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売買シグナルを覚えておくべき理由は?有名な売買シグナルも解説

出典:Getty Images

投資を始めたばかりの方は、覚えなければならない単語や用語がいくつもあります。

売買シグナルはその一つで、ほかの個人投資家が売買のタイミングを決めるのに用いていることもあり、覚えておきたい用語です。

そこで今回は、売買シグナルについて解説します。

売買シグナルを覚えておくべき理由や、有名な売買シグナルなども解説します。

売買シグナルとは?

売買シグナルとは、テクニカル分析において指標の変化による売買の転換点のことです。

一般的にテクニカル分析では、株価などのチャートの変動は一定の法則・傾向が存在するという前提で分析をします。

そのため、あらかじめ決めていた条件に合致した場合に取引をおこなうのですが、売買シグナルがその条件にあたります。

投資家によって売買シグナルやテクニカル分析のやり方は異なり、チャートが一定の状態に達する、あるいはトレンドやオシレーターから判断、レンジを抜けたかどうかなど、いくつものやり方やルールがあります。

証券会社のトレードツールには売買シグナルを知らせてくれる機能や、売買シグナルを自分で設定する機能があるため、テクニカル分析投資をする投資家は好んで利用しているのです。

売買シグナルを覚えておくべき理由

投資を始めたばかりの方が売買シグナルを覚えておくべきなのは、ほかの投資家も基本的な知識として売買シグナルを知っているからです。

株価は投資家の心理に影響を受けます。

参加している投資家の心理が買いに転じれば株価は上がりやすく、売りに転じれば下がりやすくなります。

投資家の心理に影響を与え、売買を後押しする材料として売買シグナルは活用されています。

つまり、売買シグナルの形や意味を覚えておけば、ほかの投資家が売買シグナルを見てどのように判断するのだろうかと予測を立てることができます。

好材料・悪材料が無い時期や、大きな経済ニュースが無い時期だと個人投資家は売買シグナルを活用して取引することが珍しくありません。

そのため、売買シグナルの形や意味を覚えておくと、ほかの投資家の心理を予想しやすくなります。

有名な売買シグナル

テクニカル分析の売買シグナルは幾つもの種類があります。

ここでは、売買シグナルのなかでも有名なのをピックアップして紹介します。

ヘッドアンドショルダー

ヘッドアンドショルダーとは、上昇トレンドが下降トレンドに切り替わる際に発生する売買シグナルです。

チャートの値動きが人の頭と肩のように見える売買シグナルで、3つの仏像が並んでいることから、三尊とも呼ばれています。

チャートの動きとしては1つ目の山(ショルダー)を形成した後に、その高値を更新する2つ目の山(ヘッド)ができ、次に3つ目の山(ショルダー)が生まれます。

ヘッドアンドショルダーのポイントは、ショルダー同士がほぼ同値になりやすいことと、ショルダーとヘッドに挟まれた2つの谷もほぼ同値になりやすいことです。

このようにチャートが動く理由は、2つ目の山の時点までは投資家の購買意欲が強く、上昇の勢いがあるのですが、3つ目の山を描いた時点で買いから売りに変わってしまったのです。

そのため、3つ目の山からは売り圧力が強くなり、2つの谷を線で結んだネックラインを下回ると一気に下降トレンドに転換することが多いです。

下降トレンドは、ネックラインから一番高い頭の長さまで下がると言われており、その長さがどこまで下がるかという目安になっています。

ヘッドアンドショルダーボトム

ヘッドアンドショルダーボトムは、下降トレンドが上昇トレンドに切り替わる際に発生する売買シグナルです。

ヘッドアンドショルダーを逆さまにした形で、1つ目の谷(ショルダー)を形成した後に、2つ目の谷(ヘッド)が安値を更新し、3つ目の谷(ショルダー)が生まれます。

ヘッドアンドショルダーボトムは売り圧力よりも買い圧力が強くなるために起きる売買シグナルで、ヘッドとショルダーの間にある山(高値)を横線で結んだネックラインを超えると、本格的に上昇トレンドに入ることが多いです。

