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【米国株決算】ジョンソン&ジョンソンの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

ジョンソン&ジョンソン(NYSE:JNJ)は、製薬、医療・ヘルスケア製品を提供している米国の持株会社です。

事業領域としては、「バンドエイド」や「ジョンソン」、ベビー製品、目薬、鎮痛剤、胃腸薬などの一般用医薬品といった消費者向け製品を扱うコンシューマー領域、外科手術製品・印象検査機器・診断薬などを含み、医療機関向けの医療機器・医療関連製品などを扱うメディカル領域、使い捨てコンタクトレンズ「アキビュー」などを扱うビジョンケア領域などがあります。

またジョンソン&ジョンソンはウォーレン・バフェットが株式を保有しているバフェット銘柄でもあります。

本記事ではジョンソン&ジョンソンの最新決算情報である2021年度第1四半期決算の内容と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

決算発表前日である4/19における同社株価の値動きについて見ていきます。

19日における同社株価の始値は162.50ドルであり、終値は162.69ドルとなっていました。

2000年から2012年頃まではほぼ横ばいでの推移でしたが、2012年の後半から株価は上昇し、2018年には150ドル前後の高値を付けていました。

その後は150ドル前後を上限に横ばいでの推移をしていました。

コロナショックにより一時110ドル前後まで下落したものの、株価はすぐに回復しました。

その後は横ばいでの推移が続いていましたが、12月頃から同社株価は大きく上昇しました。

一時は170ドル台にも届きましたが、現在は160ドル台前半で安定しています。

ジョンソン&ジョンソンはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点における時価総額は4,382.93億ドルとなっています。

続いて同社の配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/02/22…配当:1.01ドル(配当利回り:2.43%)
  • 2020/11/23…配当:1.01ドル(配当利回り:2.59%)
  • 2020/08/24…配当:1.01ドル(配当利回り:2.81%)
  • 2020/05/22…配当:1.01ドル(配当利回り:2.71%)
  • 2020/02/24…配当:0.95ドル(配当利回り:2.72%)

新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、混乱した世界経済ではありますが、しっかりと増配を行っており、配当利回りも2%台後半とS&P500の配当利回り平均を上回る配当利回り実績となっています。

配当狙いだけの銘柄として保有するのには心もとない配当利回りですが、同銘柄は堅調な株価の推移を続けており、ポートフォリオに組み込むヘルスケアセクター銘柄として候補に挙げることができるのではないでしょうか。

また5月権利落ち分の配当で増配が行われるかどうかに注目が集まります。

最新決算情報について

概要

2021年度第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…223.21億ドル(前年同期比7.9%増)
  • 純利益…61.97億ドル(前年同期比6.9%増)
  • 希薄化後EPS…2.32ドル(前年同期比6.9%増)

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が219.8億ドル、non-GAAPベースのEPSが2.34ドルとなっています。

同社の実際の業績は、売上高が223.21億ドル、non-GAAPベースのEPSが2.59ドルとなっていましたので、アナリストらによる事前予想を上回る結果であったことが分かります。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

当社は第1四半期において、医薬品事業の市場を上回る成長と医療機器事業の継続的な回復により、好調な業績を達成しました。

昨今の厳しい状況の中で人々の生活をより豊かにする医薬品や医療機器、そしてワクチンの普及のための強力なパイプラインの拡充を進めると同時に、このような業績を残すことができたのは、当社の事業の強さとパンデミックから立ち直る回復力、そして、人々の健康へ至る道筋を大きく変え、世界中のすべての人々にとってより健康なコミュニティを作るために日夜努力を重ねている従業員たちの献身的な努力のおかげです。

詳細

続いて同社の2021年度第1四半期決算をより詳細に見ていきます。

まずセグメント別の業績について見ていきます。

  • コンシューマーヘルス部門…35.43億ドル(前年同期比2.3%減)
  • 医薬品部門…121.99億ドル(前年同期比9.6%増)
  • メディカルデバイス部門…65.79億ドル(前年同期比10.9%増)
  • 総売上高…223.21億ドル(前年同期比7.9%増)

買収及び事業分離の影響を除いた場合、前年同期比で2.9%の減少となっています。

この結果に関しては、昨年度はCOVID-19の影響により店頭販売の市販薬が備蓄されていたことを考慮に入れる必要があります。

そのため、この前年同期比での減少は一時的なものとなるでしょう。

また、オーラルケア商品や、ベビーケア商品、スキンケア・ビューティー商品部門の成長により減少が一部相殺されています。

医薬品部門における売上高は、買収及び事業分離の影響を除いた場合、前年同期比で7.4%の増加となっています。

当部門の成長は、多発性骨髄腫治療薬DARZALEXや多くの免疫介在性炎症疾患の治療薬であるSTELARAの功績が大きな割合を占めています。

全体的に好調に成長していますが、一方で他社製のジェネリック医薬品などとの競合により販売数の減少がみられるものもあります。

最後にメディカルデバイス部門は、買収及び事業分離の影響を除いた場合、8.8%の増加となっています。

これは、COVID-19の影響から多くの手術が延期されていた昨年と比べて、今年に入ってから手術件数などが回復していることが要因です。

決算発表後における株価の推移

決算発表直後である4/20における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である162.82ドルに対して、20日における同社株価の始値は161.00ドルとわずかに下落しました。

その後、午前10時時点の同社株価はすでに164ドルを超えており、大幅な上昇がみられました。

その後も上昇を続け、最高で167.79ドルを記録したのち、最終的には166.48ドルに落ち着きました。

同社株価の急激な上昇の原因は、同社の開発した新型コロナウイルスワクチンによるものだと考えられます。

CEOの発表によると、2021年度第1四半期における新型コロナウイルスワクチンでの売り上げは1億ドルを突破しているとのことです。

先日、当ワクチンを接種した女性6人が異常な血栓を発症したことを受けて、副作用のリスクを鑑みた米国食品医薬品局と米国疾病予防管理センターがワクチンの一時停止を要求しています。

これを受けて株価に悪影響が出ることも考えられましたが、EUの規制当局は、依然としてCOVID-19対策としてのメリットが副作用のリスクを上回るとして一時停止の取り下げを発表しており、また同社CEOの発言も米国内での流通再開が期待されるものであったため、同社株価は上昇したものと思われます。

参考元:Johnson & Johnson Reports 2021 First-Quarter Results

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