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【米国株動向】アドビとショッピファイ:より良い投資先はどちらか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021429日投稿記事より

デジタルコンテンツ制作ソフトウェア大手のアドビ (NASDAQ:ADBE)とデジタル店舗構築事業支援大手のショッピファイ(NYSE:SHOP)はそれぞれ顧客の事業の近代化において重要な役割を果たしています。

過去3年間の株価上昇率はアドビが135%で、ショッピファイはなんと790%です(執筆時点)。

今後、デジタルチャネルに移行するコンテンツとコマースが増えるにつれて、これらのハイテク企業は引き続き恩恵を受けるはずです。

とはいえ、現時点ではどちらがより良い投資先なのでしょうか。

アドビシステムズ:優れたコンテンツ制作ソフトウェア群とクラウドを活用した販売方式で強固な地位を築く

アドビのサービスとしてのソフトウェア(SaaS)売上高は世界第3位です。

1982年に設立されて以来、時価総額2,450億ドルの大企業に成長しました。

同社はデジタルメディアとデジタルエクスペリエンスという2つの大きな成長分野での製品ポートフォリオをゆうしています。

デジタルメディア部門は、グラフィックアートからモバイルアプリケーションインターフェースまで、デジタルコンテンツ制作向けのソフトウェアツールをAdobe Creative Cloudと呼ばれるクラウドサービスによって提供しています。

その多くの製品がテレビや映画のビデオ編集ソフトウェアの業界標準となっており、大きな市場シェアを獲得しています。

デジタルエクスペリエンス部門は、パーソナライズされたマーケティングコンテンツを制作、管理、配信するためのソフトウェアツールをAdobe Experience Cloud (AEC)と呼ばれるクラウドサービスで提供します。

調査会社ガートナーは最近、AECを業界のリーダーと位置づけ、その重要な差別化要因として顧客データ管理とパーソナライゼーション機能を挙げました。

アドビのここ数年の業績は、デジタルメディアとデジタルエクスペリエンスの両部門が築いている強固な競争上の地位により、素晴らしい内容となっています。

2021年度第1四半期の売上高は前年同期比26%増の39億ドル、1株当たり利益(EPS)は同33%増の2.61ドルとなり、いずれも会社予想を上回り、こうした好調な業績を受けて通期のガイダンスは引き上げられました。

同社の2021年の滑り出しは好調です。

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ショッピファイ:加盟店支援ツールの充実に注力する戦略が結実しつつある

ショッピファイのグローバルプラットフォームを使用すると、加盟店はウェブおよびモバイルプラットフォームでオンラインショップを運営できるほか、フェイスブックのInstagramなどのソーシャルメディア・アウトレット、さらにはアマゾンなどのオンラインマーケットプレイスでもオンラインショップを運営できます。

ショッピファイは在庫管理、支払処理、出荷と履行、顧客関係管理を支援するツールも提供しています。

2017年、ショッピファイはショップ・ペイという新しい決済ソリューションを立ち上げました。

ショップ・ペイは従来の支払い方法と比べ、スピードは4倍に上昇し、コンバージョン率(決済ページで顧客が実際に支払いをする割合)は1.7倍です。

同社は最近、ショッピファイ・チェックアウトの支払いメニューでサブスクリプション契約を選択できるようにしました。

つまり、加盟店はショッピファイのプラットフォームでサブスクリプション契約の商品を直接販売できるようになったのです。

サブスクリプション契約は売り手に継続課金による収益をもたらすため、売り手の事業はより安定します。

ショッピファイは小売業では将来的にオムニチャネルが主流になると考えており、オンラインショップと実店舗の両方を運営する加盟店をサポートしてきました。

例えば、タップ&チップリーダー(カードをタップしたり、挿入したり、スワイプしたりする決済端末)などのハードウェアソリューションを提供しています。

さらに最近、POSソフトウェアを更新し、実店舗と電子店舗の運営を統合できるようにしました。

要は、同社は加盟店の成功を支援するために数多くの投資を行い、その成長戦略は実を結んでいます。

損益は2020年に黒字化しました。

ショッピファイのプラットフォームはオンラインショップの立ち上げに伴う煩雑なプロセスの多くを取り除き、販売事業主は本業に集中できます。

今後、小売売上高に占める電子商取引の割合が大きくなるにつれて、ショッピファイは恩恵を受け続けるはずです。

【米国株動向】成長余地が大きいアピアンとショッピファイ、どちらが有望か

どちらがより良い投資先か?

筆者は両社が今後数年にわたり市場をアウトパフォームすると考えています。

バリュエーションを比べると、アドビの株価売上高倍率(PSR)は18倍、株価収益率(PER)は45倍で、ショッピファイはPSRが46倍、PERが431倍です。株価はアドビの方がかなり割安です。

しかし、ショッピファイはより急速に成長しており、電子商取引市場(およびデジタル決済市場)の成長が同社の成長をさらに加速すると筆者は考えています。

これが、ショッピファイを勝者とする理由です。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Trevor Jennewineは、アマゾン株、アドビ・システムズ株、ショッピファイ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アドビ・システムズ株、ショッピファイ株、フェイスブック株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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