The Motley Fool

日本のクリーンテック企業に気軽に分散投資できるETF

出典:Getty Images

筆者がもう10年ぐらい個人的に興味を持っている投資テーマが「水」です。

アナリスト時代、世界の水関連企業について調査したことがきっかけでした。

日本で暮らしていると、蛇口から飲める水が出てくるのはとても当たり前ですが、日本を出るとその当たり前がそうではないことに気づきます。

海外旅行をするときには水は買って飲むことが多いでしょう。

飲用だけではなく、産業にも水は欠かせません。

例えば昨今、株式市場で関連銘柄が好調な半導体は、とてもきれいな水無しでは作ることができません。

今や半導体製造のキーマンともいえそうな台湾では水不足が深刻で、半導体製造に影響が出層とも言われています。

そもそも世界では水が足りていないと言われているところが少なくありません。

よって海水を真水にする技術などは世界中で歓迎されている技術です。

つまり、水は今までもこれからも人間が避けて通れないものであり、今後も息が長いテーマだと考えているからこそ、興味を持ち続けています。

アナリスト時代は個別銘柄に勤務先の制約が多くて投資できませんでしたが、その後、投資に関してほぼ自由になってから、水関連銘柄を少しずつ買うようになりました。

とはいえ、水銘柄への投資は意外にハードルが高いことも少なくありません。

例えば、水メジャーと言われる企業には欧州の企業がいくつかあり、日本から直接株式投資することがちょっと難しいです。

米国のETFにも水関連銘柄を集めたものがあり(ティッカー:PIO、PHOなど)ますが、日本の証券会社では購入できないものもあります。

そうなると、残る手段は投資信託ということになりますが、アクティブファンドが多く、相対的にはコストが高い投資になってしまいがちで、躊躇していたところ、今月個人的に気に入ったETFが組成されて東証に上場されました。

Global X Japan株式会社が運用する「グローバルX クリーンテック ESG-日本株式ETF(銘柄コード:2637)」です。

クリーンテック関連事業(エネルギー貯蔵および効率化、汚染・資源管理、再生可能エネルギーの活用といった課題解決に関連する事業)を行っている日本企業への投資を目指しているETFなので、必ずしも水関連にだけフォーカスしたETFではありません。

目論見書に寄れば「原則として、クリーンテック関連ビジネスからの収益割合が50%以上である銘柄(Pure Play銘柄)のうち、時価総額上位40銘柄で構成されます。Pure Play銘柄が30銘柄に満たない場合は、当該収益割合が25%以上である銘柄(Quasi Play銘柄)が追加で組み入れられ」るとのことで、組み入れ銘柄をそのウェイトが高い順に並べると下の図のようになりました。

栗田工業(6370)、荏原(6361)、メタウォーター(9551)、オルガノ(6368)あたりがいわゆる「水銘柄」とよばれているものです。

出所:グローバルX社 ウェブサイトよりダウンロード(4/12現在)

信託報酬は税込みで年率0.649%です。

インデックスETFと比較すれば低くはないかもしれませんが、アクティブ型の投信と比較すると低いと思います。

自分でスクリーニングする手間を考慮すれば、これぐらいの費用は必要ということでしょうか。

また、アクティブ型投信と違いETFですので、多くの証券会社では売り買い時に株式取引委託手数料が適用されることでしょう。

このETFは1口から取引可能で、現在1口が1,800円程度です。

ボリュームにもよりますが、証券会社によっては取引手数料が無料になることも多いのではないでしょうか。

あちらこちらで「低炭素」が謳われ、それに伴う産業や技術には当面注目が集まることが想定されます。

このETFは筆者が興味を持っている水だけではなく、「低炭素社会」関連銘柄を含んで組成されており、そのような銘柄への分散投資が手軽にできるところが長所だと思います。

一方で、いわゆるテーマ型であることも事実です。

流行り廃りがあることを考慮しておいた方がいいでしょう。

このETFのもう一つの使い方は、いわゆるクリーンテック銘柄への投資を考慮しているときのユニバースとして使うことです。

かつて「個別株投資家の投資信託の「うまい使い方」について」という記事でも言及しておりますが、投資信託等が組み入れる銘柄はあるきめられた条件を満たすものですので、クリーンテック銘柄なら何か?といったときに、このETFの採用銘柄を参照することで絞り込みを掛けられると思います。

今月設定されたばかりですが、筆者は試しに5口買ってみました。

今はプライスが安いので、当面は積立感覚で少しずつ買っていこうかなと思っています。

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