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【米国株動向】大幅な下落が予想されるロビンフッド株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021412日投稿記事より

投資アプリ「ロビンフッド」は2020年に約300万人の新規会員を獲得するなど、ウォール街でも注目されるようになりました。

しかしユーザー層は平均年齢31歳と若く、投資経験の少ない初心者が中心となっています。

アプリで表示されるユーザー保有株上位100銘柄をみると、その多くはモメンタム銘柄や中身の乏しい低位株です。

以下では、人気上位銘柄の中でも現在の株価がアナリストの1年後コンセンサス予想を大きく上回っており、したがって大幅下落に見舞われる可能性のある3銘柄を紹介します。

アメリカン航空グループ:予想下落率28

執筆時点(4月7日終値)で、ロビンフッド人気ランキング14位のアメリカン航空グループ(NASDAQ:AAL)の株価は23.93ドルですが、12カ月後のコンセンサス予想は17.33ドルと28%低くなっています。

米国でコロナワクチンの接種が進んでおり、コロナ禍中に積もり積もった旅行需要が一気に現れる日が見えてきたことは、確かに買い材料です。

ただ、同社は他の航空会社に比べてバランスシートに難があります。

有利子負債総額410億ドルに対し現預金等は70億ドルのみで、差し引き340億ドルという正味負債額は業界で際立っています。

長期的に生き残れるとしても、この大きな負債は今後10年にわたり成長の重しとなることが予想されます。

2018年にまだ十分に活躍できた数十機のボーイング737を買い換えるという誤った経営判断も、借金を膨らませる一因となりました。

旅行業界が予想より早く通常に戻り、今年の米国経済が平均以上に伸びたとしても、同社の利益率は良くて平凡な水準にとどまりそうです。

政府からコロナ救済融資を受けたために自社株買戻しや配当支払いができない状態の同社は、投資家にとって避けるべき銘柄と言えるかもしれません。

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AMCエンターテインメント:予想下落率56

ロビンフッド人気ランキング4位の映画館チェーン大手AMCエンターテインメント(NYSE:AMC)の株価は、執筆時点で9.85ドルです。

最近、独立系投資銀行B.ライリー・ファイナンシャルが高い目標株価を設定しましたが、コンセンサス予想は現在の株価を56%下回っています。

アメリカン航空の場合と同様、コロナ禍で映画館の大半の閉館を強いられたAMCに対し、強気派はワクチン接種が進んだ先の需要急回復に期待しています。

しかし、業績回復を疑うべき理由は多数存在します。

例えば、今年1月には経営破綻の瀬戸際まで追い込まれ、約1億6,500万株の新株と4億ドル超の社債を発行して辛うじて乗り切りました。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、同社は転換社債を含めて約110億ドルの有利子負債を抱えており、株式に転換できない負債のうち60億ドル前後は2026年に返済期限を迎えます。

注目されるのは、5億株の新株発行をめぐる株主投票で、5月4日に予定されています。

可決すれば既存株主は希薄化という害を被ることになりますが、かといって否決された場合、同社の長期的存続は非常に難しくなりそうです。

さらにオンライン配信サービスの台頭を考慮すると、ウォール街の予想株価は妥当に見えてきます。

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ゲームストップ:予想下落率77

ロビンフッド人気ランキング13位のビデオゲーム小売大手ゲームストップ(NYSE:GME)の株価は執筆時点で177.97ドルですが、12カ月後のコンセンサス予想は40.64ドルと77%下回っています。

AMCと同様、同社も匿名掲示板レディットで人気に火がつきました。

1月半ば時点で最も空売りされていた銘柄で、これに着目した個人投資家が現物購入やコールオプションを通して機関投資家をショートスクイーズに追い込む形となりました。

しかし、やはりAMCの場合と同様、ショートスクイーズを継続するための材料がもはや存在しません。

出来高が急増し、なおかつショートポジションが急減したことにより、ショートスクイーズに必須の「追い込まれた」という感覚を空売りサイドに与えることが非常に難しくなっています。

昨年はeコマース販売が191%伸びたものの、全体では21%の減収となり、店舗数も12%減少しました。

オンライン販売の強化が後手に回った結果、店舗閉鎖とコスト削減で黒字に戻すことが優先課題となっており、成長戦略を描けない状態にあります。

個人投資家からの期待感によって株価は押し上げられていますが、長期的には業績に見合う水準へ下がっていきそうです。

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コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Sean Williamsは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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