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<銘柄の選び方1>銘柄選びの肝は「需要」が想像できること

出典:Getty Images

先日、読者さまから「投資の初心者向けに株式投資の銘柄の選び方を教えていただけないか?」というコメントをいただきました。

振り返ると、そのようなテーマで記事を書いたことはありませんでしたので、何回かに分けてこのテーマに取り組もうと思います。

株式投資に求めるものはさまざまあれども、誰もが望むのはリターン、つまり儲かることでしょう。

「銘柄の選び方」は「儲かる銘柄の探し方」と言い換えていいのでしょう。

株式投資でリターンを得るためには、安く買って高く売るか、高く売って安く買い戻すかのどちらかがほとんどです(稀にあまり株価は動かないけれど配当をたくさんもらうという方法もあるかもしれませんが、それはとりあえず考慮しないことにします)。

投資初心者に後者は敷居が高いと思いますので、ごくごく普通に安く買って高く売れる銘柄を探す方法を考えることにします。

こういう話を始めると、「バリューだ、グロースだ」という話になったりもするのですが、投資を始めたばかりの人にはそういう区分もわかりにくいかもしれませんし、バリューやグロースの定義というのは使う人によってさまざまで、決して一律ではありません。

仮にあるときバリューに区分されていたとしても、その株価が上昇し続けていたら実はバリューに分類されなくなる日が来るかもしれません。

筆者が銘柄選定において日ごろから考えるのは「将来にわたってその企業の商売に需要がある、その需要が伸びる」と想像できるかどうかです。

株価が上昇する要素(ファクターともいう)はたくさんありますが、その株式を発行する企業の業績、特に利益が継続的に上昇していくことが必要です。

逆の動きをしながら株価が上昇し続けることはまずありません。

業績が向上するということは、その株式を発行する企業が作って売っているモノがたくさん売れて儲かるとか、提供しているサービスの利用者が増え続けて儲かるといった事業規模の拡大が必要です。

商売が需要と供給の一致で成り立つ限り、需要が増えなければ事業規模は拡大しません。

よって、株式発行企業が提供するモノやサービスに対する需要がどれぐらいあるのかを考えます。

そのためには、そのモノやサービスの事業規模、事業展開範囲、産業構造といったミクロの情報をたくさん考慮する必要があります。

決して易しい作業ではありませんが、常日頃から実施すると想像できるようになってきますし、その知識は投資を続けていく限り無駄にはなりません。

例えば、筆者はファンケル(4921)を6年ぐらい前から保有しています。

株主になった理由は株主優待も魅力的であったし、自らが製品のユーザーでもあったから応援の意味もかねてといくつかありましたが、株を買うかどうか考慮するときには、「(現在はコロナ禍でネガティブな影響を受けているけれど)インバウンド客の日本の化粧品需要は根強い」、「化粧品だけではなく、健康食品やサプリメント事業は高齢化が進む日本で当面需要が高まる」と想像したうえで買うことを決めました。

実際化粧品以外の事業が海外でもプラス寄与し、約6年前に購入してから株価は約4.7倍になっています。

もちろんその間、配当金と株主優待も毎年いただきました。株式分割も増配もありました。

株主の公平性の観点からネガティブに評価されることも少なくない株主優待ですが、長期保有しようというインセンティブにはなっているように思いますし、結果論ですが企業の成長の恩恵を受けられた形になりました。

時折、小さな額を大きく増やしたという個人投資家さんの記事や著書をお見掛けします。

それは素晴らしいことですが、例えば少数の銘柄に集中投資するなど、それなりのリスクを負っていることがほとんどです。

そこまでのレベルに達するとおそらく「初心者」ではありません。誰でも真似をできると思わない方がいいと思います。

「初心者」ならば、大きなリターンを目指すのではなく経験を積むことの方が大事だと思います。

そのためにまずは自分の身近にあるモノやサービスの将来像を描いてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

何がどうなれば儲かるのかを考えるのです。

その際、四季報や企業のIRサイトなどで、どこで事業を行っているのか、稼ぎ頭は何なのか、その稼ぎ頭は今後も稼ぎ頭でいられるのか、いられないのだとしたら別の稼ぎ頭を作ろうとしているのかなどを一つ一つ調べながら考えて、自分なりに裏付けをとっていくプロセスを繰り返していくと「初心者」ではなくなる日が来ることでしょう。

さて、モノやサービスの需要に明るい見通しがあるモノが見つかったら次はどうするのか?

次回はそこに触れたいと思います。

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