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成長株は4つのステージに分けて投資。「ステージ別投資法」について

出典:Getty Images

成長株の株価は大きく4つのステージに分けることができます。

多くの成長銘柄が同じようにIPOされ、同じように上昇し、同じように下落していきます。

もちろん銘柄ごとに値動きが違ったり、例外があったりもします。

一般的な成長銘柄がたどる成長ステージの推移を知っておくことは、投資スタンスを決めるうえで参考になります。

投資を始めたばかりの人は「何を買うか」という銘柄の選定にとらわれます。

もちろん銘柄選定も大切ですが、「何時、買ったり売ったりするのか」、「どれだけ買うのか」という視点も重要です。

今回の成長株のステージ分けの話は「何時、買ったり売ったりするのか」というタイミングの話です。

同じ銘柄でも買いに入るタイミング、売るタイミング次第で投資家にとって良い銘柄、悪い銘柄に分かれてしまいます。

特に成長株は入るタイミングを間違えてしまうと、大きな含み損を抱えてしまう可能性があります。

ステージ1:IPO段階

第1のステージはIPOです。

具体的には株を投資家に売り出して証券取引所に上場することです。

日本株なら新規に発行された株式を売り出す「発行市場」で、それぞれの証券会社の提供しているIPO株の抽選に申しこみが可能です。

一方、米国株だと日本からIPO前の銘柄を購入することが難しいため、IPOされてからの「流通市場」(一般的に株を売買している市場)からの参加が一般的でしょう。

IPO銘柄の注意点は、多くの場合、赤字銘柄である点です。

売上が伸びていても多くのIPO銘柄は利益面では赤字です。

赤字で銀行から融資を受けることが難しいからこそ、IPOで資金調達をするという側面もあるため、赤字銘柄が多いのは仕方がないことかもしれません。

そのためIPO投資では利益や赤字には目をつむり、売上に着目する投資家が多いようです。

IPO段階では売上の伸びと銘柄の期待が膨らみます。

しかしIPOの段階では成長株は海のものとも山のものともつかない状況です。

またIPOされた銘柄にはロックアップ期間という「大株主が保有株を売れない期間」もあります。

そのためIPOから流通市場に流れた直後に慌てて株を買っても、しばらく売り圧力が強く、伸び悩む時期が続くことも珍しくありません。

IPO投資と聞くとすぐに儲かりそうなイメージもありますが、意外に「どう転ぶのか分からない」のがIPO投資の難しさです。

ステージ2:保合い期間

株価は「保合い」、つまりボックス相場で同じような価格帯で上げたり下げたりする時期が一般的に長く続きます。

方向性が定まらない時期です。

このような横ばいの時期は株価が急に動かないため、慌てて買う必要もありません。

保合いの時期は銘柄をじっくり調べるのに適した時期です。

例えば、IPOされた後に市場や投資家の期待にしっかりと応えられる決算を出しているかどうかを見極めると良いでしょう。

保合い期間はIPOされた銘柄が実業でしっかりと結果を出せるかどうかを見守る時期です。

ステージ3:上昇局面

第3段階の上昇局面は、保合いから上放れ(米国流に言えばブレイクアウト)して上昇トレンドになった時期のことです。

ブレイクアウトで買い上昇局面の途中、または終わりで売る投資法は「順張り」、「トレンドフォロー」、「モメンタム投資」などと呼ばれます。

特に保合い相場から上昇トレンドに転換するタイミングは、日本でも米国でも買いの絶好のタイミングとされることが多いようです。

ただし、上放れしてもすぐに失速することも多いため、損切りの価格をしっかりと決めておくことが大切です。

また上昇局面でも、成長株は市場や投資家の期待に決算で応えられなければ下げてしまいます。

市場のコンセンサスを上回れるかどうかには上昇局面でも気を配らなければいけません。

アナリストのコンセンサスによって株が上がったり下がったりすること自体がおかしいのでは?と感じる投資家もいるでしょう。

たしかにアナリストや格付け機関がコンセンサスを自由に定めることで株価を左右できてしまう面もあります。

しかし、アナリストのコンセンサスを上回るかどうかを多くの投資家が見ているのも事実で、成長株投資では無視できません。

ステージ4:天井圏から下落する時期

成長株も成熟する時期や失速してしまう時期がやってきます。

しかし株価の天井は「天井3日、底100日」という格言があるように、天井の期間は短いのです。

しかも、振り返ってはじめて株価の天井が分かることも多いため、株価の天井をとらえることは容易ではありません。

投資関連の書籍や古典でも売りのタイミングには様々なことが言及されています。

例えば、

  • 25日移動平均線を下回ったら売る
  • 三尊天井(ヘッドアンドショルダー)を確認して下げトレンドを確認してから売る
  • クライマックストップ(出来高が大きく、1日の株価が大きく伸びた日)に売る

など、売りのタイミングは千差万別です。

過去の成長株のチャートを見て、どのようなテクニカル分析が合っているかを事前に確認しておくと良いでしょう。

株価は半年〜2年先を織りこむとも言われており、実際に実業が振るわなくなってきたり、決算が悪くなってきたりするのを待っていては、売りのタイミングで後手にまわってしまいます。

そのためファンダメンタルズ分析ではなく、テクニカル分析である程度妥協して手仕舞う投資法が出回っています。

下げトレンドに入ったかと思ったら押し目だったということも珍しくないため、売りのタイミングを見極めるのは簡単ではありません。

すぐに反応するテクニカル分析の場合、長く株を持っていられません。

一方で、なかなか反応しないテクニカル分析は売りのタイミングが遅れがちです。

また株価が天井をつけて反発する勢い(買い方の買い疲れ)を確認し、下げトレンドに入ったことを確認したら、空売り(ショート)をすることもできます。

ただし、空売りは買いと違い損失が限定的ではありません。

また、米国株を日本のネット証券で空売りすることは難しいため、CFD(差金決済)などを使う必要も出てきます。

成長株のライフサイクルに合わせた投資

多くの成長株はIPOから似たような段階を踏んでいきます。

口コミなどで株価が大きく伸びている銘柄のことを聞いても、無闇に買えば良いというものではありません。

自分が買うステージが現在どの辺なのかを確認してから、投資スタンスを決めるべきです。

株価が加熱しているときに「この銘柄が良い」といった口コミなどをよく聞くことになります。

しかし、口コミとして情報が広く知れ渡る頃には上昇局面の終盤であることも多いため、口コミ頼りの投資をすると高値づかみをしがちです。

成長株投資をする際は、自分がどのステージで投資をしているのかを意識して投資をしましょう。

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