上昇トレンドは、ネックラインから一番低い頭の長さまで上がると言われており、その長さがどこまで上がるかという目安になっています。

ダブルトップ

ダブルトップとは、上昇トレンド中に2つの高値がほぼ同じ株価だった場合に発生する売買シグナルで、下降トレンドに切り替わる可能性があります。

2つの高値が山のように見えることから、ダブルトップと呼ばれ、2つの高値の間にある谷がネックラインです。

上昇トレンドに入ったチャートは、投資家の購買意欲に支えられて上昇していきますが、高値圏に入ると天井を打ちます。

その際、一回だけチャートは下がりますが、押し目買いに押されるように再びチャートは上昇します。

このとき、投資家の購買意欲が強ければ高値は更新されますが、購買意欲が弱ければ高値が並んでしまいます。

そうなると、投資家はこれ以上伸びないなと判断してしまい、下降トレンドに転換してしまうのです。

ダブルボトム

ダブルボトムとは、下降トレンド中に2つの安値がほぼ同値だった場合に発生する売買シグナルで、上昇トレンドに切り替わる可能性があります。

2つの安値が谷のように見えることからダブルボトムと呼ばれ、2つの安値の間にある山がネックラインです。

下降トレンドに入ったチャートは、売り圧力が強いため下がっていきますが、投資家の購買意欲が湧いてくると買い圧力の方が強くなります。

1つ目の安値を1番底、2つ目の安値を2番底と呼び、1番底で反転上昇しているため、2番底以上は下がらないのではないかという投資家心理が働き、チャートは2番底から上昇していきます。

そして、2番底からチャートがネックラインを超えると、上昇トレンドに転換することが多いです。

トライアングルフォーメーション

トライアングルフォーメーションは、株価が上下しつつも横ばいの動きを続け、チャートの形が三角形のようになる状態の売買シグナルです。

上下の動きがだんだんと小さくなり、レジスタンスラインかサポートラインをブレイクアウトしたタイミングで上下に大きく動くことになり、チャートは上昇、あるいは下降をします。

トライアングルフォーメーションには次の3つのパターンがあります。

  • 強気のトライアングルフォーメーション
  • 弱気のトライアングルフォーメーション
  • 均衡のトライアングルフォーメーション

レジスタンスラインとサポートラインを引いたときに、三角形の左上が直角になるのが強気のトライアングルフォーメーションで、上昇トレンドに転換することが多いです。

ラインを引いたときに、三角形の左下が直角になるのが弱気のトライアングルフォーメーションで、下降トレンドに転換することに転換することが多いです。

ラインを引いたときに二等辺三角形になるのが均衡のトライアングルフォーメーションで、チャートがどちらのトレンドに行くのか分かりません。

売買シグナルの注意点

売買シグナルを活用する際の注意点は、売買シグナルが100%あたることはあり得ないということです。

テクニカル分析や売買シグナルというのは、過去のチャートのパターンを分析して、統計的に将来の相場の変動を読むという行為で、統計的に確率が高くても100%当たるということはあり得ません。

70%の確率で当たる買いシグナルがあったとしても、30%の確率で外れます。

そのため、売買シグナルだけを信じて株式などを購入するのは止めましょう。

まとめ

売買シグナルはチャートのテクニカル分析において売買するタイミングを決める指標で、活用している個人投資家は少なくありません。

株価は投資家の心理に影響されるため、ほかの投資家がチャートを見てどのような心理になるのか予想するのも重要です。

有名な売買シグナルを覚えておけば、ほかの投資家の心理や行動をある程度予想することができます。

ただし、売買シグナルが発生したからと言って、チャートが予想通りに動くとは限りません。

売買シグナルだけを見て機械的に購入するのは止めましょう。

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