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【米国株動向】いま注目すべきヘルスケア銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020415日投稿記事より

バリュエーションが適正で堅固なヘルスケア企業を探している投資家にとって、ヴィーバ・システムズ(NYSE:VEEV)、サーナー(NASDAQ:CERN)、メルク(NYSE:MRK)はそれぞれ異なる理由で投資先として適しています。

ライフプランにおける投資段階や許容リスク度によって、どの銘柄に魅力を感じるかは異なるでしょう。

ヴィーバ・システムズ

ヴィーバは世界中のライフサイエンス業界向けにクラウド・ソリューションを提供しています。

同社製品は同業界に特化しており、例えば、同社の新たな臨床ネットワーク・アプリケーションは患者とスポンサー、臨床試験実施機関を結ぶことで、臨床プロセスのスピードを25%向上させ、コストを25%削減することを目指しています。

2017会計年度(FY2017、2016年2月-2017年1月)以来、同社の顧客数、売上高、営業キャッシュフロー(CF)はいずれも大幅に上昇しました。

また、2021会計年度(FY2021、2020年2月-2021年1月)の売上継続率(既存顧客への売上を前年比で維持しているかを計る指標)は124%になりました。

指標 FY2021 FY2017 伸び率
顧客数 993 400 148%
売上高 14億6,500万ドル 4億900万ドル 258%
営業CF 5億5,100万ドル 8,000万ドル 589%

(出所)ヴィーバ・システムズ

経営陣は2022会計年度の売上を前年比20%増の17億6,000万ドルと見込んでいます。

近年ではライフサイエンスから化粧品や化学品へと事業領域を広げており、新たな成長の道筋を描けていることから、同社は株主還元を進めています。

パンデミック前には株価営業CF倍率は約50倍でしたが、最近では75倍前後です(執筆時点)。

継続的な成長の見込み、優れた業績、新たな市場への展開を踏まえると、ヴィーバ株は引き続き上昇が見込まれます。

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サーナー

サーナーは患者のデータを保管する電子健康記録(EHR)プラットフォームを提供しており、看護師、医師、薬剤師などの医療従事者および消費者がこれを利用しています。

同社の主要な競合であるEpicは病院システムでシェアを伸ばしていますが、サーナーは救急治療市場で26%のシェアを占め、引き続き堅固な2番手につけています。

EHR事業は急速には成長しないものの、同社は売上高とCFを着実に伸ばしています。

パンデミックの影響により、2020年の売上高は55億ドルと前年をやや下回りましたが、2016年と比較すると15%高い水準でした。

また、2020年の営業CFは2016年の水準を24%上回りました。

同社は2019年から配当を開始し、昨年は配当を22%引き上げました。

四半期配当は1株当たり0.22ドルで、配当利回りは1.2%です(執筆時点)。

過去数年の間、製品や運営の簡素化を試みていることも同社の成長を表しています。

直近の決算説明会では、年間3億ドルのコスト削減を達成したと発表しました。

また、同社は経営陣の見直しを進めており、2018年2月にブレント・シェイファー氏が会長兼CEOとして実権を握った一方で、財務、戦略、テクノロジー、顧客サービスの各幹部はすべて役職に就いて1年未満です。

サーナーの安定的な株価とバリュエーションは、同社の市場での位置付けを反映しています。

過去数年の間、同社の株価売上高倍率(PSR)は3.5倍から4.5倍の間で安定的に推移しています。

現在は4倍前後ですが、経営陣は2021年の売上高を57億5,000万ドル~59億5,000万ドルと見込んでおり、この中央値を使用すれば予想PSRは3.8倍となります。

旋風を巻き起こすような企業ではありませんが、業界で堅固な位置付けにあり株価は適正な水準にあります。

大幅に引き上げられた配当を考慮すると、同銘柄が市場をアウトフォームするのは想像に難くありません。

メルク

メルクは株主還元の実績がある知名度の高い優良医薬品メーカーです。

配当利回りは3.4%と高い水準にあり(執筆時点)、多くの保守的な投資家は成長ではなく配当を求めて同銘柄を購入します。

2020年の売上高は2011年とほぼ同水準でしたが、積極的な自社株買いを背景に、株価は過去10年間に2倍に上昇しました。

実際に、発行済み株式数は過去10年間で31億株から25億株に減少しています。

つまり、たとえ株価が2011年と同水準だったとしても、各株式の価値は18%以上上昇しているということです。2020年の売上高は前年から2.5%増加しました。

同社の最主力製品は、免疫システムのがん細胞抑制を促す医薬品「キイトルーダ」です。

同薬は乳がん、皮膚がん、肺がん、大腸がんといった多岐にわたるがん向けに使用が認可されています。

2020年の同社売上高144億ドルに占める同薬の売上高は約3割で、2019年比では30%増となりました。

また同社は、ヒトパピローマウイルス(HPV、子宮頸がんの要因となるウイルス)向けワクチンや糖尿病治療薬でも成功しており、2020年の売上高はそれぞれ40億ドルと50億ドルを計上しました。

さらに、動物用医薬品でも47億ドルを売り上げました。

婦人科領域の売上高は2018年以降減少しているものの、2020年は65億ドルを計上しました。

経営陣は最近、同部門を分社化することを発表し、新会社「オルガノン」では生殖医療やバイオ後続品に注力するとのことです。

過去数年間、PSRは4~5倍で推移してきましたが、婦人科領域の分社化や、ギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)とのエイズウイルス(HIV)治療での提携、ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)向けワクチン生産支援の契約にもかかわらず、PSRは4倍前後となっています(執筆時点)。

安定的なヘルスケア株と良好な配当を模索する投資家にとって、メルク株は買い時かもしれません。

米国ヘルスケア銘柄の最新業績:高配当株アッヴィとメルク

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米国の株式市場は最高値を更新している一方で、バブルを警戒する見方もあります。そこで、より堅実な投資先として、緩やかながらも成長し続け、持続的に増配する銘柄を検討してみてもよいでしょう。このレポートでは、堅実な成長が見込める5つの高配当株をご紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jason Hawthorneは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月120ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月130ドルのショート・コール)。
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