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【米国株動向】強いゲーム業界でさらに期待が高まるエレクトロニック・アーツに注目

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021418日投稿記事より

ゲーム制作会社エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)(以下、EA)は、パンデミック下の巣ごもり需要を背景に主要な作品全般でエンゲージメントが向上し、株価は34%上昇しました。

同社は2021年3月期の業績について、前年より売上微増との控えめな見通しを維持していますが、筆者は現在の株価をしても今後の長期的成長の可能性からすれば、買いの価値があると見ています。

業界の追い風

ビデオゲーム業界の長期成長の可能性を示す兆候は、あらゆる面で引き続き示されており、EAのような業界をリードする制作企業には追い風となっています。

パンデミック下でのエンゲージメントのトレンドを受け、市場調査会社Newzooの予測では、ゲーム業界の成長は今年も継続され、市場規模はゲーム売上合計で昨年の1750億ドルから今年、1890億ドルに達する見込みです。

昨年リリースされたソニーのPlayStation 5やマイクロソフトのXboxシリーズX/Sなどのゲーム端末が順調にシェアを拡大している状況など、多くのトレンドがこの予測を裏付けています。

さらに、モバイルゲームは今では業界の売上拡大の最大のけん引役となっており、高速・大容量の次世代移動通信規格(5G)の採用は、モバイルプラットフォームでの普及を促進するきっかけとなります。

今年初めには、競合のグル・モバイル(NASDAQ:GLUU)を21億ドルで買収することを発表しています。

ゲーム人気はパソコン周辺機器の需要を押し上げる効果ももたらします。

グラフィクス用半導体チップ製造大手のエヌビディアは、ゲーム向けノートPCの売上が引き続き一般ノートPCを上回っていることから、自社のゲーム事業について長期的な成長が続くと報告しています。

売上を増やし市場を上回るリターンを上げるためには新たなコンテンツへの投資が必要ですが、EAはそのための十分なリソースを備えています。

多大なキャッシュを創出

過去4四半期のフリーキャッシュフロー創出は19億3000万ドルに達しました。

第3四半期に初の配当(17セント、年間で68セント)を実施しましたが、これは将来の見通しへの自信の現れと捉えることができます。

ビデオゲーム制作は、特に人気のゲームタイトルを有する企業にとって利ざやの大きいビジネスです。

EAはFIFA、Madden、Battlefield、The Sims、Apex Legendsなど、人気の高いタイトルを揃えており、広いユーザー基盤が事業の採算性を支えています。

第2四半期の業績発表の中で、EAは全ゲーム合計のユニークアカウント数は3億3000万人と発表しました。

経営陣は、閲覧数やユーザー基盤をEA Sports作品だけで5億人まで拡大できると自信を見せています。

また、スポーツ分野での新たなリリースの準備も進んでいます。

グル・モバイルの買収はグルが開発した「タップ・スポーツ・ベースボール」を手に入れることを意味します。

また、最近買収が完了したコードマスターズはレースゲームを多く手掛けるゲーム開発企業です。

成長見通し

これだけのチャンスが期待できる中で2021年度の売上成長見通しは1.1%と控えめなことから、投資家は疑問を抱くことでしょう。

見過ごされがちなのが、ゲーム業界で数年前から起こっている、実店舗での購入からオンライン購入へのシフトです。

EAの売上全体の15%を占めるパッケージ版ゲームの売上は、4~12月の9カ月間では前年同期比32%減となりましたが、パッケージ版を除く売上高は、13%増でした。

今後、売上全体に占めるオンライン売上の割合が増え、パッケージ版売上の割合が減っていけば、同社の売上成長が今後5年間で加速する可能性はかなり高いと思われます。

投資家はEAに期待

この40年間のテクノロジーの進化により、トップクラスのビデオゲーム銘柄の株価はS&P500指数を大きくアウトパフォームしてきました。

クラウドベースのゲームプラットフォームやモバイル機器によって可能となった臨場感のあるゲーム体験と容易なアクセスは、EAの株価を長期的に押し上げる強力な力となります。

バリュエーションは、株価フリーキャッシュフロー倍率が21倍と、それほど割高ではありません。

ゲーム業界をけん引する銘柄をポートフォリオに加えるのに適したタイミングと考えることができます。

【米国株動向】どちらに注目か:アクティビジョン・ブリザード vs. エレクトロニック・アーツ

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者John Ballardは、マイクロソフト株を保有しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株、エヌビディア株を保有し、推奨しています。
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