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【米国株決算】アルファベットの2021年第1四半期決算と今後の株価の推移

出典:Getty Images

アルファベット(NASDAQ:GOOGL)(NASDAQ:GOOG)は、Google Inc.を含むグループ企業の持株会社です。

Googleの創業者のラリー・ペイジが2015年に設立しました。

同社の事業は、世界最大の検索エンジンであるGoogleとその他の2つの事業区分により構成されています。

その他の事業では多くの子会社を有し、インターネットやテレビなどのサービスを提供しています。

広告が売上の7割を超える収益構造をしており、GAFAの中ではFacebookが同様の収益構造を持っています。

またその収益構造から、他の業種と比べて同社は新型コロナウイルス感染症の影響を受けにくいと考えられます。

本記事ではアルファベットの最新決算情報である2021年第1四半期決算の情報と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価および配当について

アルファベットは議決権の有無でクラスA株(GOOGL)とクラスC株(GOOG)の二種類があります。

クラスA株はクラスC株と比較してわずかに株価が高くなる傾向がありますが、株価はほぼ同じように推移しています。

同社株価は2008年頃から現在まで上昇を続けており、コロナショック直前では1,520ドル前後となっていました。

しかしながら3月下旬ではコロナショックの影響で2019年6月頃と同水準の1,100ドル前後まで下落していました。

その後、同社株価は順調に回復しており、9月の頭頃では過去最高値である1,726ドル(GOOGL)をつけ、年末にかけてさらに一段上昇しました。

2021年に入っても力強く伸び続け、現在はコロナショック時の2倍を超える水準で推移しています。

アルファベットはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での時価総額は1.6兆ドルとなっています。

同社は収益を成長事業へと積極的に投資を行っているため、現在配当は行っていません。

しかし、今後も成長が十分見込まれるインターネット広告市場で同社は圧倒的なシェアを誇っており、将来の株価の上昇を期待できる十分有望な投資銘柄だと言えるのではないでしょうか。

最新決算情報について

概要

2021年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…553.14億ドル(前年同期比+34%)
  • 営業利益…164.37億ドル(前年同期比+106%)
  • 営業利益率…30%(前年同期比+11ポイント)
  • 純利益…179.3億ドル(前年同期比+162%)
  • 希薄化後一株当たり純利益(EPS)…26.29ドル(前年同期比+166%)

当期における純売上高は、アナリスト予想平均の517億ドルを上回りました。

純利益は、179.3億ドルと前年同期から162%増加し、前期の152億ドルを上回り過去最高益を更新しました。

希薄化後一株当たり純利益(EPS)はアナリスト予想平均の15.88ドルを上回りました。

この決算情報を発表するにあたって同社が発表したコメントは以下の通りです。

昨年、人々は、情報を得たり、つながったり、楽しんだりするために、Google検索や多くのオンラインサービスを利用してきました。

私たちは、世界中の人々を支援するために、信頼できるサービスを提供することに引き続き注力してきました。

当社のクラウドサービスは、規模の大小を問わず、企業のデジタルトランスフォーメーションの加速に貢献しています。

第1四半期の総売上高は約553億ドルとなりましたが、これは、オンラインにおける消費者の活動の高まりと、広告主の収益の幅広い成長を反映したものです。

当四半期の売上高40億ドルは、GCPとワークスペースの両方における力強さと機会を反映したものであり、Google Cloudの継続的な勢いに非常に満足しています。

また、同社はクラスC株を新たに最大500億ドル相当の自社株買いを行うことを発表しました。

詳細

続いて同社決算情報をセグメント別に見ていきます。

  • 総売上高…553.14億ドル(前年同期比+34%)
  • Google…511.78億ドル(前年同期比+34%)
  • Google advertising全体…446.84億ドル(前年同期比+32%)
  • Google Search & other…318.79億ドル(前年同期比+30%)
  • YouTube ads…60.05億ドル(前年同期比+49%)
  • Google Cloud…40.47億ドル(前年同期比+46%)
  • Google その他…64.94億ドル(前年同期比+46%)
  • その他…1.98億ドル(前年同期比+47%)

新型コロナウイルスのパンデミックにより、巣ごもりで退屈しのぎにYouTubeで動画を視聴する人が増え、広告収入は大きく増加しました。

またテレワークに伴うネット関連の需要が増えたことで、クラウドコンピューティング事業も急成長しています。

一方で、Google Search & other事業は商品関連の検索数の低下で同社事業の中で最も伸び率が低くなっています。

コロナウイルスワクチンの接種が進み、飲食店や旅行など対面の活動が再開しつつあり、同社幹部は、オンライン利用と広告販売の急増については鈍化する可能性があるとの認識を示唆しました。

2021年第1四半期決算発表を受けて

発表直前にあたる27日では開場とともに下落し、終値は2,290.98ドルとなりました。

28日の始値は2,392.5ドルと、前日終値から4%ほど上昇しています。

その後は下落し、2,359.04ドルとなりました。

今回の上昇は、経済活動再開に伴う事業拡大をにらむ企業のデジタル広告支出増加に支えられ、大きく増収増益となったことが要因と考えられます。

同社の最高事業責任者であるフィリップ・シンドラー氏は、小売やテクノロジー、消費財といった業種が検索広告の主要な広告主だったと説明しています。

しかし、クラウド事業の営業損益は9.7億ドルの赤字となっています。

赤字幅自体は44%縮小していますが、同社CFOであるポラット氏はアナリストに対し、減価償却などの一時的な要因が大きかったとして、深読みしないよう呼び掛けました。

また、同社は反トラスト法(独占禁止法)関連やオラクルとのJava APIに関連したいくつかの訴訟が同時に行われており、それにともなうコストがかさんでいます。

4月5日にオラクルとの間に起こっていた訴訟はアルファベット側の勝訴となり、巨額の損額賠償の支払いを回避しましたが、同社にまつわる訴訟すべてに決着がつくのに長い時間がかかると考えられます。

同社の業績が訴訟費用で大きく低迷することはないでしょうが、巨額の損害賠償の支払いが発生した場合は、投資家たちは嫌気がさし株価が低迷するかもしれません。

とはいえ、IT業界全体で成長しているクラウド事業は同社においても順調に成長しており、業界大手のアマゾンやマイクロソフトに追い付こうと企業や他の大口顧客との契約獲得を目指しており、第2四半期以降も好調であると予想できます。

同社事業は今後も安定的な成長が見込めるため、株価も長期的な上昇を期待できると言えるのではないでしょうか。

参照元:Alphabet Announces First Quarter 2021 Results

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