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【米国株動向】安定した事業と配当で退職者に最適の3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202141日投稿記事より

引退してから株に投資をするのはとりわけストレスを感じるものです。

若ければ、損失を取り戻す時間もあり、普段の収入を投資に回すこともできますが、人生も終盤になり投資で収入を得るようになると、安定した株価と増配の実績がある企業に投資をすることでリスクを減らす戦略を取るようになります。

ユニリーバ(NYSE:UL)、スリーエム(NYSE:MMM)、サザン(NYSE:SO)は、そうした戦略にピッタリの銘柄です。

ユニリーバ:安定した事業と多額の配当

ユニリーバは世界的に有名な消費者向け製品のブランドを数多く抱える、ロンドン拠点の企業です。

主な事業セグメントは、美容化粧品、食料品、家庭用品の3つです。

ダブ、Q-Tips、リプトン、およびベン&ジェリーズがグループ企業であることはあまり知られておらず、全セグメント合計で実に166の商品ブランドがあります。

このように多様な事業があることにより、退職者が好む「安定性」が生まれます。

売上高と利益の予測可能性は高く、1株当たり年間1.90ドル(執筆時点の配当利回り3.4%)とかなりの配当を支払うことができ、配当額は2020年第4四半期に4%増額されました。

安定性は株価にも表れています。

株価がどの程度株式市場全体と連動するかを示す指標であるベータは、ユニリーバの場合0.1です。

つまり、市場全体が10%上昇または下落した場合、同社の株価は約1%動くと予想されます。

株主は、株価の急騰による恩恵を受けられる可能性は低いかもしれませんが、株価の下落を回避できると同時に安定した配当を受け取ることができます。

2020年度の売上高は前年比で1.9%増加し、1株当たり利益は4.1%増加しました。

成長率が低くても心配する必要はありません。

同社の配当はキャッシュフローの半分をやや上回る水準にすぎず、将来も増配を続ける余裕があります。

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スリーエム:62年を超える安定した増配実績

世界経済の影響を受けにくい保守的な投資先としてスリーエムの右に出る銘柄はありません。

多国籍コングロマリットである同社は、科学を応用して数多くの業界向けに製品を開発しており、安全・産業部門、輸送・エレクトロニクス部門、ヘルスケア部門、および消費者部門の4つのセグメントがあります。

付箋のポスト・イットを開発したことで有名な同社ですが、接着剤、個人用防護具、自動車・航空宇宙用電子機器、健康情報システムを含む幅広い製品群が、同社の売上を構成しています。

2020年度の売上高は前年比横ばいでしたが、今年は5~8%増加する見込みです。

四半期配当は2月に1セント増額され、1株当たり1.48ドルとなりました。配当利回りは3%です(執筆時点)。

同社は100年以上にわたり継続して配当を行っており、過去62年間は増配しています。

この連続増配記録は当面途切れることはないでしょう。

ユニリーバと同様に、スリーエムの配当額はキャッシュフローの半分をやや上回る水準にすぎません。

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サザン:厳しい年でも配当を実施

記録的な嵐、穏やかな天候、およびパンデミックによって、昨年はミシシッピ州、アラバマ州、ジョージア州に900万の顧客をもつ電力会社サザンにとって厳しい一年になりました。

天然ガス部門の売上減少を中心に、総売上高は5%減少し204億ドルとなりました。

しかし、2021年は状況が改善する見通しです。

サザンにとってパンデミックがプラスに作用したのが、南東部、特にジョージア州の人口増加です。

昨年、同社は5万3,000件の住宅用電気契約と3万件の住宅用天然ガス契約を新たに獲得し、予想長期利益成長率を5〜7%に引き上げています。

この成長が多額の配当を続けるうえでカギとなります。

現在、経営陣は1株当たり0.64ドルの四半期配当を承認しており、年間配当額は2.56ドル、配当利回りは4.2%です(執筆時点)。

配当額は年率約3%で成長しており、当面同様の成長が続く見通しです。

同社が直面している逆風は、30年ぶりに建設される原子力発電所の建設が遅れているため、1億5,000万ドルから1億9,000万ドルの費用がかかることです。

直近の決算説明会で、同社のドリュー・エバンス最高財務責任者(CFO)は、これらのコスト超過と、配当性向(利益のうち配当として支払われる金額の比率)が90%に近づいたことが、増配を控え目にしている理由であると指摘しています。

しかし、4%を超える配当利回りと19年連続の増配実績から、同社が問題を解決していく中で、投資家の理解を得ることができるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jason Hawthorneは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、スリーエム株、ユニリーバ株を推奨しています。
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