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テスラのライバルであるNIO銘柄の購入を検討すべき理由

出典:Getty Images

新型コロナウイルスによるパンデミックはまだ続いています。

しかし、コロナ治療薬やコロナワクチンの普及が世界的に急速に進んでいることから、収束する目処が立ってきています。

そろそろコロナ後の経済を見据えた投資戦略を立てるべきです。

今はコロナの影響で落ち込んでいますが、コロナ後に再び大きく成長することが期待されている分野がいくらかあります。

その一つが電気自動車(EV)です。

EVといえばテスラが有名で、同社の株はコロナ禍にもかかわらず急騰しました。

そのテスラのライバルとされている注目企業の一つとして、中国のEV企業であるNIO(NYSE:NIO)が挙げられます。

同社はニューヨーク証券取引所にも上場されています。

2-3年前から同社独自のEV販売を開始しており、コロナ禍にもかかわらず去年の売上高は前年比で2倍以上となりました。

この順調な売り上げ実績により、同社の株は急騰しました。

NIOは、高いテクノロジー(EVや自動運転車、バッテリーなど)を有するだけでなく、よく練られたビジネス戦略を展開しています。

したがって、長期的にはグローバルに大きく成長していく企業ではないかと考えられます。

そこで、今回は、NIOの最新業績やテクノロジー、サービスなどについて解説していきます。

電気自動車EVの基礎的な知識や市場

まずは、EVに関する基礎的な知識や、NIOが参入しているマーケットについての簡単な解説を行います。

電気自動車EV とは

テスラやNIOが開発・提供しているEVは、「electric vehicle」の略であり、日本語では電気自動車です。

EVは昔からあるのですが、最近の急速な技術発展や環境保護政策の推進などにより、この分野は急速に伸びています。

技術開発の面では、特にリチウムイオンバッテリーや半導体の技術が大きく発展しています。

半導体の中では特に炭化ケイ素(silicon carbide, SiC)が重要であり、これが導入された電子回路の効率は大幅に上昇します。

EVのバッテリーも重要であり、世界各地でEVに電気を供給するスタンドの整備が進められています。

あるいは、チャージするのに時間がかかるので、バッテリーを交換するという方式もとられています。

EV のグローバル市場

EV のグローバル市場は、特に2018年から2019年にかけて急速に伸びました。

複合年間成長率は22%で、かつ2026年には7,000億米国ドルにまで成長することが期待されています。

国あるいは地域別で見てみると、マッキンゼー・アンド・カンパニーによれば、世界のEVの3大市場は、中国、米国およびヨーロッパとなっています。

テスラのライバル企業 NIO とは

NIOはEVの開発や販売を手がける中国企業です。

2014年に設立され、2018年にニューヨーク証券取引所に上場されました。

同社は、コンセプトや価値観を重要視しており、特にこの点で他の中国や東アジアの企業と異なる印象です。

以下に、NIOの注目するべき点について解説していきます。

EV市場を主導するテスラとの差別化に成功

NIOはテスラのライバル企業と位置付けられています。

同社がテスラと大きく異なる点は、バッテリーの交換を行うサービスを提供している点です。

EVはリチウムイオンバッテリーで駆動しますが、充電にはかなり時間がかかります。

そこで、同社はバッテリー交換サービスの提供を開始し、結果としてこのサービスは成功しました。

テスラも当初はバッテリー交換サービスを米国で提供していましたが、ユーザーがあまり関心を示さなかったためこのサービスを廃止したようです。

中国で売上を大きく拡大

現在、NIOはEVを中国市場のみで提供しています。

独自のバッテリー交換ステーションを多数中国国内で構築し、これにより大きく売上を伸ばしました。

次は、ヨーロッパや米国の市場への参入を計画しています。

ただし、それらの国々で独自のバッテリー交換ステーションを構築する必要があるので、それをどのように行っていくのかということがポイントです。

同社のEVは充電も可能なので、ユーザーはしばらく既にある充電ステーションを利用してもらうことになるのかもしれません。

NIOの業績は好調

NIO の2020年の第4四半期(Q4)の決算報告書は今年の3月1日に発表されました。

同社の業績の全体状況を見る必要があるので、Q1〜Q4を合わせた2020年の年間業績(FYE: Financial Year End)を前年比で見ていきます。

まだ利益は出ていませんが、売り上げが2倍以上伸びました。

ちなみに通貨は元(RMB)です。

  • 売上高:107%増加(2020年FYE: 162.5億元(約25億米ドル)、2019年FYE: 78.2億元)
  • 純利益:損失額は53%減少(2020年FYE: -53億元、2019年FYE: -112.9億元)

コロナ禍にもかかわらず、2020年の同社の販売台数は大きく伸びました。

販売台数は、2021年ではさらに伸びることが予想されており、既に今年の1月や2月の売り上げ台数は前年同期比で300〜600%増となっています。

中国国内での売り上げはさらに拡大

先述したように、コロナ禍にもかかわらず去年の同社の売り上げは大きく伸びました。

今年もこの傾向は続くようです。

コロナが収束すればもっと伸びていく可能性があります。

同社のEVが人気である理由は、バッテリー交換サービスに加えて、同社のEVの購入者のみに提供しているNIOハウスというサービスが挙げられます。

NIOハウスでは、カフェやギャラリー鑑賞、自由空間、図書館、ミーティングルームなどが提供されています。

ヨーロッパや米国の市場への参入は成功するのか

NIOは、ヨーロッパや米国のEV市場へ参入することを計画しています。

ヨーロッパや米国で成功すれば、同社さらに大きく成長していくはずです。

中国の消費者はヨーロッパや米国のそれとは全く異なるので、恐らくヨーロッパや米国に合わせた販売戦略を練っていると考えられます。

ヨーロッパや米国の消費者は、価値観を重視する企業に対して好意的であるため、個人的には販売台数を結構伸ばせるのではないかと思っています。

半導体チップの供給不足

半導体チップは、EVだけでなくパソコンなどの様々な電子機器で利用されています。

コロナによるリモートワークの急増に伴い、パソコンやタブレットの需要が急増し、結果として半導体チップの供給不足となっています。

これにより、NIOなどのEVメーカーはEV製造数を一時的に減らすことを決定し、これを受けて同社の株は急落しました。

むしろ今が買いチャンスと言えますが、供給不足がどれくらい続くのか気にしておく必要があります。

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免責事項と開示事項 記事の作者、小田茂和は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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