%増)
  • 純利益…236.30億ドル(前年同期比110%増)
  • 希薄化後EPS…1.40ドル(前年同期比119%増)

iPhoneなどを含むプロダクトセグメントの売上が伸びており売上高に大きく寄与しています。

希薄化後EPSは前年同期から119%増加し、アナリスト予想の0.99ドルを上回る1.40ドルとなりました。

同社は当期の収益について製品を提供するすべての地域で、3月の四半期決算の収益記録を更新したことを明らかにしています。

またプロダクトだけではなく、169.01億ドルの売上を達成したサービスセグメントにおいても過去最高の収益を達成していることを公表しています。

詳細情報

2021年第2四半期決算について詳細に見て行きます。

初めに地域別の業績について確認します。

  • アメリカ地方…343.06億ドル(前年同期比35%増)
  • ヨーロッパ地方…222.64億ドル(前年同期比56%増)
  • 中華圏…177.28億ドル(前年同期比87%増)
  • 日本…77.42億ドル(前年同期比49%増)
  • その他アジア及び太平洋地域…75.44億ドル(前年同期比94%増)
  • 総売上高…895.84億ドル

すべての地域において、大幅に増加していることが伺えます。

特に前年同期から87%増加し、177.28億ドルの売上を達成した中華圏においては、市場の大きさもあり総売上高の増加に寄与していることが分ります。

同社が提供する決済サービスApple Payはメキシコや南アフリカなどにおいて新規に提供を開始するなど、こうした満足度の高いサービスの地域的拡大も、世界中で好調である理由の一つであると考えられます。

続いて製品別の業績について確認します。

  • iPhone…479.38億ドル(前年同期比66%増)
  • Mac …91.02億ドル(前年同期比70%増)
  • iPad…78.07億ドル(前年同期比79%増)
  • ウェアラブルデバイス及びホームアクセサリー…78.36億ドル(前年同期比25%増)
  • プロダクト総売上…726.83億ドル
  • サービス…169.01億ドル
  • 総売上高…895.84億ドル

iPhoneでは、同シリーズのメインストリームであるiPhone 12ファミリーの人気の高さが売上に寄与しているようです。

iPhone 12ファミリーでは次世代移動通信規格の「5G」対応しており、今後も通信エリアが拡大していくことからも、同機種の人気を押していると思われます。

また、当決算発表の直前にiPhone 12ファミリーの新色を発表したことなどからも人気の高さが伺えます。

Macシリーズでは過去最高の売上高となりました。

Macシリーズは長い間プロセッサにIntel製のCPUを採用していましたが、近年におけるIntel製CPUの歩留まりの悪さによる性能向上の鈍化などから、自社設計の「Apple M1」に切り替えMacシリーズの製品に次々と採用しています。

M1プロセッサが搭載された製品が発売後、高性能であることが明らかになり、当期の売上高からもM1 Macの評価の高さが伺えます。

iPadシリーズはリモート作業などと親和性が高く、学習環境などで幅広い需要があることを同社は明らかにしています。

ウェアラブルデバイス及びホームアクセサリー製品では、Apple Watchシリーズが3月の四半期において世界中で記録的な売上を誇るなど好調であることが伺えます。

同社は提供する様々なサービスについても好調であることを示しています。

有料サブスクリプションについても随時拡大しており、現在プラットフォーム全体で6億6千万を超えるサービスを提供しています。

またこの有料サブスクリプションは2年半前と比較して2倍の数になっているようです。

近年ではApple Arcadeとなどゲームのサブスクリプションを追加しており、今後においても期待されます。

決算発表を受けて

2021年第2四半期決算は世界中でデバイスの売上が増加したことなどから、非常に好調な決算結果となりました。

決算発表前日の終値である133.58ドルに対して、時間外取引で株価が上昇し、29日の始値は136.72ドルとなりました。

同日の株価はその後下落し、終値は133.48ドルとなりました。

同社の主力製品が記録的な売上を達成したことなどが、評価されたと思われます。

一方で翌日以降株価が伸び悩んでいる理由の一つとして、今後において同社幹部が半導体の供給不足により、売上に影響を及ぼす可能性を示唆したことが考えられます。

同社は当決算発表前にM1プロセッサを搭載した新型iPad Proといった新製品を発表しており、今後発売される予定ですが、世界的な半導体不足などで製品の需要にたいして供給できない可能性があり、厳しい状況に陥る可能性があります。

いずれにせよ今後の動向が注目されます。

当四半期決算で同社CEOはアップル社製品が革新する時期にあり、パンデミックである状況下で(ユーザーに対して)どのように支援できるかに焦点を合わせ続けているとしています。

また新しいiMacやiPad Proの製品から始まり8ギガワットのクリーンなエネルギー供給に対する補助や米国への投資と言った努力に繋がるとしています。

このようにエネルギー問題を含めた新製品のイノベーションに言及しており、今後においても注目されます。

今後の株価においては、前述した半導体の供給問題から、慎重な判断が求められるでしょう。

一方で当決算発表において同社のブランドの力強さが非常に表れたのではないでしょうか。

当決算結果から見えるデバイスの売上からもサブスクリプション等コンテンツサービスなどは期待できると思われます。

近い未来においては半導体の問題により、同社は厳しい状況に直面する可能性ありますが長期的には堅調に推移していくと思われます。

参考:Apple Reports Second Quarter Results

フリーレポート配信

配当利回りが高く安定した値動きの株は、安定した配当収入をもたらし、株価の乱高下からストレスを受けずに、株を保有し続けることができます。また、多くの米国株は四半期毎に配当を支払うので、リタイヤ層に向いています。

リタイアメント層向けで注目の配当銘柄3選」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事の作者、白紙は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事