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【米国株動向】慎重な投資家が選ぶ最も安全な銘柄「リアルティ・インカム」

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021422日投稿記事より

ポートフォリオから安定配当収入を求める安全性重視の慎重な投資家は、不動産投資信託(REIT)のリアルティ・インカム(NYSE:O)を候補に挙げるのが良いでしょう。

株価は必ずしも割安とは言えませんが、バリュエーションは妥当であり、安全な投資対象として検討する価値があります。以下ではカギとなる要因を説明します。

ネット・リースを展開

リアルティ・インカムはREITとして、不動産賃貸物件の保有と利益の投資家還元のための基本的な仕組みを有しています。

同社の不動産賃貸の手法は「ネット・リース」として知られ、単独テナントの物件を保有しますが、それにかかるコストの大部分はテナントが負担します。

これは一般的にリスクが低い不動産投資方法と認識され、カギは、様々なコストやビジネスの混乱につながりやすい不動産管理リスクを同社が直接とらない点です。

こういった利点は、2020年に新型コロナウィルスの感染拡大によって、消毒・清掃の必要性が高まったことで証明されています。

業界最大手の一角

リアルティ・インカムは、ネット・リースを展開するREITとしては最大手であり、6,600件近い物件のポートフォリオを保有しています。

これは、1物件が賃貸事業全体に重大な影響を及ぼすことがないという点で、大きなリスク分散になっています。

規模が大きいため急成長は期待できませんが、リスクを回避したい投資家にとっては、同社の緩やかかつ着実なやり方が望ましいと言えそうです。

保有物件のリスクを分散

物件数が多いことに加え、同社は物件内容の構成でも分散を図っています。

商業用施設が賃貸収入の84%を占めていますが、他にも産業用(11%)、オフィス(3%)も所有しており、残りは季節的なぶどう農園への投資が占めています。

一方、商業用施設は様々な業態に細分化されるものの、ファストフード・レストラン、コンビニエンス・ストア、ドラッグ・ストアといったeコマースへの抵抗力があり、キャッシュフローが安定的で景気循環に左右されない業種に集中しています。

賃貸収入の約半分は、信用格付けが投資適格のテナントからのものです。

加えてリアルティ・インカムは最近、さらなるポートフォリオ分散と成長につながる新市場として欧州でも投資を始め、賃貸収入のおよそ6%を同市場から上げています。

リスクを回避するにはポートフォリオの分散が有効ですが、REITのポートフォリオでも同様です。

投資家にキャッシュを還元

リアルティ・インカムはREITであるため、投資家が利益の大部分を配当金として受け取れることも大きな注目点です。

他のREITの配当利回りが同社の4.2%(執筆時点)を上回る場合もありますが、同社の配当利回りの水準はS&P500インデックス・ファンドの2倍を超えます。

また過去10年間の実績を見ると、配当利回りの水準としては大体中間に位置し、同社のバリュエーションが妥当であることを示唆しています。

バリュー株投資家にとって特に魅力があるわけではないかもしれませんが、同社株が売られることはあまりなく、実際にはお買い得と言えそうです。

また、リアルティ・インカムは25年連続で増配しており、「配当貴族」に分類されます。四半期配当の増配実績では連続で90四半期を超えます。

しかも配当は毎月支払われ、給与のようなものです。

過去10年間の年換算増配率は、直近の3%台を含め5%を若干下回る水準です。

急激な増配は期待できませんが、慎重な投資家には緩やかだが着実な増配実績が評価されるでしょう。

退屈なのは素晴らしいこと

リアルティ・インカムは、退屈ではあるが、安心して配当が得られるREIT銘柄と言えるでしょう。

実際、同社は「マンスリー・ディビデンド・カンパニー」というニックネームを商標登録しています。

市場を上回る利回りを持つ安全な株を探しているのであれば、リアルティ・インカムは最適な銘柄と言えるでしょう。

【米国株動向】確かな増配実績を持つ米国配当株2銘柄

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Reuben Gregg Brewerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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