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【米国株動向】製薬大手アッヴィの売上成長を支える4つの要因

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021411日投稿記事より

アッヴィ(NYSE:ABBV)は世界最大の製薬会社の1つであることから、大きな成長の機会は限られていると思われるかもしれませんが、同社は決して慢心してはおらず、新たな収益源を見出し、配当の形で株主に還元しています。

ベストセラー薬のヒュミラが米国でジェネリック医薬品(後発薬)との深刻な競争に直面し始めれば、アッヴィが逆風にさらされるのは事実ですが、同社はこの移行が投資家にとって可能な限りスムーズになるようにするつもりです。

さらに、2021年には他にもいくつかの重要な画期的なプロジェクトを達成する予定であり、すでに同社の株主であるか同社に投資を検討しているのであれば、知っておく価値があります。

5つの新たな承認が見込まれる

アッヴィはいくつかの医薬品について2021年末までに新薬または既存薬の適応拡大について5つの新たな承認を受ける可能性があります。

同社の医薬品リンヴォックは、新たな承認によりアトピー性皮膚炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎という3つの疾患に対して処方可能となるため、最も大きな売上の増加が見込めます。もちろん、これは規制当局がアッヴィの申請書類や臨床試験データに問題を発見しない場合の話です。

さらに片頭痛を予防するアトゲパントと、老眼を最初の対象疾患とするAGN-190584も承認が見込まれます。

ただし、承認の時期によっては、売上高の増加と株価の上昇に結びつくのは2022年になるかもしれません。

12の後期臨床試験の結果が判明する予定

進行中のプロジェクトから新しい情報が得られても、中小企業の場合ほどアッヴィの株価は動かないかもしれませんが、ポジティブな情報があれば株価は上昇すると予想されます。

年末までに、リンヴォックやスキリージのような同社にとって新たな収入源となりうる第3相臨床試験および臨床試験被験者登録段階の数多くのプロジェクトのデータが入手可能となる見込みです。

新たな情報がすべてポジティブである保証はありませんが、少なくともいくつかのプロジェクトについて、予想される将来の売上がより具体的になる可能性は十分にあります。

ヒュミラが新たな適応症について承認を確保

2月下旬、アッヴィは、関節炎治療薬のベストセラーであるヒュミラが、新たな適応症である中等度から重度の小児潰瘍性大腸炎の治療薬として米国で承認された発表しました。

このため、新たな適応症からの売上も立ち、今後次第に増加して、今年度の業績に反映される見通しです。

素晴らしいのは、ヒュミラが他に十数件の適応症についてすでに承認されており、2020年には同社総売上の43%に相当する198億ドルをもたらしていることです。

2023年に特許による独占権を失うと、ヒュミラの古い適応症について後発薬との競争が激化するでしょうが、アッヴィが同社の過去最高の投資から可能な限りの利益を絞り出す決意であることは明らかです。

最新の研究結果でリンヴォックはさらに有望に

関節炎市場においてアッヴィは確固たる地位を築いていますが、4月1日にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにリンヴォックの第3相臨床試験の良好な結果が発表されました。

手短に言えば、SELECT-PsA試験で、リンヴォックは治療抵抗性の乾癬性関節炎をもつ人々の倦怠感や腱付着部炎などの症状を改善するうえで、プラセボ(偽薬)よりも優れた効果を示したのです。

さらに、そうした効果が24週間以上継続することが示されました。

これは患者にとって素晴らしいニュースであるとともに、リンヴォックがいずれこの適応症について承認されれば、将来の利益に貢献すると期待できます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Alex Carchidiは、アッヴィ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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