The Motley Fool

【米国株動向】弱気派と強気派キャシー・ウッド氏が対立するスキルズを検証

モトリーフール米国本社、2021429日投稿記事より

ゲーム・ソフトウェアのスキルズ(NYSE:SKLZ)は、モバイル上で多人数が参加して競技を展開するプラットフォームを提供します。

最近同社株は、空売り派と強気のグロース投資家キャシー・ウッド氏が激突する渦中にあります。

弱気派は、スキルズの人気ゲーム3作はピークアウトし、成長予想は非現実的で、最近の全米プロ・フットボール・リーグ(NFL)との契約を大きく報じることでインサイダー取引につなげようとしていたと主張しています。

一方ウッド氏は2本の上場投資信託(ETF)を通じてスキルズ株を買い増し、最近の投資家向けレターで弱気派の主張は「誇張か誤り」と主張しています。

スキルズが実施した3月の3,200万株の株式売出しもあり、過去1カ月間に株価は乱高下しました。

投資家はどちらの見方を取るべきでしょうか

スキルズの概要

スキルズは2012年に設立され、昨年12月に特別買収目的会社(SPAC)との合併により上場しました。

プログラマーは簡単なソフトウェア開発キット(SDK)を使って、OSがアップルのiOS、アルファベットのアンドロイドにかかわらず、複数の参加者の特徴や賞金をゲームにまとめることが可能です。

また、アプリ決済やプログラマーが開発したゲームの実績のモニタリングを支援します。

2020年末時点でプラットフォームの月間アクティブ・ユーザーは240万人、1日当たり平均トーナメント数は500万件を超えます。

9,000人超のプログラマーがサービスに登録していますが、「テザー」と「ビッグ・ラン」への依存度は高く、テザーの「ソリテア・キューブ」「21ブリッツ」、ビッグ・ランの「ブラックアウト・ビンゴ」は、合計でスキルズの2020年売上高の79%を占めました。

その他ゲームを含め両者で昨年の同社売上高の87%を占めるなど、顧客集中度の高さが大きなリスクであることを示しています。

スキルズの成長スピード

スキルズの2020年売上高は前年比92%増の2億3,000万ドル、プラットフォーム上の全取引額(GMV)は同80%増の16億ドルでした。

売上総利益が同91%増の2億1,800万ドルになったことで、同利益率は95%を維持しました。

しかし総費用・支出が前年を128%上回る3億3,000万ドルになり、純損失は前年の2,400万ドルから1億2,200万ドルに拡大しました。

同様に調整後利払い・税引き・償却前損失(EBITDA)も、2,300万ドルから6,600万ドルに拡大しました。

スキルズは2021年の売上高を3億6,600万ドル、前年比59%増と予想していますが、利益予想は一切公表していません。

予想売上高に基づく株価売上高比率(PSR)は23倍と(執筆時点)、多くの高成長ハイテク銘柄に匹敵します。

大規模ゲームソフト会社が多人数参加型ゲーム、アプリ決済、特性分析を自社開発する可能性や、アップロビン(NASDAQ:APP)などの企業がプログラマーのアプリ管理・事業化を支援しているなど、同社はさまざまな競争にも直面しています。

スキルズは最近NFLと提携し、プラットフォームを利用するプログラマーやプレーヤーの拡大を目的に、NFLをテーマにしたモバイル・ゲームのコンペ開催を発表しました。

しかし新たなゲームによって、3大ゲームへの依存度を減らせるかどうかは不透明です。

何故、キャシー・ウッド氏はスキルズに強気なのか

ウッド氏は、スキルズの顧客集中度合い、他社との競合、株式売出しによる希薄化などは気にしていないようです。

それよりも、スキルズが小規模プログラマーの多人数参加型ゲームの開発を容易にすることで高成長を持続できると考えているようです。

小規模プログラマーがゼロから開発するのは困難であり、需要は常にあるかもしれません。

アーク・インベストメントの上位保有2銘柄、すなわちコミュニケーション・プラットフォームのトゥイリオ(NYSE:TWLO)、オンライン・ショップ用プラットフォームのショッピファイ(NYSE:SHOP)も急成長しています。

マイナス面が上回る

スキルズは面白い事業を展開していますが、顧客集中度の高さ、ニッチ市場、赤字拡大や割高なバリュエーションなどを考えると、投資対象としての魅力はあまりないでしょう。

顧客分散、赤字縮小が実現すれば、検討する余地が生まれるかもしれません。

【米国株動向】アークの創業者キャシー・ウッド氏が購入している新規上場3銘柄

フリーレポート配信

2021年に株価が倍になるようなポテンシャルの高い成長株を4つご紹介します。これらは、短期的なリスクは高いものの長期的に大きなリターンを目指す個人投資家向けの成長株です。こちらからメルアドを登録していただき、レポートをご覧ください。

まだ日本では知名度が低いが2021年注目の米国成長株4銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Leo Sunは、ARKイノベーションETF、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、ショッピファイ株、スキルズ株、トゥイリオ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
最新記事