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【米国株決算】バンク・オブ・アメリカの2021年第四半期決算と今後の株価の推移について

出典:バンク・オブ・アメリカ

バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)は、大手銀行・金融持株会社です。

提供しているサービスとしては、預金口座、貸付、クレジットカード、証券仲介、保険と投資信託の販売のほか、加盟店向けカード決済サービス、企業・機関向け株式、債券引受、資産運用・管理、合併・買収アドバイスなどが挙げられます。

JPモルガン・チェースやウェルズファーゴ、シティグループなどと並んで4大米銀の一つとして数えられています。

近年では、これら大手銀行を中心にオンライン決済サービス「Zelle」の利用が拡大しています。

同社はサービス開始時の運営に関わっており、同社を介した決済についても大幅に利用が増加しているため、このコロナ禍においては注目されます。

本記事では、バンク・オブ・アメリカの最新決算である2021年第1四半期決算と同社の株価の推移について見ていきます。

株価について

決算発表直前である4月14日の株価について確認します。

同日の始値は38.98ドルとなりました。終値は39.88ドルとなりました。

同社の株価は2000年から2007年頃まで上昇し続けています。

この時の株価は55ドル前後を記録しています。

2008年以降はリーマンショックなどにより急激に株価が下落し、一桁ドル台で推移していたこともありました。

近年では比較的上昇傾向にあり、2019年の暮れには、リーマンショック以前の株価には及びませんが、35ドルほどまで持ち直しています。

その後は新型コロナウイルスのパンデミックにより、20ドルほどまで再び株価が大きく下落しますが、現在は回復しており、38ドルほどの株価となっています。

また直近の配当実績は以下の通りです。日付は権利落ち日となっています。

  • 2021年3月4日…配当:0.18ドル(配当利回り:1.81%)
  • 2020年12月3日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.12%)
  • 2020年9月3日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.98%)
  • 2020年6月4日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.95%)
  • 2020年3月5日…配当:0.18ドル(配当利回り:3.20%)
  • 2019年12月5日…配当:0.18ドル(配当利回り:2.17%)

近年の同社の株式配当は増配が行われておらず、配当額は0.18ドルの据え置きとなっています。

一時はパンデミックによる株価の下落のため3%台まで利回りが上昇していますが、株価の上昇に伴い、1%台に食い込む形となりました。

パンデミックの収束などで経済が回復した際には増配が期待されます。

最新決算情報

同社が発表した2021年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…228.21億ドル(前年同期から増減なし)
  • 純利益…80.50億ドル(前年同期比101%増)
  • 希薄化後EPS…0.86ドル(前年同期比115%増)

希薄化後EPSは前年同期から115%増の0.86ドルとなりました。

アナリストによる予想は0.66ドルで、それを上回っていることから好調な決算であることが伺えます。

純利益の大幅な増加には、景気回復による貸倒引当金の戻し入れが影響していると考えられます。

新型コロナウイルスのパンデミックによって影響を受けていた同社の業績ですが、景気回復とともに業績も回復しているように思えます。

同社のCEOは次のようにコメントしています。

「(昨年のパンデミックの状況に対して)いま私たちが異なっているのは、昨年のこの時期に直面した経済の不確実性に対して回復が見られることです。最新の経済指標は、勢いを増し財政金融政策による景気回復を反映しています。」

このコメントからも同社が米経済による影響を受けていることが示唆されます。

また、同社が現在の状況に対して比較的、楽観しているのが伺えます。

次期四半期においては費用の改善を見込んでおり、利益が拡大する予想を示しています。

詳細情報

続いて同社の決算情報をセグメント別に確認します。

初めにコンシューマバンキング部門の業績について確認します。

  • 売上高…80.69億ドル(前年同期比12%減)
  • 純利益…26.84億ドル(前年同期比50%増)

同部門の業績に含むクレジットカードの収益は前年同期と比較して増加していますが、前四半期からは減少しています。

また、金利低下や手数料の減収が影響しているとみられます。

純利益は前年同期から50%増の26.84億ドルとなっており、貸倒引当金の戻し入れが含まれています。

続いてグローバル・ウェルス&インベストメント・マネジメント部門の業績について確認します。

  • 売上高…49.71億ドル(前年同期比1%増)
  • 純利益…8.81億ドル(前年同期比2%増)

同社は貸付や預金の増加を背景に、同部門が堅調に推移しているとしています。

続いてグローバルバンキング部門の業績について確認します。

  • 売上高…46.33億ドル(前年同期比1%増)
  • 純利益…21.74億ドル(前年同期比から20.36億ドル増)

純利益は前年同期から大幅に増加、また前四半期から5億ドル増加し21.74億ドルとなりました。

同部門においても利益の大幅増加は貸倒引当金の縮小が背景にありますが、ほかにも投資銀行が好調であることが挙げられます。

前四半期と比較しても堅調に成長していることから、今後も同部門における投資銀行の業績が注目されます。

一方で同社はローンの収益については伸び悩んでおり、返済額が歴史的な低水準であったことも示しています。

続いてグローバルマーケット部門の業績について確認します。

  • 売上高…61.98億ドル(前年同期比19%増)
  • 純利益…20.54億ドル(前年同期比20%増)

世界市場による収益が前四半期から2倍以上に伸びたことなどから好調な結果であったことが伺えます。

また同社はこの10年で最高の収益であったことを公表しています。

決算発表を受けて

2021年第1四半期決算では、純利益の大幅な改善などにより、アナリストの予想を上回る好調な決算結果となりました。

4月15日の米国の株式市場の取引開始前に決算発表行い、その後株価は上昇しています。

当期における好調な決算結果は、やはり米経済の回復によるものが大きいと考えられます。

利益の大幅な増加についても貸倒引当金の戻り入れなどが強く影響しており、今回の好調な結果が株価の上昇につながるかは注意して見る必要があると考えられます。

しかし、消費者心理の回復によるカード利用の増加や、投資銀行が好調であることなどから、同社の業績は堅調に拡大していると考えられます。

新型コロナウイルスのパンデミックによる経済的な影響により、この1年同社が異例な状況に陥っていたのは確かです。

パンデミックは依然として収束したとは言い難く、今後しばらくの間は同社の経営もパンデミックの経済的影響に左右されると思われるため、これらについて合わせて注目することが、投資においても大事だと思われます。

今後においては、この困難な状況から堅調に成長していることが見て取れることから、株価の上昇は期待できるのではないのでしょうか。慎重に諦観する必要があるとは思いますが、期待を含めて今後の株価の動向が注目されます。

参考:Q1 2021 Quarterly Results

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