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GWの在宅で参加できる大きなイベント「バークシャーの株主総会」

出典:Motley Fool

5月1日にバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)の年次株主総会が行われます。

今年も昨年同様オンラインでの開催となり、ネブラスカ州オマハを離れ、カルフォルニアで開催するそうです。

オンラインで見るので、どこでやってもあまり関係ないようですが、カルフォルニアでやることで、チャーリー・マンガーも出席できるとのことです。

バフェットの右腕、チャーリー・マンガー氏とは…「第一部」

バフェットの右腕、チャーリー・マンガー氏とは…「第二部」

昨年はチャーリーのいない株主総会でしたので、少し寂しかったように思えます。

やはり、バフェットとチャーリーの絶妙な掛け合いが面白いし、二人の知見を聞けるのはとても良い機会です。

オンラインはヤフー・ファイナンスで生中継されます。株主総会そのものではなく、質疑応答がお勧めです。

参考

筆者も参加していたころ(もうだいぶ前ですが)と違い、最初に参加者が一番楽しみにしているQ&Aセッションがあり、その後に株主総会のフォーマルセッションが続く(30分もかかるかどうか)というスケジュールになっています。

5月2日(以下東京時間)

  • 午前2時:ライブ中継開始、Yahooのプレミーティングショー
  • 午前2時半~午前6時:質疑応答時間
  • 午前6時~午前6時半:株主総会

先に質疑応答が予定されているのが面白いところです。

それは、この質疑応答が、株主総会の決議には直接関係ないものが多いからかと思います。

株主総会の決議に関係ある質問は、株主総会のフォーマルなミーティングの最中に扱うのかもしれませんが、通常はあまりないです。

質問の大半は、市場に関することや、保有している個別銘柄の話などに関するものが多いです。

今年の「会長からの手紙」(内容については、以前の記事でお伝えしています)の中身から、BNSFのビジネスについてとか、バークシャー・エナジーの件、そしてアップルの自社株買いの話についての質問などは、おそらく、とても喜んで答えてくれそうかと思います。

バフェットの今年の「会長からの手紙」から何を学ぶか?

株主総会で起こりうる質問

昨年は、バークシャーの株価は、S&P500に劣後していました。

大型テクノロジー(特にGAFAMなど)が市場を大きく牽引するマーケットで、割安株が割安のまま放置される状況が続いていました。

そのような環境は、バフェットの投資スタイルではなかなか厳しいです。

ワクチンの開発が進み、認可にまで進んだ昨年の第4四半期になってようやく、バリュー株にも多少日の目が当たるようになり、今年になって割安株が成長株を上回ることも多くなってきました。

昨年の劣後についての質問もありうるでしょう。

その一方で、今年の第1四半期は比較的好調だったので、厳しい質問にはなりにくいかと思います。

A株の保有者などからすれば、自分をお金持ちにしてくれた恩人ですから、あまり厳しい質問はしないのが通常です。

B株がS&P500などに入っていることから、細かくいろいろなことを注文してくる株主も増えたのではないかと思われます。

因みに今年の第1四半期では、金融関連がポートフォリオのパフォーマンスに貢献しているかと思われます。

Bank of America、American Express、U.S. Bancorpなどです。Kraft HeinzやGMの貢献度も比較的高いかと思われます。

現在の市場をバブルだと思うか?という質問は、巷でも良く議論されていますので、ほぼ間違いなく質問されるでしょう。

バブルかどうかについて、明確にバブルだと言うかどうかは分からないですが、割安なものが少ないとは言うかと思います。

そういう言い方でバブルであることを表現することも多いのが、彼のいつものパターンでもあります。

最近では多少政治的な動きも多少していますので、その関連の質問も出るかと思います。

先日バフェットは、「有権者が投票する平等かつ公正な機会を持つことを制限、または阻止する差別的な法律または措置」に反対する公式声明に、一個人として署名しました。

個人的な政治的な思想・信条を企業経営とは切り離すという慣行を遵守した形で、個人としての署名でした。

最近では、企業経営者が、政治的な態度を明確にし、政治的な発言をする傾向が強まってきていますので、なぜ企業経営者の立場として署名しないのかというような質問もあり得るかと思います。

気候変動に関する質問も、考えられます。

この問題は、企業活動の中でも、大きな問題として取り上げられつつあります。

特に大きな物言う機関投資家(アクティビストほどではないにしても、公的年金など)が、特に強い関心を持っている問題でもあります。

実は、グループ全体(バークシャー・ハサウェー全体として)で、気候変動問題への取り組みの年次評価を出すべきであるという株主提案に対して、バークシャーの取締役会は、この議案への反対を推奨しています。

気候変動問題は重要な問題であると認識しているが、傘下の各社が個別に取り組むべきもので、そして取り組んでもいる、会社全体として縛るのはバークシャーの企業文化にそぐわないという理由です。

BNSFが、石炭の輸送で重要な役割をしていることもあり、この点は突っ込まれると答えが難しいかもしれません。

鉄道輸送が二酸化炭素排出量で見ると最も効率的な輸送手段でもあるので、評価が難しいところです。バフェットがどう答えるか興味あるところです。

一方で、バークシャー・エナジーは、再生可能エネルギーによる発電の分野では先行している企業でもあります。まとめて議論するのが難しいエリアでもあります。

似たような株主提案で、ダイバーシティとインクルージョンに関する年次評価報告書の発表を求めるものが出ていますが、やはり同様の理由で反対を推奨しています。

日本人として、知りたいのは、最近もまた円建て債券を発行し、円を調達しているが、それをどのように使うつもりなのかということです。

バークシャー・ハサウェイの円建て社債発行とその考察について

円建て債券の起債は3年連続の3回目。

1回目と2回目の円の調達で商社株をバスケット買い(三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事)していることが判明しました。

必ずしも、この投資がバフェットのポートフォリオで、これまでのところ大きく貢献するほどには至っていませんが、それでもバフェットが円を調達したというのは、ほぼ間違いなく買い増しをするということかと思われます。

別の銘柄を買うのではと想像する人も多いかと思いますが、日本にそんなに詳しくないバフェットからすれば、あまり幅広く手を広げることは想像しにくいです。

商社株ですら、どの銘柄にすべきかを決めるほど詳しくないので、バスケット買いをしている訳ですから。

追加投資を5社で行うのか、特定の会社に絞るのか?絞るならどこか?などが興味深いところです。

発行済み株式の9.9%までの保有を行う可能性を示唆していますので、まだ買い増しする気はあるでしょう。

総合商社という業態は日本にしかなく、儲かるビジネスを探してきてはそれをビジネスにして儲けるというのはとても面白く、そこにバークシャーの豊富な資金を投入できるようなビジネス上の提携も出来たら、というような思惑もあるなら、更に面白いでしょう。

そうしたことを匂わせるようなコメントが出たらとても面白いですね。

新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、今年のゴールデンウィークも外出自粛をすべき状況になってきているので、GWの一つのイベントとして、バークシャーの株主総会を視聴するというのを入れてみてはいかがでしょうか?

ライブでバフェットの声を聴いて、彼の知見を学ぶ良い機会です。

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米国の株式市場は最高値を更新している一方で、バブルを警戒する見方もあります。そこで、より堅実な投資先として、緩やかながらも成長し続け、持続的に増配する銘柄を検討してみてもよいでしょう。このレポートでは、堅実な成長が見込める5つの高配当株をご紹介します。

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免責事項と開示事項 記事の作者、松本義和は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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