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【米国株決算】フェイスブックの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:フェイスブック

フェイスブック(NASDAQ:FB)は、FacebookやInstagram、WhatsAppなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の開発・提供を行う企業です。

主な収益源はSNS運営時の広告料です。

同じSNSとしてはWeChat、Linkedin、Twitterなどが挙げられます。

同社のSNSはこれらの競合サービスと比較してもユーザー数が多く、世界的に知名度が高いSNSです。

また近年ではVR(バーチャルリアリティ、仮想現実)デバイス及びコンテンツの開発や、AR(オーグメンテッドリアリティ、拡張現実)グラスの開発を行っていることも公表しており、主力事業となるSNS以外についても事業を拡大しています。

本記事ではフェイスブックの最新決算情報となる2021年第1四半期と今後の株価の推移について見ていきたいと思います。

決算発表前における株価のデータ

2021年第1四半期決算発表の直前となる4/28の株価の動きについて確認したいと思います。

28日の始値は307.36ドルでした。同日はわずかに下落し、終値は307.10ドルとなりました。

2018年半ばを境にそれまで上昇傾向であった株価が下落傾向となり、同年12月の株価は約130ドルを記録しています。

その後、一転して2019年は通年で上昇傾向にありました。

しかし、2020年初頭より世界的に新型コロナウイルスが感染拡大し、同社もその影響を受け、株価が大幅に下落しています。

その結果同年3月の中旬の株価は約150ドルを記録しています。

その後は再び上昇傾向にあり、5月中旬にはコロナショック以前の水準を超えて8月下旬には290ドルほどになりました。

この値をピークに株価は上下していましたが、3月頃から上昇しはじめ、4月の頭に313ドルに至ったのち、現在は300ドル前後で推移しています。

フェイスブックはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での時価総額は9,364億ドルです。

また同社は株式配当を実施しておりません。

最新決算情報について

概要

同社が発表した2021年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…261.71億ドル(前年同期比48%増)
  • 広告収入…254.39億ドル(前年同期比46%増)
  • その他収入…7.32億ドル(前年同期比146%増)
  • 営業収益…113.78億ドル(前年同期比93%増)
  • 純利益…94.97億ドル(前年同期比94%増)
  • 希薄化後EPS…3.30ドル(前年同期比93%増)

当期における売上高は、アナリスト予想である237億ドルを上回る結果となっています。

そのうち主力事業となる広告収入が254.39億ドル、その他収入が7.32億ドルとなります。

広告収入に関して、アナリスト予想である236.7億ドルを上回る結果となっています。

これは、企業の広告支出が拡大したことに加え、広告単価も前年同期比で30%上昇したことも影響しています。

希薄化後EPSは、アナリスト予想である2.34ドルを上回る3.30ドルとなっており、これは前年同期比で93%増加しています。

同社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

人々のつながりを維持し、ビジネスの成長を支援することで、好調な四半期を過ごすことができました。

今後も積極的な投資を行い、拡張現実や仮想現実、コマース、クリエイターエコノミーなどの新しい分野も含めて、新しくて意味のある体験を提供していきます。

続いて、同社の主力サービスであるFacebook及び同社が「ファミリー」と呼ぶ各サービスを総括したユーザー数の推移が以下の通りです。

  • Facebook DAUs…18.8億人 (前年同期比8%増)
  • Facebook MAUs…28.5億人(前年同期比10%増)
  • Family DAP…27.2億人(前年同期比15%増)
  • Family MAP…34.5億人(前年同期比15%増)

1ヶ月あたりのアクティブユーザー数(MAUs)は28.5億人で、前年同期と比較して10%増加しており、市場予想である28.3億人を上回りました。

「ファミリー」は同社の主力サービスとなるFacebook及びInstagram、Messenger、WhatsAppと言った各サービスを総括した呼称です。

「ファミリー」の1日あたりの利用者数(DAP)は27.2億人で15%増加しています。

1ヶ月あたりの利用者(MAP)は34.5億人で、前年同期から15%増加となっております。

今後の見通し

同社CFOにより今後の見通しが示されており、以下に示します。

2021年第2四半期の総売上高の成長率は、2020年第2四半期のパンデミックに関連した成長の鈍化を受けて、2021年第1四半期の成長率と比較して横ばいまたは緩やかに加速すると予想しています。

しかしながら、力強く伸びた昨年と比較すると著しく鈍化する可能性があります。

また、2021年第3四半期および第4四半期には、ますます好調な成長期を迎えるため、前年同期比の総売上高の成長率は前四半期比で大幅に低下すると予想しています。

特に、最近リリースされたiOS 14.5へのアップデートは、第2四半期に影響が出始めると考えられます。

また、最近の欧州の規制動向を考慮すると、大西洋を越えたデータ転送の実行可能性については不確実性が続いており、幅広い業界の企業と同様に、これらの動向の進展に伴う欧州事業への潜在的な影響を同社は注意深く監視しています。

2021年の総支出は前回予想の68-73億ドルから更新して70-73億ドルとなる見込みです。

これは、同社は引き続き、長期的な成長のための投資に注力しており、当社の事業の基礎的な強さと、コンシューマ製品を含む当社の製品全体に見られる魅力的な投資機会を反映しています。

決算発表後の株価の推移

決算発表日の翌日となる4/29の株価の推移を確認したいと思います。

28日の終値である307.10ドルに対して、29日の始値は330.12ドルと前日終値から7%ほど上昇して始まりました。

開場と同時に下落しましたが、上昇に転じ、同日の終値は329.51ドルとなりました。

売上高および純利益がともに好調で市場予想を上回ったことが好感を持たれたと考えられます。

企業の広告支出の拡大による広告収入が前年同期比で46%増加したことが大きく、今後も適度に加速すると予想されていることも要因であると考えられます。

今回の伸びは5か月ぶりの大きな上昇率を記録し、株価は最高値となり、S&P500種指数を押し上げました。

しかし、下半期の失速リスクも指摘されています。ユーザーのトラッキング(履歴追跡)を規制する機能が盛り込まれたアップルのiOS14.5のアップデートにより、同社はターゲット広告向けのユーザー情報収集能力がそがれる恐れがあるとしています。

グーグルを擁するアルファベットと同様に反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして米連邦取引委員会(FTC)に提訴されています。

さらに個人情報保護に関する問題もあります。

これらの同社の主力事業である広告事業に悪影響を与える要因がいくつも存在しているなかで、今回の業績が好調であったことに対して、一部のアナリストは評価しています。

中には目標株価を410ドルに引き上げるアナリストもいました。

同社は2021年下半期において失速するリスクについて言及していますが、どの企業も昨年の特異な数字により今年度は数字が悪くなる傾向にあるため、株価を著しく棄損することはないと言えるのではないでしょうか。

参考元:Facebook Reports First Quarter 2021 Results

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