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【米国株決算】スターバックスの2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について

出典:スターバックス

スターバックス(NASDAQ:SBUX)は、80か国以上で3万以上の店舗を持つ世界最大級のコーヒーチェーン店です。

カフェとして実店舗で提供するサービスの他に、ライセンスストアやスーパーマーケット、インターネットを通じて、自社ブランドコーヒーの販売や紅茶などの飲料、コーヒー豆の焙煎・販売、アイスクリームや菓子など多様な食品に加え、マグやアクセサリーなどを販売しています。

本記事では、スターバックスの最新の決算情報である、2021年第2四半期決算と今後の株価の推移について見たいと思います。

株価について

決算発表直前の同日の株価について確認します。

4月27日の始値は115.79ドルであり、終値は116.15ドルとなりました

2009年に5ドル前後であった株価は、2015年半ば頃まで上昇し続けており、この時の株価は60ドル前後となっています。

その後は2018年の半ばまで多少の上下はありますが、横ばいで推移しています。

2018年の8月には約45ドルまで下落しますが、その後一転して2019年8月までに、95ドルほどと急激に株価が上昇します。

この高値を境に同社株価は下落傾向に陥り、新型コロナウイルスのパンデミックの際には店舗の閉鎖などもあり、業績に大打撃を受けたことから、65ドル前後まで下落しています。その後は回復し、現在はパンデミック以前の水準を超えて株価は110ドル台で推移しています。

また直近の配当実績は以下の通りです。日付は権利落ち日となっています。

  • 2021年5月12日…配当:0.45ドル(配当利回り:1.55%)
  • 2021年2月17日…配当:0.45ドル(配当利回り:1.62%)
  • 2020年11月10日…配当:0.45ドル(配当利回り:1.75%)
  • 2020年8月6日…配当:0.41ドル(配当利回り:1.93%)
  • 2020年5月7日…配当:0.41ドル(配当利回り:2.17%)
  • 2020年2月5日…配当:0.41ドル(配当利回り:2.11%)

近年の同社の配当利回りは1%~2%台で推移しています。

2010年に配当を開始して以降、安定して増配を行っています。

パンデミックによる業績低迷を受けても増配をしているため、今後も期待できると思われます。

最新決算情報

同社が発表した2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…66.68億ドル(前年同期比19%増)
  • 営業利益…9.87億ドル(前年同期比102%増)
  • 純利益…6.60億ドル(前年同期比101%増)
  • 希薄化後EPS…0.56ドル(前年同期比100%増)

Non-GAAPベースの希薄化後EPSは0.62ドルで、アナリストによる予想の0.53ドルを上回る結果となりました。

一方で売上高は、アナリストによる予想である68.03億ドルを下回る結果となりました。

2021年第2四半期の決算について、同社のCEOは次のようにコメントしています。

2021年度のこれまでの進捗に非常に満足しています。

第2四半期の業績は米国内における売上高の完全な回復を伴うビジネスの勢いを示すことができました。

当社の業績は環境の変化と顧客に対する需要に適応する力を証明しています。

コメントからも、当決算では景気回復により米国内の売上が好調であったことが示唆されます。

今後においても新型コロナウイルスのワクチンの普及により、店舗利用が回復する見通しを立てています。

またCEOを含む同社幹部らは、パンデミックにおける影響から回復したという見解を示しており、当決算の業績について非常に前向きであることが伺えます。

他にも中国における市場拡大が、当決算についての力強い自信に寄与していると思われます。

詳細情報

続いて同社の決算情報を詳細に見て行きます。

初めにアメリカセグメントの業績について確認します。

  • 売上高…46.64億ドル(前年同期比8%増)
  • 営業利益…9.05億ドル(前年同期比46%増)

アメリカ大陸における売上高を担う同セグメントですが、直営店の売上が好調であることなどから、売上高は前年同期から8%増の46.64億ドルとなりました。

営業利益は前年同期から46%増加していますが、前年に発生した店舗パートナーへのサービス料や在庫の償却など、パンデミックの影響があったため相対的に大きく増加しています。

店舗数は18,271店舗から18,120店舗へと微減しております。

続いて国際セグメントの業績について確認します。

  • 売上高…16.11億ドル(前年同期比42%増)
  • 営業利益…2.52億ドル(前年同期から267億ドル増)

同セグメントはパンデミックの影響を非常に大きく受けていましたが、売上高から持ち直していることが伺えます。

店舗数は13,779店舗から14,823店舗と8%増加しています。

非常に好調なように見えますが、実情は展開している国よって異なり、依然として厳しい状況に直面している地域もあるようです。

同社は中国において好調であることを示しており、同セグメントの業績に寄与していると考えられます。

また、当決算において中国国内の業績を補足しています。

  • 売上高…8.60億ドル(前年同期比124%増)
  • 店舗数…4,973店舗(前年同期比14%増)

当決算において、同セグメントの中国での売上高が半分以上を占めていることからも、業績に大きく寄与していることが伺えます。

店舗数も600店舗以上増加し、当決算の直前に5,000店舗目を開店したことも公開しており、同社が中国で急展開していることが感じられます。

現状、中国は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えており、そういった視点を含め今後の動向が注目されます。

続いてチャネル開発セグメントの業績について確認します。

  • 売上高…3.70億ドル(前年同期比29%減)
  • 営業利益…1.73億ドル(前年同期比9%減)

同セグメントにおける売上高は前年同期から29%減の3.70億ドルとなりました。

同社は、ネスレとともに「グローバルコーヒーアライアンス」と呼ばれる経営的な提携を行っており、これによる一部事業の構造改革などが悪影響及ぼしたとしています。

しかし、同社は、ネスレとの提携に関しては強いパートナーシップであること示しており、営業利益率は1,020ベーシスポイント拡大して46%となっています。

決算発表を受けて

スターバックスの2021年第2四半期決算は、前年の新型コロナウイルスの影響の脱却を思わせる、堅調な決算結果となりました。

同社も当決算には前向きな姿勢を示しており、好調であったことが伺えます。

一方で売上高がアナリストによる予想を下回るなど、同社の見解に対して一部不安な側面も見られます。

決算発表の翌日となる2021年4月28日の株価は始値が113.45ドル、終値が112.40ドルとなり、発表前と比べて下落しています。

新型コロナウイルスのパンデミックは依然として厳しい状況にあり、同社の見解に反して不安視されたことが株価の下落に繋がったと考えられます。

同社はワクチンの普及などから、世界的に店舗利用が回復している見解を示していますが、一部の国では効果性が疑問視されているワクチンが広まっているなど、まだまだパンデミックに左右される可能性があります。

中国への店舗拡大を含め、注意深く動向見つめる必要があると考えられます。

一方でパンデミックにより大打撃を受けた業績を持ち直したのは確かであり、同社のブランド力の強さが伺えます。

今後においては、確実なワクチンの普及やパンデミックの収束が進めば同社の株価は堅調に推移していくのではないでしょうか。

パンデミックによる影響には注意する必要がありますが、株価の上昇が期待されます。

参考元:

Starbucks Reports Q2 Fiscal 2021 Results

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