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アメリカで注目される消費者信頼感指数とは?注目度の高い経済指標も解説

出典:Getty Images

経済指標は経済の状態や景気の動向を知るうえで役立ちます。

そのため、注目度が高い経済指標が発表される前後は株価が動きやすく、特にアメリカの経済指標は世界規模で影響を受けます。

そこで今回は、アメリカで注目される消費者信頼感指数やほかの経済指標について解説します。

アメリカの消費者信頼感指数とは

消費者信頼感指数とは、消費者のセンチメントを指数化した経済指標です。

アメリカでは、民間経済研究所コンファレンスボード(全米産業審議委員会)が毎月発表しており、英語で「Consumer Confidence Index」と表記され、CCIと略称されます。

センチメントはマーケット全般で使用される用語で「市場心理」のことを指しており、消費者信頼感指数では消費者がアメリカの経済・景気に対してどのように感じているのかを指数化しています。

アメリカの場合、1985年の消費者信頼感指数を100とし、約5,000世帯の消費者に対して経済と雇用に関する現在と、経済・雇用・所得に関する6ヵ月後の景況感についてアンケートを実施します。

アンケート結果を基に、現在の経済と雇用の2項目を平均した現状指数と、6ヵ月の経済・雇用・所得に関する3項目の平均を期待指数、そして5項目の平均値を毎月25日~月末の火曜日に発表します。

アメリカの消費者信頼感指数が重要視される理由

消費者信頼感指数はアメリカだけでなく、様々な国でも集計・発表されている経済指標で、日本でも内閣府が毎月発表しております。

しかし、日本の消費者信頼感指数に比べてアメリカの消費者信頼感指数の方が重要視されており、株価や経済に与える影響は大きいです。

その理由は次の2つが考えられます。

  • アメリカの経済志向は他国にも影響する
  • アメリカのドルが基軸通貨となっている

アメリカはGDP(国内総生産)が世界1位の経済大国です。

世界経済の中心に立つアメリカの経済志向は日本だけでなく、アジアやヨーロッパまで影響を与えるため、注目度は非常に高いです。

なにより、米ドルは為替市場における基軸通貨となっています。

基軸通貨は国際間取引で広く使用される通貨で、多くの国の通貨とペアを組んでいます。

米ドルと無関係な通貨はほとんどなく、アメリカの経済が弱くなる、あるいは強くなるといった情報は全世界に影響を与えます。

また、アメリカの消費者信頼感指数は現時点での景況感だけでなく、6カ月後の景況感についてもアンケートを実施し、結果に反映していることから、将来の景況感に対する市場心理を読み解くことに役立ちます。

ほかにも、個人消費やGDPとの相関性が高く、同時にNYダウや米国債との関連性も深いなどの特徴もあることから、アメリカの消費者信頼感指数が重要視されているのです。

消費者信頼感指数に関連した経済指標

アメリカの消費者信頼感指数に関連した経済指標として、ミシガン大学消費者信頼感指数というのがあります。

ミシガン大学消費者信頼感指数は、アメリカのミシガン大学が消費者のセンチメントに関するアンケートを実施し、発表する経済指標です。

コンファレンスボードの消費者信頼感指数と異なり、ミシガン大学消費者信頼感指数は対象者が500人と少なく、項目に対する回答が楽観・悲観の二択となっています。

アンケートの対象者数が500人と少ないため、指数のブレが大きいというデメリットはありますが、コンファレンスボードの消費者信頼感指数よりも先行して発表されます。

そのため、ミシガン大学消費者信頼感指数で消費者のトレンドを推測し、推測が正しいかどうかをコンファレンスボードの消費者信頼感指数で確認するのが一般的な流れとなっています。

消費者信頼感指数以外のアメリカの経済指標

アメリカは消費者信頼感指数以外にも多くの経済指標を発表しています。

その中でも注目度が高い経済指標が次になります。

  • 米国雇用統計
  • 国内総生産(GDP)
  • ISM製造業景気指数
  • 消費者物価指数(CPI)

それぞれ、順番に解説します。

米国雇用統計

米国雇用統計は、アメリカの雇用情勢を表す経済指標で特に注目度が高いです。

毎月第一金曜日に発表されるのですが、約6万世帯が調査対象となっており、「非農業部門雇用者数」と「失業率」の雇用情勢を把握するのに役立ちます。

非常に注目度の高い経済指標で、数値によっては株価に大きな影響を与えますが、季節要因での変動があって修正幅が大きく、「非農業部門雇用者数」と「失業率」の調査方法が違うため整合性が取れないという場合があります。

国内総生産(GDP)

国内総生産はアメリカの経済がどのようになっているのかを表す経済指標で、影響力の大きさから世界経済の状態をも表しています。

四半期ごとに発表されるのですが、「速報値」「改定値」「確報値」の順番で発表されます。特に注目度が高いのが速報値で、速報値が発表されるタイミングは株価などが大きく変動しやすいです。

経済の生産や成長を表す経済指標で、過去の数字と比較することで現在の経済がどうなっているのか判断しやすく、米商務省経済分局が独自の分析を発表しているため理解しやすいなどの特徴があります。

一方で、発表が四半期ごとのためタイムリーではない、発表してから大幅な修正が行われるなどのデメリットがあります。

ISM製造業景気指数

ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(ISM)がアメリカ企業の購買担当者にアンケート調査をしてまとめた経済指標です。

景況感を数値で能わしており、50ポイントを上回れば景況感が良く、下回ると悪いと判断されます。

毎月発表されるのと、半年に一度発表されるのと2種類に分かれており、1931年から行われ続けている伝統的な経済指標です。

毎月第一営業日に発表されるので、主要な経済指標のなかでは最も早いことから注目度が高いです。

なおISM非製造業景況指数は非製造業部門を対象とした経済指標で、どちらも先行指標として用いられます。

消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数とは、消費者が購入するモノやサービス野価格がどのように変動しているのかを表す経済指標です。

アメリカのインフレ率を分析するために用いられる指標で、食品やエネルギーの価格を除外したコア指数が重視されます。

消費者物価指数の結果は米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に大きな影響を与えるため、市場やメディアで注目されやすく、地域別や産業別で分析することで投資にも役立ちます。

まとめ

以上が、アメリカで注目される消費者信頼感指数についての解説です。

消費者信頼感指数は市場の消費に対するマインドを指数化しており、今後の景況感を知るのに役立ちます。

アメリカの経済指標は日本のみならず世界にも影響を与えるため、注目度の高い経済指標が発表される前後は株価や為替の変動に注目をしましょう。

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